タクシー運転手の求人票の注意点 〜初心者歓迎の表記〜
タクシー運転手になろうと決心する人の半分以上は、全く初めての人達が占めているのではないでしょうか?
何を隠そうこの私も、50歳の時に初めてタクシー会社の面接に行きました。(参考:11社目の転職先:タクシー運転手 その1)
初心者の人が気になるのは、その会社が果たして業務経験のない人を雇ってくれるのかどうか、でしょう。
それではその問題について書いて参りましょう。
「初心者歓迎」表記は最低要件
実は50歳の時に入社したタクシー会社とは別に40歳代の時に一度、面接を受けた別のタクシー会社がありました。
そこは空港付近専門の業者で未経験者は採用していなかったようです。
しかし、私はあえて応募し面接に行ってみました。実際に路上運行も行わさせてもらったのですが、あえなくアウトでした。
という事で、「未経験者歓迎」という表記があるかどうか、まずはここをチェックしましょう。タクシー会社も取り扱うお客様の分布に応じて業務を行っています。
経験者のみしか採用出来ない会社に未経験者が何回、応募してもちょっと脈はないでしょう。
入社後の研修プランは?
未経験者に対して入社後にどのような研修を用意してくれているのか。
また、第二種普通免許の取得に関しての応援はあるのか。などはこれでもか、というぐらいしつこく確認しておきたいところです。
未経験者にとったらタクシー運転手の業務は確かに覚える事が山のようにあります。
地理、道路事情、運転席周りのタクシー機器の取り扱い、お客様に対する接客の仕方、売上金の管理と入金処置、などなど。
これらは実際に業務が始まると、聞くに聞けないものばかりです。特にタクシーメーターやクレジット支払いに使用する機器の取り扱いは入念に聞いておきたいところです。
そしてタクシー運転手にとって命綱といえるのが地理の知識。
つまり道に詳しいかどうか、です。
会社を代表してそのような勉強会を開いてくれたりもするのか、最初の段階で確認しておかないと、後になったら聞けないような場面が出てくるでしょう。求人段階でしっかりとマークしておきたい部分です。
給与が増える仕組みについてもしっかりと聞く
タクシー運転手の給与は売り上げ次第と申しました。この売り上げ、運転手の勤務シフトによってかなりハッキリと金額に差が生じてしまうのです。
この部分も求人段階でチェックしておかないと、入社してからだと取り返しのつかない事態になってしまいます。
ほとんどのタクシー会社は日勤と夜勤、及びそれの折半で組まれています。私が勤めていた会社では日勤は朝8時から午後20時までの12時間拘束。夜勤は丁度反対の20時から翌朝の8時までです。
どちらも同じ12時間拘束ですが、売り上げベースでみれば決定的に違ってきます。
夜勤の方が確実に売り上げが上がります。その差がそのまま給与に計算されます。多くの給与が必要な方は夜勤ばかりのシフトに入れてもらった方がおいしいのです。
ところが労基の関係上、そういったシフトばかりを作るわけにはいきません。この辺りをじっくりと、そして緊密感をもって面接の場で突き詰めるのです。ここを何気なくスルーしてしまったらもう挽回するチャンスはありません。当初の思っていた中身と大幅に違ってくる、という現実が待っているかもしれないのです。
さいごに
如何だったでしょうか?タクシー運転手の求人の見方、初心者に対してはどうなのか?について紹介して参りました。
私の例で申し訳ありませんが、最初の求人内容と実際の給与ベースに大きな違いを感じてしまったのです。それはボーナスについてです。
求人票にはボーナスは年2回支給と書かれていましたが、実際それはオール固定客ばかりを運行する運転手の身に該当するものだったのです。
未経験者がいきなりそんな役割につけるはずがありません。応募者を呼び込むための一種の誇大広告だと思い知らされました。
この件にしてもそうですが、面接時にとことんまで突き詰めてほしいというのはこういったことが起こり得るからです。自分では分かっているつもり、というのが最もよくないのです。相手に嫌がられるくらいでも構わないですから、自分が納得できるまで確認しましょうね。
次は求人票に書かれている給与についてみていきたいと思います。
⇒タクシー運転手の求人票の見方 〜給与の表記について〜

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