「瞼裂斑」と聞いて、「これって何て読めば良いの?」と言う方は多いのではないでしょうか。瞼裂斑は「けんれつはん」と読む病気で、紫外線が原因で目にシミができてしまう病気なのです。
瞼裂斑「けんれつはん」の発症率は意外と多い
名前を聞いてもあまり聞き馴染みがないかも知れませんが、この病気の発症率は意外にも高めのようです。
2011年時点の発症率は、何と57%近くだと言われています。
ちなみに、男女別に見てみると、男性の発症率が約54%で女性の発症率が約58%なのです。
年齢別に見てみると、20代で約42%だったのが、30代で約56%、40代で61%、50代で65%の発症率です。このデータだけで見ると、むしろ発症する人の方が多いことになりますよね。
もしかしたら瞼裂斑を初めて知った皆さんも、既に発症している病気かも知れませんよ。
瞼裂斑の症状とは
では、こんな瞼裂斑の症状をもっと詳しくご説明しましょう。
瞼裂斑では、具体的には白目が黄色く濁ってしまうのです。
中でも、白目と黒目の境目辺りが黄色く濁っていることが多いようです。これも見た目だけの問題であれば良いのですが、実は色々な病気のリスクも高いようです。
現代人に多いドライアイや充血の他、白内障を発症する危険性も高いようです。ある会社では社員の眼科検診を行ったところ、8割もの方に瞼裂斑の症状が確認できたそうです。
特に外回りの仕事だったり、野外スポーツやアウトドア活動を趣味としていたりする方は、外にいて紫外線を浴びる時間帯が多いため発症しやすいと言われています。
もちろん、外に出る機会が少なくても、会社への行き帰りだけとか買い物だけなんて言う方も注意が必要です。
UVカット商品は効果があるのか
ところで、最近は「UVカットコンタクトレンズ」なんて言う便利なものもありますよね。
これは瞼裂斑の予防に効果的なのでしょうか。
実は、UVカットコンタクトレンズを着用している方に関しては、通常瞼裂斑を発症しやすい黒目と白目の境目ではなく、その部分を避けて発症することがあるようです。
結局の所はこういう方でも油断は禁物なのですが、UVカットコンタクトレンズを着用すること自体に全く意味が無い訳ではありません。
瞼裂斑の症状が起こる範囲は、UVカットコンタクトレンズを着用しない場合に比べて小さくなるようです。
また、メガネを常用している方は、メガネ自体が瞼裂斑の予防になっているようで、瞼裂斑の発症リスクを抑えやすい傾向にあります。
メガネのみの場合は注意が必用
ただ、メガネのみだとメガネの隙間から紫外線が侵入する上に、かえって直接浴びた紫外線よりもパワーアップしたものを浴びることになってしまいます。
さらに、濃いめのレンズを選んでしまうと、目の瞳孔からより多くの紫外線が目に侵入しやすい状況を作ってしまう危険性があります。確かに、視界が暗くなると、その分光を吸収しようと瞳孔が開きやすくなってしまいますからね。
まとめ
ちょっと窮屈な感じがしますが、UVカットコンタクトレンズとサングラスと帽子の3つのアイテムで完全防備するつもりでいるくらいが、目の紫外線対策に繋がるかも知れませんね。
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