うさぎのしつけ①~初心者さんはトイレから教えよう!~

うさぎにも、犬や猫など他のペット同様にしつけが必要です。
最低限覚えさせるべきことは勿論、レベルアップしたい飼い主さんにおすすめのしつけもご紹介しますね!

まずはうさぎにトイレを覚えてもらおう

うさぎのしつけ、第一に教えるべきはトイレの場所です。
トイレを覚えることでケージ内が清潔に保ちやすくなりますし、うさぎのストレス予防にもつながります。

何故なら、うさぎは綺麗好きな生き物なんです。
草食動物ゆえの本能で、体に匂いがつけば即座に毛繕いをして、舐めとろうとします。
体に匂いがついていると外敵に狙われやすくなり、うさぎにとっては緊張が強いられる状態です。ストレスになる上、頻繁に毛繕いをすることで毛球症のリスクも上がってしまいます。

必要以上に体に匂いがつかないよう、トイレ以外の場所でおしっこをしないことを覚えさせてあげてくださいね。
個体によっては根気が必要となりますが、必ず覚えてくれるので粘り強くしつけましょう。
※しつけや飼育に最適なトイレの選び方についてはこちらです。⇒⇒⇒『おすすめのうさぎ用トイレの選び方』

トイレのしつけポイントはここ!~うさぎの本能に訴えよう~

縄張り意識の強いうさぎは、自分の匂いがついた場所が大好き。
新しいケージでは早く落ち着こうと、あちらこちらで用を足して自分の匂いをなすりつけようとします。

自分の匂いがする場所さえできれば落ち着くので、ここで飼い主さんが先に用意してあげるとケージ内が汚れずに済みますよ!

つまり、うさぎがおしっこをまき散らす前に、トイレにうさぎの匂いをあらかじめ付けてしまえば、トイレを落ち着ける場所として認識するということ。

中にはトイレで落ち着きすぎて、トイレの上で眠ってしまう子もいます。
これくらいトイレに上ることが好きになってくれれば、しつけは大成功

うさぎが自分からトイレに上ってくれるのを目指して頑張りましょう!

トイレのしつけ手順は、以下の通りです。簡単なので初心者さんでも大丈夫。しっかりしつけてあげてください。

うさぎのおしっこの匂いを採取

まずはトイレにつける匂いの用意です。うさぎのお尻をティッシュや綿、ガーゼといった柔らかいもので優しく拭きましょう。
擦るとうさぎが怪我をしてしまいますので、あくまで優しく、そっと「チョンチョン」と触れるように。

また、うさぎが既におしっこをした後であれば、お尻から匂いを採取する必要はありません。
おしっこをティッシュに含ませてしまえば、簡単にうさぎの匂いが採取できます。
フンもあると、より効果的です!

トイレにうさぎの匂いをつけよう

うさぎ用トイレの天板(金網の部分)を、おしっこの匂いをつけたティッシュやガーゼで拭きます。
天板全体ではなく、トイレの端(奥の方)のみで十分。
うさぎのお尻が乗る部分にだけ匂いがつくように擦りましょう。

天板が終わったら、天板をのせる受け皿部分にも同じように匂いをつけます。
こちらも、うさぎのお尻が乗る部分にのみ。

ある程度擦ったら、トイレの受け皿におしっこのついたティッシュを置き、天板をのせてトイレをケージ内に設置します。

この時、天板にティッシュが届かないようにしておきましょう。
天板の隙間から少しでも出ていると、うさぎが遊んで引っ張り出してしまいます。
ティッシュを食べさせるのは危険なので、絶対にうさぎが引っ張り出せないように設置してください。

うさぎにトイレの場所を覚えてもらおう

設置したトイレにうさぎをそっと上らせてあげます。
トイレの上に直接のせてあげても良いですし、お尻や体を優しく押してトイレの存在に気付かせてあげるのも良いでしょう。

うさぎは好奇心旺盛な性格が多いので、すぐに匂いを嗅いで自分からトイレを調べ始めます。

「自分の匂いがするぞ!」と分かれば、少しずつ自分からトイレに上るようになります。

うさぎがどうしてもトイレを覚えない時は?

