FX初心者のための役に立つブログ

FXに関するブログです。FX初心者向けのわかりやすい解説ブログを目指しています。

FXブログ ギャラクシー7爆発 各国の情勢 韓国

ギャラクシー7爆発!サムスンのスマホ問題で韓国経済の危機?為替への影響について

2016/11/02

サムスンのスマホ発火事故相次ぐ!

まずは、10月14日付け日本経済新聞の記事を抜粋しました。内容は、以下の通りです。

韓国サムスン電子の新型スマートフォン(スマホ)「ギャラクシーノート7」の発火原因究明が混迷している。「電池の問題」とされてきたが、新たな発火事故発生で「電池以外」にも問題があるのではないかとの見方が出てきた。販売停止で巨額の利益が目減りするが、調査が長引きダメージが深まる懸念がある

グーグルなどでサムスンと入力すると、爆発や発火が上位に食い込んでくるので、それほど深刻な事故となっています。

拡大の理由として、事故が相次ぐという不安心理とスマホという日常的に誰でも使用する製品、さらに原因追及が出来ない企業体質にあるのでしょう。

過去の記事を知らべてみると、今回ほど大騒ぎになっていませんが、過去にもサムスンのギャラクシーという機種は爆発や発火事故を何度も繰り返しています。さらに、洗濯機など他の家電でも発火事故があり、これはスマホだけではない、サムスンという企業の闇や問題が発生した時に、対応する能力がない事を露呈した事になります。

「ギャラクシーノート7」に至っては、スマホ業界では史上初の全台リコールという、とんでもない汚名が着せられこれを挽回するのは、不可能に近いでしょう。

例えば性能が劣るけどデザインが良いなど、何かしらの良い特徴があれば購入する人もいますが、何もしなくても(それは電源オフ状態)発火するスマホを敢えて購入する人はいないでしょう。

最も今では購入する事が難しいですが、そんなメーカーの新機種を無理して買う人は極少数です。

Sponser Link


事故が相次ぐ背景には何があるのか?

最新ニュースを見ている限りでは、原因究明が出来ていないと報じられていますが、バッテリーだけでなく他にも問題があるのでこれだけ発火事故が相次いでいるのでしょう。

口の悪い人は、これは韓国製品だからと高を括っていますが、これは日本のスマホ製品でも、いつ同様の事が起きてもおかしくないのです。

スマホとはあれだけ小さな本体に、最新技術を詰め込んでパンパンになっています。

そして、さらにライバル会社と競い合うために、軽く小さく、そして動作は俊敏で画面は綺麗にしなければなりません。これでは、いつか問題が発生するのは、目に見えていました。

しかし消費者や利益優先の会社では、そんな事は目に見えないフリをします。個人的にはスマホは便利ですが、そこまで重要視していません。パソコンは好きですが、スマホに熱狂・熱中する人がまったく理解できません。

まるで軽自動車を何百万円も掛けて、カスタマイズするようなもので、そんなに好きなら高級自動車を買えば良いのに、とさえ思ってしまいます。

日本製品もソニーなどは、昔から"ソニータイマー"などと揶揄され、ある期間を過ぎると壊れやすくなります。それと同じように、サムスン製品にもタイマーのようなものがあるのでしょう。

これは、半分皮肉ですが半分は本心です。というのも、スマホやPCは電源を切っても完全には切れていません。例えば内臓のアプリなどは、いつでも準備ができるようにスタンバイされている物もあるはずです。

これは、便利な面でとても厄介です。いつでもほんの少し動いている、熱を帯びているという状態なので、そこに少しの力が加われば、今回のような事故に繋がるのです。

韓国ウォンと日本円について 韓国経済、為替に与える影響

少し話を戻して、今回の事故が韓国通貨・ウォンや韓国経済に与える影響を推察してみます。

韓国ウォンというとどのような印象があるでしょうか? 私は隣国ですがマイナー通貨で、世界的にみても流通量が低くアジアの中でも特異なものだと思っています。

また、北朝鮮という火薬庫と常に問題を抱え、それ故に大きな成長が期待できないというジレンマを抱えている国(通貨)でもあります。日本や中国のように、ある意味でヤケクソのような路線を走れないのが、韓国の問題点でしょう。

