換毛期でうさぎの背中に毛玉ができた時の対処法~うさぎの飼育日記⑨~

うさぎの飼育日記自体1ヶ月以上も間をあけてしまいました、済みません。うちの子は元気ですのでご安心を!

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こんにちは、うさぎぱんです。暑くなってきましたね。我が家もさすがにクーラーボックス用の保冷剤だけでは心配なので、除湿を入れっぱなしです。いつもは風通しが良くて涼しいんですが、さすがに限界。

今回は暑さ避けにしていて仇となってしまったことがあったので、共有のためにもご紹介します。多分、換毛期の現在は他のお宅でも似たようなトラブルが起こることがあると思います。

うさぎぱんの体験を参考に、予防と対策をしてあげてください。まさに同じ状態になっている人は、私の解決方法が少しでも参考になれば嬉しいです。

うさぎの背中に毛玉ができた理由

そう、今回のトラブルは我が家のうさぎ、はーくんの『背中に毛玉ができちゃった』ことです。毛玉といっても換毛期独特の触ったらふっと抜けてできる綿菓子のような毛玉ではありません。

毛と毛が絡み合って団子状態になってしまったのです。うっかり処置前の写真をとりわすれてしまったのですが、ちょうど見た目的にはアスパラガスの先端部分のような状態で、固まった毛がウロコのように重なって生えている状態です。

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※参考画像(苦笑)

何故こうなったかと言うと、グルーミング前に涼ませようとスプレーをし過ぎてしまったから。うさぎが扇風機で涼むことはできないと以前別の記事で解説しましたが(こちらの記事です→『うさぎの暑さ対策の注意点~夏風邪に注意~』)、その理由はうさぎは汗をかかないため、気化熱による冷気を感じることができない点にあります。

つまり、体表を汗ばんだような状態にすれば、涼めるということです。なので、前回の飼育日記でレビューしたグルーミングスプレー(これ→→『PURELA ピュアサイエンス』)を体にシュシュッとしてみました。

普段は涙焼け防止に顔にしかスプレーしていなかったのですが、そのおかげでハーブの香りに慣れたのか、とくに嫌がることはありませんでした。

スプレー後、扇風機を『弱』にしてあててみると、こころなしかリラックスしたような状態に。少しは効果があるのかな、と思いながら、風邪をひかない程度に時折スプレーしていました。

ここで調子にのったうさぎぱん、ついついスプレーした体をもしゃもしゃと撫でまわしてしまいました。結果、背中に毛玉が。換毛期の抜けた毛と夏用の細い毛がからまってしまったため、簡単には取れません。

グルーミング前だったので、結構抜けた毛が残っていたようです。いつものふわふわした手触りの中に、塊のゴロッとした感触。本人は全く気にするそぶりを見せませんが、これはまずいと処置することにしました。

うさぎの毛玉の放置は危険!皮膚病リスク

なぜ毛玉がまずいかというと、皮膚炎の可能性が冬場より高くなるためです。うさぎは汗をかきませんが、ウォーターボトルが背中に当たったり、自分で自分をグルーミングする時に舐めた唾液などで、毛が濡れることがあります。

濡れた毛は通常の状態であれば自然に乾燥しますが、塊となった毛玉状態では、うまく乾燥しません。中に浸透してしまえば、皮膚にまで達する可能性も考えられます。

皮膚に水が達すると、そこは蒸れた状態となり、皮膚が刺激を受け始めます。毛玉状態の毛がずっと密閉しているので、蒸発することなく蒸れた時間が長引き、刺激を受け続けた皮膚は炎症を起こすようになります。

うさぎの皮膚はとてもデリケートです。ちょっと毛を引っ張っただけでダメージを受けます。(そのためフワフワの毛で守られているのです)炎症を起こしてしまうと、簡単に悪化してしまいます。

また、小さな毛玉であればうさぎ自身のグルーミングで固まりごと舐めとられることもあります。そうなると塊のままうさぎの胃に運ばれることとなり、うっ滞(毛球症)を引き起こしかねません。

仮に皮膚病やうっ滞を発症しなくても、飼い主が撫でたりする際に塊が引っかかれば、その度に毛玉の根元に負担がかかります。うちの子も良く見ると皮膚がかすかに赤くなりはじめていたので、すぐさま対処することに決めました。

毛玉の存在自体は、うさぎが気にしなければ問題はありませんが、大きければ大きいほど自然と抜ける可能性は低くなります。皮膚炎など間接的に発症するリスクのある病気のことを考えると、放置せずに早めの対処をするべきではないでしょうか。

もし毛玉ができているなら、早めに解消してあげるか、難しければ獣医さんに相談して処置してもらいましょう。

※うっ滞(毛球症)についての詳細はこちらの記事で解説中です。
→→『春のうさぎ飼育の注意点~毛球症(うっ滞)対策が大事~

自宅でできる毛玉の処置方法

毛玉の処置方法は、皮膚に負担のかからないようにしてあげることです。塊の両サイド、外側から少しずつ割いていくようにして毛を解きましょう。

小さな塊であれば、これで解決できます。微かに硬く感じますが、解れてさえいれば次の換毛期で綺麗に生え変わります。あまり固まっていないものは、コームで数回撫でてあげると解けます。

