チャート予測ツールは使えるものか？

FX会社によって、最近チャート予測ツールなるものを提供するところが登場してきています。これは現在のチャートと過去の類似したチャートの形状を比較し、将来の値動きを予測するツールのことです。まあ人間がやっていることですから、類似したものを探してくることで将来を占うというのもまんざらおかしな話ではないですし、なにより視覚的にかなりチェックができるのでそれなりに信頼感を得ることができるのが1つのポイントということもできます。現在こうしたサービスを提供してくれているのは、FXトレードファイナンシャルやFXプライム、セントラル短資FXなどがあり、個々の少しずつその内容が異なっています。

セントラル短資が提供するサービスは複数の通貨ペアの将来予測が一括で見られるところが面白く、買いか売りか、中立かがはっきり示されているのがなかなか使いやすいものとなっています。ただ分析できる足の数は5分30分、1時間、日足、週足に限られています。実際これだけ分析できれば十分という話もありますが、とにかく複数通貨ペアが見られるのはかなり面白いといえます。

FXトレードファイナンシャルのものは、バイナリーオプション用に開発されたものらしいのですが、一般のトレードにも使えるのがポイントになっています。1分足のチャートも用意されていますので、やろうと思えばスキャルピングにも使えるようですが、正直なところ大きな流れをつかむところに利用するのが本来の筋ではないかと思いますので、あまり短期の売買用にこれをみながらやるのはどうかという印象はあります。

FXプライムのサービスはぱっと見テクニカルというもので、なんと過去12年分のチャートの中から現状のチャート形状に一致するものをその確率の高い順に選択して選んで見せてくれるというものです。利用できる足も最短10分から日足、週足、月足までセットできますのでひとつひとつ短くしてみていくことで、精度があがるのではないかとも思われ、これはなかなか面白いと思いながら毎回見ています。

ただ、決定的に当たったといった感じにならないのもまた事実でありまして、どう使いこなすのがいいのかについてはもう少し研究が必要なものといえそうです。最近ではボラティリティが下がり、どちらに動くかいらいらしているトレーダーも多くなってきていますので、こうしたサービスを有効利用してみるというのも1つの策としてはいいかも知れません。実際の利用にあたってはその確率がどのぐらいあるのかもう少し検証してから使いたいというのが正直な気分です。