豪ドルとNZドルどちらがFXとしておすすめか?
豪ドルとNZドル、どちらがFXとして投資としておすすめなのか検証してみます。
豪とNZの過去と現在のスプレッド
豪ドル/円を考えると、一昔前と言っても2010年頃は3.0前後だったと記憶しています。
そして、NZドル/円はさらに高くて5.0前後でしょう。
それを考えると、2016年7月現在、「みんなのFX」でのスプレッドは、それぞれが0.7と2.5というバーゲンセールのような値になっています。これは当時はスワップ目的の長期投資と謳われていましたが、豪ドル/円に関しては十分短期投資のスキャル的な手法が通用すると言えます。
一方で、豪ドル/米ドルやNZドル/米ドルのスプレッドは未だに3.0なので、短期的な取引では躊躇してしまいます。それでも、この通貨ペアが多くのFX会社が扱っているのは、何かしらのメリットや旨み、一定数の建玉数があるという事です。
この表は、現在の「みんなのFX」のスプレッドと売買両方のスワップポイントとなります。これから判断できるのは、豪ドル/円が文句なく、建てるに値する通貨ペアという事です。
しかし、そうなると、NZ/円や豪ドル/米ドル、NZドル/米ドルを建てる意味があるのかと考えてしまいます。そこで、次はもう少し掘り下げて考えてみます。
条件を見ると、スプレッドとスワップポイントから判断して、短期でも長期でも豪ドル/円の選択肢しか考えられません。しかし、業界最大手のGMOクリック証券で見てみると、
(引用元:GMOクリック証券)
この様に豪ドル/円の優位性はありますが、NZドル/円も十分建てる事を検討して良い通貨ペアとなっています。
更に、これは国内業者なのでスプレッドもスワップも円とペアの通貨が有利ですが、海外だと逆転するのは容易に想像ができます。
これらからも、豪ドル/円が一般的には優位で扱いやすいメリットが多いですが、絶対とまでは断言できないのです。
豪ドルとNZドルの違いをもう少し掘り下げる
FX歴が浅い、または勉強不足でも、オーストラリアとニュージーランドが近隣の国で、何となく友達同士に見えて似ている国だという事は想像ができるでしょう。
現に、この二カ国は似たような文化背景があります。実際にも非常に相関関係が高い通貨同士で、アメリカやユーロ圏、イギリスの経済や政策にももちろん影響されますが、時には独自の突っ走った値動きをするのが特徴となっています。
その理由としては、時差の関係があります。東京市場よりもNZや豪は早くオープンし、それは経済指標・重要指標発表にも影響を与えてきます。それぞれの各都市との関係もありますが、東京とNZは3時間で豪とは1時間の時差があり、それだけ早く進んでいます。日本時間で午後1時なら、NZは午後4時で豪は午後2時という事になります。
すなわち、その時差の関係でNZ市場のインパクトが豪や日本に影響を与える事が、多々あります。その値動きを利用するなら、NZドル/円やNZドル/米ドルで取引を行うメリットも十分あるでしょう。
この時差の流れを考慮すると、取引する時間や手法にも関係があります。短期的なら午前中や午後、ニューヨーク時間やロンドン時間と分けて値動きが大きい通貨に絞って取引をするのも良いでしょう。
最後に
普通のFXトレーダーは、昼間は善良な一般市民でサラリーマンが多いでしょう。そうなると手法も中長期的なものがベターとなります。それらを総合的に判断すると、豪ドル/円で取引を行うのが最も良いと思います。
しかし、向こう見ずで短期間で成りあがりたい野心家なら、それぞれの時間を上手に使って一般的とは逆の手法ややり方が良いでしょう。それは、NZドルも積極的に利用する事になります。
先進国で(NZも一応先進国です)、メジャー通貨では最も早く市場が開くのを、黙って待っているのはチャンスを逃すことになります。人と違う行動は、時として失敗もしますが、大きな結果となって反映される事もあります。
豪ドル、NZドル、それぞれのFX投資については以下のサイトも参考にしてください。
豪ドル:豪ドルFXで資産運用
NZドル:ニュージーランドドル円のFXを始めよう