でん粉の仲間、レジスタントスターチの健康効果について

「レジスタントスターチ」と言うでん粉があることを知っていますか。

レジスタントスターチの健康効果

レジスタントスターチは難消化性でん粉でもあり、ジャガイモや米、パスタなどに豊富に含まれています。難消化性でん粉は小腸で消化されないまま大腸に行きます。そして、大腸の中で善玉菌の餌になることで善玉菌を増やして、腸内環境を整えてくれます。難消化性でん粉は食物繊維と同じような役割を果たすのです。

それから、レジスタントスターチには、女性ホルモンのバランスを整えてくれる大豆イソフラボンの吸収性(参考:大豆食品を摂取しても女性ホルモンに良い訳ではない?)を高めたり、細胞の糖化や体脂肪の蓄積を予防したり、血行を良くしたりなどの効果が期待できます。まず、大豆イソフラボンの吸収を高める効果に関しては、大豆イソフラボンの代謝物で女性ホルモンのような働きをする「エクオール」と言う成分の生成を促進する効果があることが研究で証明されています。

レジスタントスターチの摂取によって増えた善玉菌が、エクオールの生成にまで貢献しているものと考えられています。細胞の糖化と言えば、肌のくすみやしわ、たるみなどの肌トラブルの原因の1つですレジスタントスターチの体内で吸収されにくい性質は、血糖値を緩やかに上昇させてくれるので体脂肪にもなりにくくなります。

さらに、レジスタントスターチの血行を良くする効果は、レジスタントスターチの肝臓の脂肪代謝を促進する効果によるものです。コレステロールや中性脂肪の蓄積を予防するのにも役立ち、ドロドロの血液をサラサラにしてくれます。

レジスタントスターチの正しい食べ方

ちなみに、レジスタントスターチはそのまま食べるのではなく、冷やして食べるのが良いようです。ジャガイモや米、パスタなどを調理してから冷やすことで、食品のレジスタントスターチが生成されやすくなるようです。ジャガイモを調理してから冷やすと、レジスタントスターチが2倍以上も増えると言われています。ポテトサラダのような冷たい状態で美味しく食べられる料理がお勧めです。ジャガイモで冷製スープを作ってみるのも良いかも知れませんね。

米は炊いたご飯を冷ましてから食べましょう。ただ、冷ましてからまた加熱して食べるのも、せっかく増やしたレジスタントスターチが無くなってしまいます。1度冷やしたらそのまま食べるのが良いでしょう。たまにはお寿司とかライスサラダを食べてみてはいかがでしょうか。パスタはイタリアンのお店に行くと冷製パスタが夏の人気者ですよね。ひんやりと心地良い食品の摂取で健康効果まで得ることが出来れば、一石二鳥ですね。
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