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日銀トレードって何?

3月の日銀政策決定会合以来、外資系のヘッジファンドのトレード手法として日銀トレードと名づけられたものが非常にクローズアップされるようになってきています。これは日銀の政策決定会合が開かれる前に追加緩和期待で株や為替を買い上げ、結果見送りとなると買っていた株も為替も投げ売りするという独特のやり方で、いわゆるイベントドリブン型の取引しかけとなっているのです。すでに3月の日銀会合をはじめとし、48日の黒田日銀総裁のリアルタイム会見のあとにも同様の仕掛け売りが観測されている状況であり、ドル円を中心とした取引は今後もこうした動きに注意が必要となっている状況にあります。

特に5月は例年ヘッジファンドの半期決算の時期にあり、買いもちしている株も為替も売却されることが非常に多くなるため、大きく価格が変動することに気をつけることが必要となるのです。こうしたイベントドリブン型の仕掛けはチャートを見ていたのではまったくわからないディールとなりますので、特に普通以上の注意が必要となってくることは言うまでもありません。昨年に比べますと、海外のヘッジファンドが日本株の現物株を購入するために、連動してヘッジでドル円を購入するというケースが非常に減少してきていることから、日経平均の動きとドル円の為替の動きがシンクロしなくなりつつありますが、下げの局面ではいまだに株価にドル円がついて下押ししていく局面が多くなりますので、この連休から5月いっぱいまでは、こうした特別なオペレーションにも気をつけることが必要です。

とりわけシストレの自動売買などでは、戦略がかみ合わなくなるケースもでてくることになりますので、時節柄自動売買の利用にも注意を払うことが求められることになります。

昨年のBuy & Holdといった戦略とは異なる状況が示現しているのが、現在の為替マーケットの現況ということができそうで、常に市場の変化に柔軟に対応できるようにしておくことが肝要といえそうです。