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ドルインデックスはどうやって使いこなすのか?

2016/11/18

為替のチャートの中でよく登場するのがドルインデックスです。正直日本人にはいまひとつピンと来ない部分があるのですが、実は欧米では重要なチャートとして常に注目され続けているものなのです。これはわかり易くいえば、ドルの価値を総合的に表す優れた指標と言われるものですが、このインデックスは次のような通貨の影響を大きく表したものとなっています。

まずユーロの影響は57.6%で最も大きく、ある意味ではドルとユーロの関係を見るためのインデックスといっても過言ではないのです。円は13.6%で関係はもちろんありますが、ユーロに比べると影響力は限定的です。英ポンドが11.9%、カナダドルが9.1%、スゥエーデンクローネが4.2%、スイスフランが3.6%と意外な通貨が影響を及ぼしているともいえる数値なのです。

このドルインデックスを見ていますといくつかの鉄則が浮かびあがってくることになります。まずドルインデックスが下がると、ドルは売られ逆にユーロが買われる確率が極めて高くなるのです。またユーロ以外の他通貨の場合には、ユーロとの関係がその高い安いを決定する大きな要素になるということです。たとえば円であればユーロ円の動きがドル円に極めて大きな影響を与えることになるのです。一般的な話としては時間差はあるものの、ドル円はドルインデックスに追随した形で動いていくことが多いとされています。

最近ではユーロも更なる金融緩和の動きになってきているためドルとユーロが双方で安値争いをしているようにも見えますが、こうした状況をチェックするのにドルインデックスは極めて役に立つ指標であるということができます。特にユーロの動きを占う上では必ず一定期間に一度は見ておきたい指標のひとつということができます。

ところでこのドルインデックスというのは、いくつかの種類があるのです。ご存知ない方も多いと思いますが、FRBが算出しているものは、アメリカの経済対策用に使われているものです。またニューヨーク証券取引所が出しているものもあり、我々が一般的に目にするのはこちらの指標ということになります。為替の世界では、日経先物225と同様にこれも先物商品の1つとして売買されるようになっているのです。ドルが今買われているのか売られているのかを瞬時に判断するためにはこの指標を確認するのがもっとも間違いない状況で、欧米ではかなりのトレーダーが今も注目し続けている指標なのです。