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南アフリカ 南アフリカランド 各国の情勢 各通貨の状況

南アフリカランドは9円に回復するのか?最近の情勢と今後の見通しについて

2017/03/11

南アフリカ共和国の首都をご存知でしょうか?

たぶんほとんどの方はご存知ないかと思います。僕も調べるまで知りませんでした。

答えは最後のお楽しみに取っておいて南アフリカの基礎情報から。国土は日本の3倍以上の広さで人口は5千万人ほど。

何年か前にサッカーのワールドカップが開催されましたので、ちょっとは知名度が上がったんじゃないでしょうか。

金やプラチナがたくさん取れる、昔の日本でいう、金山・銀山持ちの国です。

が、それ以外にたいした産業がなく、失業率は27%と高いうえに、政情も安定しているとは言えず、治安もあまりよろしくないようです。

以上は普通にFX取引をするうえでは、あまり関係ありませんが、FX取引の対象通貨国の割には不安定要素が多いことだけは覚えておいてください。

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南アフリカランドの為替の推移

とりあえず2014年~2017年(現在)までの高値と安値を調べて見ますと、2014年の末に10.8円を付けています。安値は2016年6月に6.43円。ちょうどイギリスのEU離脱が決定した日ですね。前日には7.15円-7.35円でこの日も高値は7.44円を付けてますので、暴落といっていいでしょう。

ここ数年で最安値をつけたあとはジリジリと値を戻し、年末から今年にかけては8円台で推移。現在は8円台後半をキープし続けています。
表①

ここだけ見れば順調にアップトレンドを描いているように見えますが、実はこの通貨、10年前は1ランド=15円程度の値段をつけていたのです。

表②


そこにリーマンショックが襲いかかり、一気に8円台まで暴落。

その頃の政策金利はなんと12%(現在は7%)ここで先程の言葉を思い出してください。

「FX取引の対象通貨国の割には不安定要素が多い」

そうなんです。

ランドという通貨の怖いところは、テクニカル分析でのトレンドなど簡単に吹き飛ばす事態が簡単に起こるのです。

実際、2008年8月の大暴落のあとは2009年6月~2011年4月まで11円台に下げては12円台に戻るという完全なレンジ相場で推移していました。

二度目の暴落直前も11.3円~12.4円までのアップトレンドを描いていたほどです。

そして東日本大震災。

9月までの半年弱で9.5円まで急落してしまいます。

そして2015年の夏まで9円前半まで落ちては、10円後半まで戻すという展開になります。

そこへ向けて中国の経済不安が表面化し、世界同時株安から三度目の暴落。

表③

ここで表③のAとBの矢印部分をご覧下さい。なんとなく表①のラインと似た図形を描いているように見えないでしょうか。

そうなんです。ランドは暴落したあと、値を戻して次の嵐までレンジ相場を描くクセがあるのです。これは高金利通貨ゆえに値を大きく下げたあとは、割安感からスワップ狙いの買いが入るからだと考えられています。

表②と表③を併せて考えれば、今回もしばらくはレンジ相場になりそうな予感がします。そしてこのレンジ相場は「暴落前につけた価格には戻らない」傾向もありますので、1ランドが10円以上になることは考えにくそうです。

それでも9円台に乗せることは十分に可能だとは思いますが、もしスワップ狙いのランド買いを考えるなら、できれば7円台、高くても8円台中盤程度で買いを入れるのが戦略としては堅実なのではないかな、と思います。

トルコリラも似たような感じで

余談ですが、ランドと同じく高金利通貨のトルコ・リラ(8%)も先日過去最安値を記録しました。

たしか1リラ=29円50銭ぐらいになってしまったでしょうか。

毎朝レートをチェックしてる時に、ちらっとは見ていたのですが、たしか昨年は1リラ=40円ぐらいだったような気がしますので、結構な暴落っぷりです。

今まで、私の使っていたFX会社の取り扱いペアにリラはなかったので、あまり興味がなかったのですが、どうも、ランドによく似た性質を持つ通貨のようなので、今後はチェック、検証してみる価値はありそうです。

さて、最後に南アフリカ共和国の首都ですが「プレトリア」という都市だそうです。う~ん、まったく印象が湧きませんね。

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