コンタクトレンズの誤った使用方法は目のトラブルに?【目の病気にかからないために】

コンタクトレンズのような毎日使用するものは、最初は一生懸命に取扱説明書を読んで適切な使い方を心掛けていても、ある時から自己流の誤った使い方になってしまう方もいるでしょう。

「特に大きなトラブルにはなっていないし、このままこの使い方をしていても大丈夫だろう。」

こんな油断がトラブルの元です。

実は、目のトラブルは毎日の誤った使用方法が積み重なって、何ヶ月後かにいきなり大きなトラブルになるものです。なので、こんなことにならないように、気付いた今のうちからもう一度取扱説明書を手にとって、正しい使い方を心掛けることが大切です。

では、コンタクトレンズを使っている皆さんは、自分の使用方法についてチェックしてみましょう。

  • コンタクトレンズを決められた以上の時間、装着していませんか。
  • 使い捨て以外のレンズを使用している場合には、使用後に毎日きちんと洗浄していますか。
  • レンズに汚れがあったり傷があるにもかかわらず、装着していませんか。
  • 決められた期間を超えてレンズを使用していませんか。
  • 定期検査は1年に1回きちんと受けていますか。

ちなみに、コンタクトレンズ使用歴で言うと、目のトラブルを経験した方には使用歴の長い方が多いようですね。20年以上使用している方だと、半分以上の方が目のトラブルの経験があるようです。

さらに、使用歴が2年以内の方でも、20%近くの方が目のトラブルを経験しているようです。このように考えると、コンタクトレンズの使用歴の短い方も長い方も、決して目のトラブルは他人事とは言えませんよね。

具体的な目のトラブルとしては、角膜びらん、角膜新生血管、角膜潰瘍、巨大乳頭結膜炎などがあります。角膜びらんは目の酸素不足、傷、異物などが原因で、角膜上皮が剥がれて角膜実質が出てしまうものです。目の痛み、充血、涙が出るなどが主な症状で、治療には点眼薬や眼軟膏を使用します。角膜新生血管は目の酸素不足が原因で、酸素不足を補おうと通常であれば血管が無いはずの角膜に血管が新生してしまうものです。

目の充血や異物感などの症状があり、コンタクトレンズを止めるか、より酸素透過性の良いレンズを使用するなどして治療します。角膜潰瘍は細菌やかび、原虫などが感染して、角質上皮が剥がれてむき出しになった角膜実質に傷や濁りを伴うものです。症状が酷くなると失明に繋がることもあり、すぐにでも治療が必要です。

治療用のコンタクトレンズを使用したり、抗炎症薬や眼軟膏、内服、結膜下注射など色々な治療法があります。巨大乳頭結膜炎はコンタクトレンズによる刺激、汚れなどで、目のアレルギー症状を起こすものです。目の異物感、充血、目やになどの症状が起こり、上瞼の裏側に直径1mm以上のぶつとっした乳頭ができます。

このトラブルの場合には暫くコンタクトレンズを使用することはできず、抗アレルギー薬の点眼で様子を見ます。このように目のトラブルを見ていくと、目のトラブルには失明に繋がるものもありますよね。コンタクトレンズで視力を良くすることも重要ですが、やはり失明は重大なトラブルなのでできるだけ避けたいものですね。

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