大きな塊の場合は、この少しずつ解す方法では解消できません。ではどうすれば良いかというと、すっぱり切り取ってしまいましょう。

普通の事務や図工で使用するハサミで、固まっている部分を切り落とします。うさぎば暴れないよう、脇の下にうさぎの頭を入れて落ち着くような体勢にして抱っこするのがポイントです。

暴れやすいうさぎの場合や、塊が毛の根元近くまである場合は、獣医さんに頼った方が安全です。無理に自力で切らないようにしてください。自力で切れる場合は、うさぎの動きに注意して、できる限りうさぎの体表から距離を置いて切ります。

うさぎの換毛期は年に4回あるので、一部だけ毛が短くなっても大丈夫。むしろ、暑さ対策に夏の時期はうさぎの毛を短く切る飼い主さんもいるようです。とにかく皮膚を切ってしまわない点にのみ注意しましょう。切る時に毛玉を引っ張りすぎないことも大切です。

バリカンを使用すると良いという書き込みを掲示板などで見かけますが、個人的にはおすすめしません。バリカンの音をうさぎが怖がることもありますし、何よりハサミと違ってうさぎが不意に動いた時の対処が遅れがちになります。

うさぎが動いた瞬間に電源を切ることは難しいです。その点、ハサミで少しずつ、恐る恐る切るとうさぎがちょっと動いた時にすぐ刃を引っ込めることができますし、刃の先がよく見えるので切りすぎることもありません。

うさぎの毛は細かいので、切れ味の良いハサミを使用してください。誤って耳など大事なところを切らないよう、切るところ以外や飼い主さんの腕やタオルで隠してあげましょう。

<毛の切り方手順>
  • うさぎの頭を脇の下に入れる
  • 切ったら危ないところをタオルか腕で隠す
  • 切る部分を優しくつまみ上げる
  • ハサミの刃をあて、少しずつ切る
  • 切った部分に怪我はないか確認する

この手順を繰り返して、毛玉を全部取り除きます。小さな毛玉を無理して切る必要はありません。大きな毛玉のみハサミで処理しましょう。

切るのは毛玉がある部分のみ。「夏は暑いだろうから」と全身の毛を切ることは止めてあげてください。体温調節機能が狂う元となりますし、うさぎによってはストレスで体調を崩すこともあります。

毛玉ができやすいうさぎの種類

今回は、完全に私がグルーミングの前にスプレーをかけすぎたことが原因です。ごめんよはーくん…。しかし、調べてみるとうさぎの種類によっては何もしなくても毛玉ができてしまうことが分かりました。

毛玉ができやすいうさぎは、主に以下の特徴があるうさぎです。

  • 長毛種
  • 太っていて自力でのグルーミングが下手
  • お風呂に頻繁に入れられる

長毛種のうさぎさんは、毎日飼い主がグルーミングをしてもちょっとしたことで毛玉ができてしまいます。盲腸糞(食べるための糞)が付着したり、おしっこやゴミがついただけでも毛玉ができます。

太っている肥満うさぎさんも、自力でのグルーミングが苦手なため、届かない部分(背中など)に毛玉ができやすいです。多少太目の方が長生きしやすいと言いますが、太りすぎると健康面でも問題が出てきます。体系改善から始めてあげましょう。

また、すぐ汚れたりうさんぽが日常化しているうさぎさんはお風呂に入れられることもあるかと思います。お風呂で一部の毛が濡れたままにしておくと、毛玉になってしまうことがあります。洗う時は毛の流れに沿って撫でるように洗ってあげてください。

逆向きに毛を逆立てたり混ぜるように動かすと毛が絡み、毛玉ができる原因となります。

毛玉カット後の処置

毛玉をカットした後は、傷がないかきちんと確認してあげてください。小さな傷でもうさぎにとっては致命傷となることがあります。

また、カット後はストレスを感じているため、すぐにケージに帰してそっとしておきます。大好きなおやつでご機嫌をとるのも良いでしょう。私もブゥブゥ怒られたので、おやつで許してもらいました。

ちいさな範囲のカットであれば、とくに注意することはありません。あまりに広範囲のカットとなってしまった場合は、エアコンの温度調節を少し高めにしておきましょう。

毛が短くなったことで風邪をひきやすくなっています。様子を見て、寒そうにしている場合はエアコンではなく涼感プレートやプラスチック製の保冷剤をメインに使用します。

ちなみに、我が家のはーくんのカット後の姿はこちら。

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パッと見わかり難いですが、毛玉になっていた部分(画像真ん中あたり)だけミニレッキスのような手触りになりました。これはこれで触っていて気持ち良いです。でも早く元の状態に生えそろってほしいですね。

今回は私は自宅で処置をしましたが、安全性を考えると獣医さんの元で行ってもらう方が良いです。抱っこを嫌がる子、爪切りが苦手な子などはとくに動物病院で処置してもらうことをおすすめします。

毛玉事件があってから、換毛期にスプレーでの暑さ対策は避けようと決意したうさぎぱん。これからは安全なエアコンや涼感プレートプラスチック製の保冷剤のみを使用していきます。

ちなみに、グルーミングスプレーを体にかけること自体はおすすめです。スプレーして揉みこむとフワフワの毛になります。換毛期を避けてぜひ試してみてください。我が家では涙焼け予防をメインに、時々汚れたお尻だけを洗う時も活躍していますよ。

※体にスプレーをかける以外の『リスクの少ない暑さ対策』についてはこちらを参考にしてみてください。
→→『うさぎの夏の暑さ対策、飼育方法の注意点 まとめ

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