外貨建てMMFにおすすめの証券会社と商品を徹底解説!

安全性が高くて高利回り。これ金融商品を選ぶ場合の理想ですよね。

外貨建てMMFはその理想に近い運用が可能な金融商品といえます。

当サイトでも何回かご紹介してきた外貨建てMMF。(参考:積み立てもできる外貨建てMMFの魅力を徹底分析!

今回は具体的におすすめの証券会社と商品の内容を徹底解説します。

外貨建てMMFにおすすめの証券会社は?

外貨建てMMFとは、外貨建ての公社債や短期証券を中心に運用し、安定的に高い利回りを目指す投資信託の一種です。

外貨建てMMFは債券に特化した安定運用ですので、株式のように持ち株が急騰して大きな利益が出るといったことはありません。

たがって、運用コストを少しでも抑える必要があります。

その意味で、外貨建てMMFの運用には、為替スプレッドがもっとも安いカブドットコム証券がおすすめです。

為替スプレッドとは、銀行でいう外貨交換手数料に相当するもので、投資家が外貨建てMMFを買い付ける場合は、証券会社が売り手、投資家が買い手となります。この売値と買値の価格の差が為替スプレッドと呼ばれるコストになるのです。

他社との比較で、どれくらい安くなるのでしょうか。

カブドットコム証券(カ)、SBI証券(S)、楽天証券(楽)の3社の数字は以下のようになっています(片道の場合)。

米ドル:カ20銭、S25銭、楽25銭
豪ドル:カ60銭、S1円、楽70銭
ニュージーランドドル:カ60銭、S1円、楽70銭
カナダドル:カ60銭、S80銭、楽80銭
南アフリカランド:カ25銭、S50銭、楽30銭
トルコリラ:カ2円、S2円50銭、楽2円
(2016年12月20日現在、カブドットコム証券調べ)

いずれの通貨でもカブドットコム証券がもっとも安くなっており、有利さが際立っています。

1単位なら10銭の違いでも、1万単位では往復2,000円の違いとなるため、できる限りコストを低くするにはスプレッドの差に注意する必要があります。

外貨建てMMFにはどんな商品があるのか?

カブドットコム証券で扱っている外貨建てMMFは3商品6通貨あります。その商品名と運用条件は以下の通りです。表記はカブドットコム証券の商品名に準じ、利回りは2017年3月29日現在の数字です。

●ニッコウ・マネー・マーケット・ファンド
対象通貨:米ドル、豪ドル、カナダドル、ニュージーランドドル
利回り:米ドル0.69%、豪ドル1.10%、カナダドル0.33%、ニュージーランドドル1.35%
手数料:無料(上記の為替スプレッドがかかります)

●ホライズン・トラスト南アフリカランド・マネーマーケットファンド
対象通貨:南アフリカランド
利回り:6.52%
手数料:無料(上記の為替スプレッドがかかります)

●マルチストラテジーファンド・トルコリラ・マネー・マーケットファンド
対象通貨:トルコリラ
利回り:9.06%
手数料:無料(上記の為替スプレッドがかかります)

外貨預金より有利な外貨建てMMF

外貨建てMMFは外貨預金に比べてメリットが多いのもおすすめのポイントです。おもに次の3つの点で有利です。

まず、為替スプレッドが割安な点。外貨預金は大手銀行の例では50銭~2円50銭ですが、外貨建てMMFは上記3社の数字で20銭~2円とかなり低くなっています。特に米ドルは金利が低いので、為替スプレッドが安くないと採算点に乗るのが難しくなります。

そして、リスクの面では、外貨建てMMFは証券会社が破たんした場合は、顧客の資産が保護されますが、外貨預金は預金保険機構の対象外となっています。

また、確定申告の面でも対応が分かれます。税率は20.315%で同じですが、外貨建てMMFは申告分離課税で確定申告不要なのに対し、外貨預金は雑所得として確定申告しなければならず、手間が掛かるのが難点です。

