3人家族の節約生活のコツ!極貧生活を乗り切ったアイデアがすごかった体験談
2018/11/12
家族構成:母・私・弟(当時)
年齢:大学3年生(当時)
現在年齢:30代
お金がなくなった理由:父親のDVから逃れるため残金320円で夜逃げしたため。
二人の娘とやさしい夫と穏やかな毎日を過ごしている40代の主婦です。
子育てにパートに家事にと追い立てられるしあわせな毎日を送る私には、約二十年前、極貧生活を送っていたことがありました。
貧乏を脱出した関連記事はこちら
→残金320円、笑顔で貧乏を脱出するには?母子3人貧乏生活の体験談
父から逃げるために夜逃げ同然の家出
私の父は「酒乱」という言葉では収まりきらないほどの高圧的で粗暴な人間でした。
家族であるとの理由から、共にいることを我慢し続けていた私と弟と母。
しかし、私が大学生のころ、心身ともに疲弊した私たちに我慢の限界がきて家を出ることになりました。
一筋縄ではいかない父なので、まずは家を出るという事実が大事だと持てるものだけを持っての夜逃げです。
そして、そこから貧乏生活がはじまりました。
全財産数百円からの出発。
節約するしかない生活がスタートしたんです。
自分で自分を律する!過去の生活を振り返り、アイデアで乗り切る
節約もなにも、まずはお金がないのだからこれまでの生活ができるわけがありません。
だけど、習慣とは恐ろしいもので、ついついなにも考えずにこれまでと同じことを同じようにしてしまうんです。
出費が目に見える食費などはお金が減っていくのがすぐにわかるので節約しやすいのですが、問題は電気、水道などの光熱費。
電気をつけるたびにその場でお金を支払うわけではないので、気にせずにいつも通りの行動をしてしまうことが多いんです。
なので、まずは全ての行動に疑問を持つことが大事です。
バスタブに浸かるほど本当に疲れているのか。シャワーを出す時間はもっと縮められるのではないか。
帰宅してすぐにコタツや扇風機をつける必要はあるのか。
エアコンは生活に必要なのか。
食事中のテレビはオンかオフか。
日中のトイレに電気は必要か、など…。
こうして自分の生活の一挙手一投足を考え直し、徹底的に無駄をなくすことが大切です。
暑さ寒さの厳しい時は、帰宅したら自然とエアコンなどに手が伸びてしまうものです。
でも、もう室内にいるんです。
外にいるより暑さ寒さはしのげる室内。電気を使わなくても防寒、避暑はできるはずです。
その一呼吸で自分の行動を顧み、光熱費の節約を意識できたら、次はもっとよくするためのアイデアを絞り出すステップです。
バスタブに浸かる余裕はないけれど温かいタオルを首の後ろや膝の後ろに当てると全身が温まりリラックスできます。
エアコンは無用と判断したら扇風機の前に氷を置いて、より涼しい風を出すことができます。
気持ちを緩めず、節約しなければ生活できない自分を自覚することが第一の節約生活のコツです。
我が家流!自主還付金制度の導入
自主還付金制度?なんだそれ?
と思いますよね。
これ、貧乏な私たちが作った造語です。
難しい言葉でもっともらしく言えばやる気が出るかも、と弟が名付けたのですが、要はなにかを我慢した時やお金を使わない方法で乗り切った時、その代金を「貰える」と考えることです。
①交通費を徒歩・自転車で節約
簡単な節約方法のひとつとして交通費の節約がありますよね。
いつもなら乗ってしまうバスや電車の2~3駅を徒歩や自転車で浮かせるというやり方です。
でも、学校帰りや会社の後の疲れた体。
いつも頑張ってるし…、疲れ過ぎたら節約も続かないし…と交通機関を利用してしまうものです。
そんな時に思い出すのがこの自主還付金制度。
バスに乗ってもいい、でも、乗らなかったら210円貰える、と考えるんです。
たかが210円ですが、されど210円です。
貧乏な私たちにとって100円を超えるお金はもう大金でした。
ただ単に自分のお金を使わないだけですが、使わなければ210円は残る。
歩けば貰える、そう錯覚するとリアルな現金が目の前に浮かび自分を励ますことができるものなんです。
②水筒で飲み物代を節約
水筒を使用する時も同じこと。毎朝、水筒に水やお茶を入れるのは面倒くさい。
昨晩、水筒を洗うのも忘れたし今日くらいコンビニで買ってしまおうか、そう思ってしまいます。
そんな時も「水筒を使えば160円貰える」と考えるだけで得した気分で水筒にお茶を入れる面倒も吹っ飛びます。
バカバカしいようですが、プラスへの考え方の転換で節約にやる気が出るものなんです。
新聞購読に隠された節約術があった!
生きていくことに直接関係しない新聞購読ですが、母の方針で契約していました。
そのかわり、転んでもただでは起きない母のこと。
新聞購読ではしっかり元を取っていました。
まずは値切れるところまでは値切る。
もう恥も外聞もありません。
向こうがびっくりするような値段を言い放ち、そこから少しづつ妥協するフリで最安値を引き出します。
その後は「おまけ」を要求です。
知らない方が多いのですが、新聞営業所では洗剤をいただけるところが多いのです。
「洗剤なくなる度に電話してきてええよ!」と営業の方が言ってくださるまでに持っていった母の交渉術は拗ねたり、笑ったり、怒ったり、なんでもありでした。
そして、もう1つのおまけは映画のチケットです。
これこそ知らないと思いますが各新聞社の系列や協賛の映画チケットをもらえることがあるんです。
これで、貧しい生活に文化生活がプラスです。
節約生活では無縁の余暇を楽しむことができるんですよ。
自給自足もしよう
あとは、自宅の植木鉢での野菜栽培で自給自足をがんばるという方法もあります。
減らさない、使わないばかりでなくプラスになると考えることが節約生活を長く続けるコツだと思います。