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IMMの通貨先物ポジションをどう見ていくか

投機筋の通貨ポジションを見る上でよく話題になるのが米国、シカゴにありますマーカンタイル取引所・通称CMEの先物ポジションの推移となります。IMM通貨先物ポジションと呼ばれるものがこの取引所における、いわゆる投機筋の通過先物ポジションのことで、もちろんシカゴが先物の最大の市場というわけではないので、あくまでトレンドを見るのに使うだけではありますが、米系のヘッジファンドの動きはかなり顕著に示している数字であるとされているため、国内外で注目される指標となっています。

毎週金曜日の為替取引終了後にその週の火曜日段階までの数字が発表されるので、完全にリアルタイムの売買状況を指し示しているわけではありませんが、この動きの推移を見ることによって流れをつかむことは可能となります。

国内ではこの指標が取り上げられるのはドル円ばかりで、ほかの通貨のことはほとんど話題にもなりませんが、実際にはドル円以外にもカナダドル米ドル、ポンド米ドル、豪ドル米ドル、NZドル米ドル、スイスフラン米ドル、ユーロ米ドルなどの推移が発表されていますので、こちらのサイトにアクセスすればチェックすることができます。

昨年の年末にドル円がなんと15万枚を超える形でドル買い円売りとなったことがあり、かなりバイアスがかかってしまったころから円の買い戻しが一気にでるのではないかと相当心配されましたが、結果として大発会以降ぐんぐんドル円は下がり、今のボラティリティのない市場が形成されるに至っていますので、一応の参考になることだけは確かといえます。ただUKなどのヘッジファンドの動きはここでは見られませんから、あくまでスライスオブアクティビティということで考えておく必要はあります。

この6月は骨太の成長戦略期待からなのか、官邸主導の株式相場形成からなのか日経平均だけが大幅に戻し1万5000円台を回復するに至っていますが、昨年のように日経平均の現物株を買うためにヘッジとしてドル円も買うという連動した動きはまったく見られないようになってしまい、ある意味ではドル円は株価を無視している状況となっています。

これがどういう意味をもたらしているのかが気になるところですが、ドル円における円売りドル買いも少しずつ減ってきているところをみると、このまま円安に一気には進まないことが予想される次第で、今後上にあがるよりも依然として下押しするリスクのほうが大きい状況であることは間違いないようです。とくにヘッジファンドはみんなが動こうとすることと別の動きをとることで大きな利益を確保する存在であるため、単純に株価があがりドル円がついていく相場で利益を上げるのかどうかが非常に注目されるところです。