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夏は円高がアノマリーか?

例年お盆をピークにして夏になるとドルに対して円高が進むのがドル円の世界となっていますが、昨年とは動きの違う今年の場合、このアノマリーが続くのかどうかが気になるところです。海外の投機筋からは具体的な規制緩和策が何もでてこないアベノミクスに実は第三の矢がもともと仕込まれてはいないのではないかという疑心暗鬼が高まっていることもあり、期待が総じて剥落していることだけは間違いない状況です。

この流れとは別にドル円の動きに大きく影響していくのが米国の株の動きと債券金利の動きということになりますが、債券金利は当面低迷が続くとして、株がそろそろピークアウトになってもおかしくないタイミングに入ってきていることだけは大きな注意が必要になってきています。5月初旬には外資系の証券会社が米国証券市場にヒンデンブルグオーメンの点灯を告げています。このヒンデンブルグオーメンが点灯すると一旦株は上昇傾向を見せるものの、その後、過去の事例をベースにすると77%の確率で株価が5%以上下落し、パニック売りとなる可能性は41%、さらに重大なクラッシュになる可能性は24%と算出されており、かなりリスクが高まっていることを示唆しています。

ただ、米国のダウもナスダックも思いのほか過熱感はなく淡々と高値を維持しながらも少ない売買量で推移するという極めて異例な展開となっていますので、どれだけこうした下落リスクがあるのかは正直不明な状況です。むしろきっかけはウクライナに見られるような外的要因に起因する可能性もあるといえ、この夏円高になるかどうかは今のところ明確には意識できないのが現状となっています。日経平均もドル円もテクニカル的には下を試しておかしくないチャートの方をしていながらも下押しは微妙に限定的でここのところチャーティストを悩ませる原因となっていることは間違いありませんが、これがこの夏にどのような形になって展開することになるのかは大きな注目が集まるところです。

それにしてもダウは押し目がほとんど形成されないままに高値圏を維持し続けており、異例の状況となっていることは間違いありません。ピークの来ない相場というのはありえない状況ですから、一旦どこかで一息つくところの下押しの仕方がかなり大きな問題となることは言うまでもありません。その一息のつき方次第ではドル円にかなり大きなインパクトがある可能性だけは考えておく必要がありそうです。