FX初心者のための役に立つブログ

FXに関するブログです。FX初心者向けのわかりやすい解説ブログを目指しています。

EU FXブログ イギリス 各国の情勢 英国EU離脱

続・英国EU離脱問題 7月からの影響、相場見通しについて

株価と為替相場は、混乱を脱出! しかし、その後は…

最近のニュースを見ていると、イギリスの国民投票騒動も一段落して、落ち着きを取り戻しています。為替や日経平均から見ても、あの大相場は暫くやってこないのでは、という雰囲気が漂っています。

確かに、あんなに激しい相場が続いたら大半の人と企業が大損害を受けてしまし、経済活動が成り立たなくなってしまいます。

6月24日の開票日から1週間以上が経過すると、ニュースもやっとまともな事を報道してくれるようになります。ここで私が気になっている点と事実を何点かまとめてみます。

  1. 米ドル/円、ユーロ/円、ポンド/円などは開票日の円高から約半値戻し
  2. 日経平均も同じく約半値戻し
  3. イギリスのマイナス面を強調する報道
  4. EUの断固な結束をアピール
  5. 日本経済及び世界経済への悪影響

これらが大混乱後の事実とよく目にする事実となっています。為替や日経平均については、著名で大活躍をしているエコノミストやアナリストも当たらないので、一般人以下の私が予想をしても、まず当たらないでしょう。

それでも、一か八かで予想するとなると、為替は近い内にもう一度円高をトライして、それが成功したら同じく日経平均も安値をトライする動きになるでしょう。

これは予想であるので外れる事もありますが、今までの相場や過去の経験を踏まえている人なら、想像ができると思います。為替相場とは時に、とんでもない恐怖相場になる事が多々あり、それが今回の相場が最初の切っ掛けとなる出来事だったと思えるのです。

報道とは平等であるべき!

個人的にいつも思うのは、ニュース番組も経済報道も常に偏った捉え方をして、事実を捻じ曲げようとしていると感じます。それは小さな時から学力優秀な子供が大人に成長し、そんな彼らが話題になるように面白おかしく、興味や話題に上がるように報道しているように思えてなりません。

国民投票で残留派が逆転して勝利を治めた後は、今度は一転してイギリスは離脱すべきでないというニュース一辺倒になります。

EUが素晴らしく、ドミノ的に他の国が離脱しないよう一致団結しているという事です。

イギリス国民にインタビューすると、如何にも賢そうでお高くとまっている人々が、残留を希望しているという声ばかりを拾い集め報道します。

どちらが正しいか分かりませんが、まるで離脱に投票した高齢者たちが、”間抜け”のように扱っています。それは、それでオカシイのです。なぜなら、世界経済もイギリス経済も為替相場も、何もかもがお年寄りの間抜けな人々の行動によって、大混乱をしたという事になります。

そして、そんな行動結果を誰一人予想する事ができなかった、という事になります。

事実や結果がでてから、何かを唱えるのはいちばん簡単ですが、いちばんズルい事でもあります。直近の話題では、保守党・ジョンソン氏が党首選挙に不出馬という事で、逃げていると報道されていますが、それも簡単な考えでもう少し深く、逆の立場からも考えて報道しても良いと思えてなりません。

勝つのはEUかイギリスか

イギリスとEUのどちらが有利で勝利を掴むか分かりませんが、また何をもって勝利というのかも難しいですが、交渉が始まれば、その後は思いもしない事態に大きく一気に動いていく可能性のある事でしょう。

考えられるのは

  • 経済や貿易の関税などでイギリス不利条件
  • イギリスが一転して再度国民投票、そしてEU残留。または、やはり離脱へ
  • ウェールズやスコットランドがイギリスから離脱しEUへ
  • 東欧諸国が新たにEU加盟
  • トルコが逆転でEU加盟

これはいずれも可能性が低いですが、今回の離脱結果のように何が起こるか分からないのも事実です。

それと個人的に気になるのは、EUという巨大連合が果たして団結を維持できるのかという問題です。それは経済以外にも、単純に人種や宗教、歴史的な背景が違いすぎるので、とても難しいと思えてなりません。

何より、EUでまともな経済があるのはドイツのイギリスだけなのです。それ以外の有名な国は、只の名前だけの先進国でまったく役立たずと言っても、言い過ぎではありません。

今のイタリアに何の経済の期待ができます? フランスで旅行や食事以外に何があり、できますか? ポルトガルやスペイン、ベルギーにオランダ等も名前だけで、何の経済的には無意味のような存在です。

だから、イギリス人の若者がこれでEU圏内で働く事が難しくなったとインタビューで答えていましたが、本当に優秀なら間違いなく働けるから安心ですし、そこまで悲観的に捉える必要がないと思うのです。イギリス人が賃金でも、それ以外の面でも働いて満足できる環境はドイツぐらいなのです。

東京に住んでいる人が、学歴や才能、コネや資格もなく、いきなり平均賃金が低い派北海道や東北、沖縄に大金を稼げると思って働きに行くのか?という事です。東京でチャンスがないなら、それは日本全国でもほとんど無理だと思うのが、一般的な考えであり常識でしょう。

投資的立場から再度考察

このブログでは何度も書いていますが、やはり円高・株安傾向は続いていくと思います。

それを判断や予測するには、恐怖指数や金相場・銀相場、またはそれ以外のデータを参考にして行えますが、今回のイギリス離脱であれだけ相場が短時間で動くという事は、今後もあの程度やそれ以上の値動きが今後も起こり得るという事なのです。

そして世界は良いニュースよりも、悪いニュースで溢れています。為替や株で一つの財産を築きたいと願うなら、相当気を付けて取引するべきです。何より、勝ち方の投資本よりも大混乱後の掲示板などを覗いて、負けた人の声を心にとめる方が何倍も価値があるでしょう。

政治的なインパクトで言えば、イギリスが残留撤回でEUも容認すれば、株価や為替に好影響を与えるでしょうが、それも只単に元に戻っただけなので、結局混乱しただけで何も残さなかった事になります。

一方で、離脱国がでてEUの弱体化が始まると、それは悪材料で再び混乱になります。

結局、EUもイギリスもどちらも困難で難しい状況が待っています。それが世界や日本経済にも影響を与えるので、本当に難しいと言わざるを得ません。上がる事を期待せず、下げ相場だと考えれば、たくさんの要因に注意すれば投資を投機として、大金を稼げるのも可能性が高いでしょう。

これから数年間は、トレーダーとして人生を掛けられるチャンスが到来しているかもしれません。

最後に

それにしても日本は面白い国です。もちろん皮肉を込めてですが、今回のイギリス離脱騒動で日経平均は大暴落して、未だに半値程度しか戻っていません。

しかし、当のイギリスの日経平均的な「FTSE100指数」はとっくに回復して、高値を更新しています。

また、日本では楽天FXのとんでもないスプレッド拡大が話題になりましたが、肝心の欧州では、多分そんな事はなかったと思います。震源地が静観で、遠く離れた日本がパニックとまだ為替も株価も回復していないのです。これは当面も、まったく期待ができないと心底思いました。