小さい頃に「骨と歯を丈夫にするために牛乳を飲みましょう。」と周りの大人に指導されてきた方は多いでしょう。大人になっても、忘れずに1日200ccの牛乳を飲む習慣にしている方も少なくありません。
こんな体に良さそうな牛乳にも、実はアレルギーがあるようですね。
牛乳アレルギーについて
確かに、牛乳もアレルギー品目として言われることもありますよね。牛乳アレルギーを引き起こす原因となる成分が「カゼイン」などのタンパク質と言われています。決してその成分のみが悪いのではなく、私たちの体質も大きく関係しているようですね。
私たちの体にはIgE抗体と言って、異物から体を守ろうとする抗体があります。この抗体が強く働きすぎてしまうと、アレルギー反応が起こってしまうのです。牛乳アレルギーも軽い症状であれば、蕁麻疹やかゆみ程度の症状で済んでしまいますが、酷くなるとショック症状であるアナフィラキシー症状が起こって生命が危険にさらされることもあるようです。
さすがに安全性が重視されているはずの世の中、食べ物アレルギーで命を落とすのは避けたいですよね。以前は「好き嫌いは駄目。何でも食べなさい。」なんて指導する教師や親が多かったものですね。でも、最近ではアレルギーに慎重になる大人が増えて、良くも悪くもあまり子供に食べ物を強制しなくなってきましたよね。
ところで、牛乳にはカルシウム以外にも、タンパク質、ミネラルなどの豊富な栄養素が含まれていますよね。乳製品にアレルギーがあるのであれば、極力乳製品は食べないようにすることです。
牛乳の栄養素を別の食品で補う
その代わりに、牛乳で摂れる栄養を別の食品で補う必要があります。乳児の場合は、「タンパク加水分解乳」とか「特殊ミルク」なんて言うのもありますよね。カルシウムは小魚を積極的に摂取したり、タンパク質は肉や魚、大豆食品などで摂取してしても良いでしょう。
大豆食品やささみなどだと、脂肪分の多い肉よりもカロリーを抑えながらタンパク質を摂取することが出来ます。乳製品に関しては、実は加工食品や医薬品などに含まれていることもあるようですね。どんな商品を選ぶにしても、まずは乳製品の名前が成分表示に記載されていないかをよくチェックする必要があります。
「乳製品とは全く関係なさそうな食品だ!」と思ってうっかり成分表示を見るのを忘れて食べてしまうと、とんでもないことになるといけませんね。大丈夫そうだと思われる食品でも、一通りは成分表示に目を通した方が良いでしょう。
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