とはいえ、全ての個体がすぐにトイレを覚えてくれるわけではありません。
むしろ経験上、素直にトイレを覚えるうさぎは少ないと思います。

何故、自分の匂いがするのにトイレで用を足してくれないのか?そこには、うさぎなりの理由がちゃんとあるのを理解してあげましょう。

飼い主に反抗しているわけではありません。
ただ、うさぎにとってそこは「用を足すのに落着けない配置」なだけ。という場合が多いです。

うさぎをよく観察してみてください。
頑なにトイレでしたがらないうさぎは、いつもケージ内の同じ場所でおしっこをしていませんか?
この場合、うさぎにとっては、そこが一番落ち着いて用を足せる場所になっているんです。

一番の解決法は、その場所にトイレ自体を移すこと!
うさぎが気に入っている場所へトイレそのものを移動させれば、簡単にトイレに上ってくれるようになります。

それでもトイレに上ってくれない!という時は、以下の方法も試してみてください。

犬のしつけ方法を応用!うさぎのトイレにも意外と効果あり

これは我が家のチビ(2羽目のうさぎ)に実践した方法です。
当時テレビで偶然『トイレを覚えない犬をプロがしつける』という企画の番組を見まして。うさぎに応用してみよう!と思い立ったのでした。

全然トイレを覚えてくれないチビにもダメもとで試したところ、効果てきめん
本来は犬用のしつけ方法でも、うさぎに通用するものがあると学んだ瞬間でした。

方法は簡単。ケージ内に木の板などで仕切りをつくり、生活スペースを狭めるだけ!
トイレと水飲み場、エサ皿以外のスペースがほとんど無い狭さにして、トイレに上る必要性を作りました。
ケージ内を移動するにはトイレの上を通過しないといけない、そんな状態にして、トイレに上ることは難しくないことだと理解してもらうんです。

勿論、ストレスが溜まらないようにケアが必要です。
夜と飼い主が家にいない時以外は、なるべくケージから自由に出られるようにして、ストレスが解消できるようにしておきましょう。

ケージを狭めるなんて、うさぎが可哀想!と思うかもしれませんが、もともと彼らは巣穴で暮らす穴ウサギの子孫。
狭いところにいる方が落ち着く習性を持っているので、眠る場所が狭くてもストレスに感じることはないのです。
ただ、匂い対策だけはしてあげてくださいね。
トイレの匂いが体につかないよう、こまめにトイレ掃除をしてあげるのがポイントです。

また、トイレ内で用を足した時は頭を撫でて褒めてあげます。
うさぎは頭を撫でられるのが何より大好き!
たくさん撫でてあげて、「ここで用を足しただけでいっぱい撫でてくれる!」と覚えると、積極的にトイレに上って用を足そうとしてくれるようになります。

トイレに難なく上って用を足せるようになったら、すぐにケージ内の仕切りを解除しましょう。
その後ケージが広くなってもトイレにきちんと行くようであれば、しつけは大成功です。

しつけが終わった後も、トイレで用を足している姿を見たら褒めてあげてくださいね。
覚えたことを何度でも褒めてもらえると、喜んでずっと続けようと思うのは、うさぎも人間も同じです。

トイレしつけのポイント!清潔さのキープも忘れずに

せっかくトイレを覚えてもらったんだから、別の場所ではしないように対策もしておきたいですね。
うさぎは鼻が敏感なので、おしっこの匂いが染みついた場所を一度認識してしまうと、そこでも用を足すようになります。
こまめに掃除してあげましょう。

水だけを使用したウェットティッシュで拭きとったり、ケージの床板をまるごと洗うと綺麗に落ちます。

簡単に匂い消しができる床材のケージを選ぶことも忘れずに。
木材でできたすのこは清潔さの観点で見ればおすすめできません。
洗いやすいプラスチック樹脂や、足が怪我しにくいとってもこまめな編み目の金属床が最適です。(詳しくはこちらの記事で!⇒⇒⇒うさぎを飼う時のケージの選び方は?~引き出しタイプがおすすめの理由~)

すのこはかじることができてストレス解消には良いのですが、頻繁に交換してあげられない場合は、なるべく避けることをおすすめします。
おしっこが染みつきやすい上、梅雨の時期にはカビの心配も出てきます。

トイレ以外ではさせないこと、そしてうさぎの健康のためにも、ケージ内は清潔に保てる工夫をしてくださいね!

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