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トルコリラ

2018年史上最安値更新!トルコリラはどこまで下がる?底値はいくらか?

2018/03/23

27円台となったトルコリラ!底値はいくらなのか?テクニカル分析してみました。

引用元:https://www.fx-foreign-exchange.com/

今回のトルコリラの安値更新について、ファンダメンタル面からの解説はネット上にたくさん上がっていますので、そちらをみていただければ、事足るかと思いましたので、私はテクニカル面からトルコリラの底値、またもし上昇するとすれば高値目標はどのあたりかを探ってみたいと思います。

まずは上表の折れ線グラフです。

まず、トルコは2005年1月1日、トルコはデノミネーションを実施しました。

デノミネーションとは通貨の価値を切り下げる事で、具体的には2005年12月31日までの100万リラが翌日から1リラとなりました。

デノミネーションを実施した理由は、スーパーどころかハイパーが付くインフレです。

このとき、トルコはIMFの管理下に置かれました。

と、いうことで、その狂騒が収まった2007年からのデータになっていますが清清しいほどの右肩下がりチャートですね。

トルコリラというと高金利に目が奪われがちですが、必ず価値が下がっていく通貨だということは肝に銘じておいたほうがよさそうです。

データ上、トルコリラの高値が前年高値を超えたことがあるのはたった一度だけ(2012→2013)で、それ後は毎年安値を更新する流れになっています。

この間の騰落率をパーセンテージで表すと

12→13 +16%
13→14 -9%
14→15 -10%
15→16 -21%
16→17 -9%

最低9%ほどは安値を更新する流れになっています。

昨年の安値が27.98円ですので、9%≒2.5円ほど下落した25.48円は十分可能性があるといえます。

では高値はどうでしょうか。

こちらも基本下がり続けていますので騰落率は

12→13 +16%
13→14 -5%
14→15 -3%
15→16 -21%
16→17 -20%

マイナス部を平均すると12%程度になりますので、昨年高値の33.21円から12%≒4円ほd下落した29.21円(ただし年初に30.28円をつけているので、今後の想定値として)でしょうか。

また年間の値幅(高値と安値のひらき)を見ると

13 9.75円
14 11.10円
15 13.38円
16 10.67円
17 5.23円

で変動率は
13 20.04%
14 22.68%
15 26.07%
16 28.85%
17 15.80%

となります。

これらを総合すると

2018年トルコリラ想定価格
高値(3月以後)29.21円
安値 25.48円
値幅3.73円
変動率 12.77%

あくまでも試算ですが。

ただ、変動率に目を付けると20%程度は考えておいたほうがよさそうなので、年高値の30.28円-6円(変動率20%)で24.28円も考えられない価格ではありません。まあ底値は25円と予想しておきます。

トルコリラの今後の見通しと戦略 底値、押し目のタイミング

では残念ながら30、29円台でリラを建ててしまった場合、エスケープする価格、時期は?

またこれから参戦する場合、どこが押し目になるのか?を考えてみましょう。

2014~のトルコリラ/日本円の安値チャートです。

青○が現状のチャートで、赤○が過去に似たような動きをしたチャートです。

3回中、2回がその後安値を更に更新しており、一度だけ暴落前の半値までは戻しています。

どうも、基本的に楽観視はしないほうがよさそうですね。

既に玉を立ててしまった場合、やはり前項で算出した今後の想定高値である29.21円で思い切ってしまったほうがよさそうです。

その時期ですが

引用元:https://www.fx-foreign-exchange.com/

3月、4月、そして7月が下落一辺倒のリラがやや盛り返す時期のようです。

今月中か来月に予兆があるようなら、ロスカットのラストチャンスかもしれません。

逆に、今後少しでも上昇するなら、まさに今仕込んですぐに売り抜ける戦法もありますね。

かなりタイトな戦略ですが・・・

まとめ

高金利からのスワップポイントが魅力のトルコリラですが、やはり価格の下落は避けられない通貨だということが改めて実証できました。
昨年は底を打って上昇する気配も一時期ありましたが、やはり大勢には逆らえないようです。

対ドルでは1ドル=3.8リラ近辺と、最安値である1ドル4リラ弱までは売られてはいませんが、いずれこのラインも突破してくるものと思われます。

あとは円安が頼りですが、昨年の安値を更新し、いまのところ円安方向に向かう材料はありません。

テクニカル的には今が底ではなく、2番底、3番底がありそうな気配ですので、トルコ単体ではなく、国際的にリスクオンになるようなファンダメンタル要素がないと、今後も思い切って買い進むことは難しいかと思います。

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