カブドットコム証券の外貨建てMMF取引手順

次に、カブドットコム証券の外貨建てMMF取引の手順を、同社のホームページからご紹介しましょう。

まず、口座を持っていない方は、カブドットコム証券に口座の開設を申し込みます。申し込み方法は、インターネットと郵送の2種類があります。インターネットなら署名・捺印不要で最短10分で手続きが終了します。本人確認書類もデータで提出すればOKで便利です。

カブドットコム証券のホームページからログインします。


(出典:カブドットコム証券、以下同)

電子契約画面から申し込みを行ないます。申し込み手数料は無料です。

取引に必要な金額を、入金依頼画面から入金します。

これで準備完了。外貨建てMMFのボタンから取引画面にすすみ、取引を開始します。

カブドットコム証券での具体的投資例

では、高金利通貨の南アフリカランド、トルコリラをカブドットコム証券で運用した場合、どの程度の収益になるのかを、具体的な数字をあげてご紹介します。

・1万通貨単位の金利収入と手数料、税金の例(2017年3月29日現在)
南アフリカランド 金利6.52%、手数料25銭、為替レート1ランド8.51円、運用期間5年
85,100円×6.52%×5=27,742円(金利収入)、1万×25銭×2=5,000円(往復手数料)→手取り収入22,742円(年利換算5.34%)
税金22,742円×20.315%=4,620円、22,742円-4,620円=18,122円(年利換算4.26%)

トルコリラ 金利9.06% 手数料2円、為替レート1トルコリラ30.5円、運用期間5年
30,5000円×9.06%×5=138,165円(同)、1万×2円×2(同)=40,000円→手取り収入98,165円(年利換算6.44%)
税金98,165円×20.315%=19,942円、98,165円-19,942円=78,223円(年利換算5.12%)

トルコリラは最近金利が上昇し、年利換算で南アフリカランドを逆転しています。

上記は為替変動を考慮していませんが、NISA口座で運用した場合は非課税なので5~6%台、課税された場合でも4~5%台と、超低金利下の現在では際立った高利回りの運用が可能となります。

ただし、これは5年間の長期運用を続けた場合の投資成果であり、1年程度で売却した場合は、通貨によっては諸経費の関係でマイナスになるケースもあるので要注意です。

外貨建てMMFは積み立ても可能

個別に買い付けるのが面倒な方や、まとまった資金がない場合には積み立て投資することも可能です。カブドットコム証券でも積み立て投資を扱っており、毎月決まった金額を銀行口座から自動引き落としとなるので、手間がかからず便利です。

●カブドットコム証券「積み立て(外貨建MMF)」商品概要

注文受付時間:24時間
対象通貨:米ドル、豪ドル、カナダドル、ニュージーランドドル、南アフリカランド、トルコリラ
指定金額:10,000円以上1円単位
購入代金:預り金からの引き落とし、または銀行口座からの自動引き落とし
売買単位:指定金額の範囲内で買い付け可能な口数
口座管理料:無料

積み立て投資のメリットは、買いコストを平均化できること。一度にまとめて投資すると高値掴みをした場合、買値を回復するには時間がかかりますが、積み立てであれば、高い時には少ない口数を買い付け、安い時には多くの口数を買い付けることになり、結果的にコストが平均化されます。

いわゆるドルコスト平均法の理論を応用して設計された商品で、データ的にも一定の口数を積み立てるより、一定の金額を積み立てる方が買値は低くなることが立証されています。10,000円から積み立て可能な、ハードルの低さも魅力です。

トランプ政権の不安定さや、森友問題が勃発した安倍政権など、政治を巡る問題が株式市場の不安要因になっています。その意味で外貨建てMMFのようなポートフォリオを下支えする商品はぜひ組み入れたいところです。

まとまった金額を5年間長期運用するもよし、毎月少額をコツコツ積み立てるもよし、高利回りの外貨建てMMFは、超低金利下のいま、検討に値する商品の筆頭といってよいでしょう。

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