タクシー運転手の仕事で怖かった事@20分もお客様を待たせてしまい・・・
タクシー運転手として私が業務を行ったのはたったの1年。たったの1年で業務をマスターしきったつもりは毛頭ありませんが、たかが1年、されど1年。1年やれば今まで経験してこなかった事も結構、経験するものです。
そこでこれからタクシー運転手の道を進もうと考えておられる方のために、私の経験が形はどうあれ進路の妨げにならないような助言になってくれたら…という気持ちを込めて書いていきたいと思います。
まずはタクシー運行業務をやっていて「怖かった」と思えるケースを紹介致します。
最も怖い体験…それはお客様
人間が「怖い」と思う事や感じる事は人によって様々で、一概に同じ事ばかりとは限らないでしょう。
今回、私が最も怖かったと思った事についての経験が「お客様」という事を挙げるのですが、「何バカな事を!」「お客様っての客商売じゃないか!」という視点でみれば、甚だ芳しくない記事の取り上げ方かも分かりませんね。
しかし、私もタクシー運転手の仕事をするまでに既に25年以上のキャリアを費やし、その間の転職回数がゆうに10回以上。
様々な現場の人間模様を体験してきた上で「怖かった」と思えるくらいの迫力だったのです。とにかく、子供の頃、悪さをして先生や親から思いっきり怒られたりした体験に匹敵するくらいの怖さだったのですからどうしようもありません。
では、その時の体験をかいつまんで紹介致します。
お客様との待ち合わせ場所が特定できず
私がお客様を怒らせてしまった原因は、お客様をピックアップする場所を特定できなかった事が原因です。
なので、その場所を時間までに突き止められなかった私に責任があるわけです。
結局、お客様を約20分近く探し続ける結果となり(何とかお乗せいただく事は出来ました)お約束の時間にかなり遅れた状態で目的地に到着、という羽目になってしまいました。
さて、何が怖かったか、というと乗車されていた間のお客様のイライラ加減が、です。
お客様は女性のお客様だったのですが、「時間に遅れる!」「早く行って!」という剣幕で目的地に到着するまでずっと怒られながら運転していました。さすがに胆を冷やしました。
反省事項
そのお客様は私たちのタクシーのリピーターです。だから私たちの会社の運転手の特徴や会社の対応度もよくご存じの方です。
だからいつものように迎えに来てくれて定刻には目的地に到着できるはず、と思われて私たちのタクシーを利用していただいているのです。
それをいくら新米だったからとはいえ、私はしっかりと実行できなかったわけです。お客様がお怒りになるのも当然でしょう。
私が怖かった、と感じたのは何も直接、お客様から怒られ続けた現象のみではありません。こういったミスが会社全体に跳ね返り、会社の信用度を落とし他の仲間の雇用にまで影響するのではないか?という気持ちが起こったからです。
よって、この事態を受けて私はいくつか、反省し学習する事ができました。それは、
・初めてお迎えに行く場所は新しくマンション等が建って住居表示が変わっていたりナビの通りになっていない事がある。
・いかなる理由があろうとも運転手の判断ミスでお客様の時間を奪ってはいけない
という点です。
この2点をその後、ずっと胸にしまって業務に励みました。今回は昼間に起こった事でしたが夜の暗い時にピックアップポイントが特定できない時は致命傷になりかねます。地理の知識も今まで以上に覚えていく意識を持つことが出来ました。その後は同じような失敗は起こしませんでしたね。
やはり同じ内容で二度も失敗してしまうなんてことはプロドライバーとして恥ずべき事ですからね。
如何だったでしょうか?私が初めて犯した失敗による怖かった思いを紹介させていただきました。
他にも怖い思いは何度かやっています。次回にもまた紹介させていただきますね。

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