今回はトラリピについての記事ですが、前回のようにシステム的な面ではなく、取引のコスト、そしてマネースクエア社の戦略について、裏話的に書いていけたらと思います。
では、早速見ていきましょう。
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マネースクエアのスプレッド。スキャルピングやデイトレードには向かない
現在、マネースクエアではスプレッド半額のキャンペーンをやっているそうなので、そちらのスクショをまず載せます。
このように、ドル円ですら平時は3〜4pipsほどかかります。
他の国内業者は大体0.3〜0.5pipsくらいなので、これは正直ぼったくりスプレッドです。
しかも、以前は、スプレッドのみならずトラリピ使用料なるものがあり、更に手数料負担があったようです。
これがあるので、トラリピをスキャルピングやデイトレード気味の設定で使うのは無理があると言えます。
マネースクエアのスワップポイント。
これも画像を見た方が早いでしょうからまずは載せます。
みんなのFXと比較してみましょう。
このように、全く比較にならないレベルでマネースクエアの買いスワップポイントは低いです。というよりも買いスワップはほとんどついていないです。海外FXよりも酷いレベルです。
仮にロングショートを同じくらいの頻度で日跨ぎのエントリーをするとすれば、スワップポイントによる隠れコストは少ないですが避けられません。
結局トラリピとは何か?
トラリピというのは結局、特許のある自動売買ツールという武器を用いて、ぼったくり手数料をとっていくというマネースクエア社の戦略から生まれたものです。
自動で簡単に稼げるかのように宣伝し、情弱者を誘い込むのです。恐らくですが、宣伝しているブロガー等以外で長く続けている人はいないでしょう。
また、手数料が廃止されたり、キャンペーンとはいえスプレッドが半額になったりした理由は簡単で、要するに法の網目をかいくぐって他社が類似のツールを次々と開発したため、マネースクエア社の自動売買ツールという独自性、希少性が無くなってきたからです。
前回のトライオートFXのコアレンジャーなんかも仕組みがすごく似ていましたよね。イフダン注文とリピート注文・・・他にもアイネット証券が開発した「ループイフダン」という名前のツールもありますが、これはもう名前のまんまです(笑)
しかもやっている事は特に画期的というわけでもなく、典型的なレンジ戦略とナンピン戦略をミックスしたものです。勿論、それを自動でやってくれる事に強みがあるのですが、手動でもある程度は可能です。
トラリピは手動でやった方がコストは安くなる?
手動でイフダン注文をいれて、それが決済されたら再びイフダン注文を・・・という風にトラリピは手動でもある程度出来ますし、トラップ注文も指値を入れておけば可能です。コストはそちらの方が安くなります。
「トラリピ等の自動売買FXのリスクとおすすめできない理由について」など、指摘されているブログもありました。
ですが、これはそれなりに時間の融通をする必要があるので、まあ、トラリピにも意義はあるのだと思います。
なんだかんだで裁量は必要。
前回の繰り返しみたいになってしまいますが、いくら自動売買ツールでも多少の裁量は必要になると思います。トラリピの場合は、やってる事がレンジ&ナンピン戦略ですから、それをやると明らかに危なそうな地合いにはツールを切るべきでしょうし、損切りも必要になるでしょう。
決して、放っておくだけで資産運用が出来るというような、甘いものではないと思います。確かに為替相場は通貨という性質上、誰かしら買い手売り手が出てくるものですが、だからといって全てレンジ相場になっている訳ではありませんし、またレンジであっても、月足レベルの大きなレンジであればそこを耐え抜くためには、途轍もない資金と精神力と時間が必要となります。
決してトラリピが悪いものだとか、詐欺だとかは思っていませんが、それなりにメリットデメリットがあるというのは、知識としてあった方がいいでしょう。
まとめ
- トラリピを提供しているマネースクエアのスプレッドはとんでもなく広いです。
- スワップポイントもプラススワップはかなり低いので、そこにも注意をするべきでしょう。
- トラリピ一強での収益構造が崩れ始めだしたため、自動売買ツールを用いた取引コストの価格競争が始まっているように思います。トレーダーとしては良いことなのではないかと思います。
おおよそこのような感じではないでしょうか。個人的には、イフダン注文系の自動売買は評価していないです。というよりも、自動売買自体をあまり評価していないです。
公にされているようなツールで放ったらかしたまま簡単に儲けられるのなら苦労はしないように思います。やはり自動売買であれば、自作を・・・それはそれでとんでもないリスクを背負ってしまいそうですが(笑)
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