日本は長年、韓国と問題を抱えているので、ネット情報を見ていると必要以上に貶しているものもありますが、個人的にはどっちもどっちだと思います。

ヨーロッパやアメリカの人達にしたら、どうでも良い隣国同士の争いに見えるだけでしょう。日本人として冷静に判断すると、現時点では日本の方が多くの面で勝っていますが、だからと言って通貨の面では、円がウォンに勝っていると、一概には言えません。

確かに普通に考えたら円は安定通貨ですが、それではウォンを笑い飛ばせるほどの安定があるのかと言ったら、そんな事はないでしょう。それは、円の安定はアメリカのお陰であり、また世界経済によるものが大きいからです。

今でもよく言われるのは、株式市場で「アメリカがクシャミをすれば日本は風邪を引く」と言われます。

それほどダメージが大きい国で、さらに昨今の世界の株価が上昇しても、日経平均だけ上昇しない相場や為替の不安定な動きをみて、韓国経済をバカにできるでしょうか。さらに2015年の世界の決済流通通貨を見てみると、

1位・アメリカドル…45%
2位・ユーロ…28%
3位・イギリスポンド…8%
4位・日本円…3%

となります。たった数パーセントの国で、それより劣っている隣国をバカにしても、五十歩百歩と言ったところでしょう。何より、日韓通貨スワップが再開されたので、韓国経済の悪影響が少なからず日本にもダメージを与える事になります。

サムスンと今後の韓国経済

韓国経済を調べてみると、2015年の調査で売上高トップは、

1位・サムスングループ
2位・現代自動車
3位・韓国電力公社

となっています。

この中でも特筆すべきはやはりサムスンで、そのグループの売上高は韓国GDPの15%以上とされています。

一グループ企業がここまでの力を保持しているのは、ちょっと異常とさえ思える割合です。

それよりも今回のスマホ事故で、サムスンが被った被害はブランドイメージの低下でしょう。市場に広がってしまった、サムスン製品への不信感と、不良製品を売りつける、修正する力がないという事を露呈してしまったのです。世界の企業のブランド価値ランキングを見てみると、

1位・アップル
2位・グーグル
3位・コカコーラ
4位・マイクロソフト
5位・IBM
6位・トヨタ自動車
7位・サムスン

という、世界のビッグネームと比較しても勝っている会社だったのです。

それが崩落したので、今後の不透明さは間違いありません。

経済を予測するのは困難ですが、韓国経済が難しい立場になっているのは間違いありません。仮に今後、まともなスマホ製品を発売しても以前のような売上には繋がらないでしょう。

なぜなら、スマホ製品を購入するのはイメージを大事にする人であり、また他のメーカーを購入しても基本的な性能は遜色ないからです。安く高性能、さらに新興勢力的なイメージが崩落し、残ったのは他の老舗大企業とは比較にならない、弱く脆く不安定な大企業というだけです。

この流れは、最悪なら韓国政権にも波及して、パク大統領にも暗い影となるでしょう。それがなくても、最近の大統領支持率は低下しているので、最近やっと日韓関係が良くなりつつあったのに、再び悪くなる可能性もあります。

サムスンがここまでの大企業だからこそ、全韓国民が期待して熱を入れていたので、その反動が大きくなるのは当然かも知れないです。今後は自動車など別産業での巻き返しも期待したいですが、現実では難しいでしょう。

韓国はサムスンだけが特別な企業で、それに匹敵する世界レベルの企業はありません。それは日本もトヨタぐらいで似たようなものですが、ニッチ企業の世界レベルは日本が上でしょう。だから、元々経済が苦しい韓国がさらに、苦しくなる事は想定できます。

最後に 日本企業への影響も

サムスンショックで韓国が苦しい立場にたったのは間違いありませんが、それが日本のスマホ関連会社にも波及しそうな勢いです。なぜなら、サムスンスマホの内部には多くの日本企業の部品が使われているからです。

TDK、村田製作所などがその代表で、今後は株価の下落も覚悟しなければなりません。韓国や中国をバカにしている人は、実は経済ではお互いに支えあっている事を認識するべきです。

本音としては、サムスンショックで日本製スマホが世界で売れれば良いですが、その可能性は限りなくゼロでしょう。

今後はアイフォンと中国製スマホの一騎打ちといったところでしょうか? 韓国ウォンやサムスンなど韓国関連の銘柄を購入している人はほとんど居ないと思いますが、週明けから暫くは気が休まりそうにないですね。