風俗とパチンコで散財したダメ人間が期間工で200万貯めて復活した話
2017/09/28
パチンコと風俗のダブルパンチ。僕は自暴自棄になりかけた。
高校卒業後についた介護職を半年で辞め、それ以来ファーストフード店や郵便局のバイトを転々として暮らしていた僕は、かなり節約した生活を送っていました。
介護職時代は上司と全く気が合わず、二度とあんな目に遭いたくなかったので、そんな生活でも満足していました。
「B型なの? じゃあ私と合わないね」と仕事して四日目に言われたのは今でもトラウマです。
フリーターとなり、バイトの手取りは月10万ほどでしたが、幸いアパートの家賃は2万円。ファーストフード店ではこっそり廃棄品をもらってきたりして、食費も抑えていました。
それほどお金のかかる趣味もなく、細々と暮らしていたので生活できていたのですが、貯金は全く貯まらず。
そんな僕が道を踏み外してしまったのは、ふと立ち寄ったパチンコ店で二十万もの大勝ちをしたときからです。
目次
パチンコで大勝ちしてから人生が狂い始める・・・
パチンコで20万勝ったその瞬間から僕の金銭感覚は完全に狂い出しました。今まで手にしたこともない金額をどう使おうか、夢心地に考え始めます。
根っからのダメ人間である僕の出した答えは、あまりにベタすぎるススキノのヘルスというもの。
今まで彼女なしの童貞であることをコンプレックスに思っていたのが、たった一万円で解消するなんて! と通いつめ、一か月に15回行き見事常連カードを取得。
堂々とススキノに出入りする頃には、既にお金が尽きかけていました。
パチンコの連勝なんて続くはずもなく、そこから一気に負け続け、生活費が底をつく有様でした。
風俗代をクレジットカードで引き落とし、後はもう借金かと考え始めたあたりで、さすがに自分もこれはまずいと気づきます。
今思えば、ここで負け続けたのが僕にとっては幸運だったのかもしれません。廃人のような心境になった僕の心にあるのは、「お金が欲しい」という強い信念。
やりがいも経験もいらないから、とにかく稼げるところを。それだけを考えて一念発起で仕事を探し始めます。
お金を貯めて、また風俗に行く。その強い思いがなければ、僕が仕事探しをするはずがないのです。
資格も才能も必要なし!ネジが締められるならそれでいい。期間工としての生活。
求人情報誌の裏にある月収三十万可能の文字に飛びつき、面接を受けたのは自動車工場の期間従業員募集。いわゆる期間工の仕事でした。
リーマンショックから一年くらい経った頃です。決して景気も良くありません。というより、経歴が経歴だけに他の仕事に受かりそうな気がしませんでした。
季節は八月。結論から言うと、ここで一年働き、200万円貯金することに成功します。
しかし、炎天下の工場内でひたすらネジを締める作業は、今思えば無謀でした。工場内の暑さ対策といえば、ノズルから冷風が出るだけのスポットクーラーのみ。
熱中症予防のためにドリンクは持込可。どれだけ水を飲んでも、全然トイレに行きたくなりません。
工場の機械がどんどん熱を発するため、想像以上の暑さです。
三交代勤務で休みは日曜のみ。期間工の中でも一番労働時間の多いスケジュールだったと思います。
ここでやる仕事は本当にネジを締めるだけです。資格も才能もいらない職場です。
僕が配属されたのはエンジン製造部門で、ベルトコンベアで運ばれてくるエンジンの部品に6~10個ネジを置いて、インパクトというネジ回し機で締めていくだけの作業です。
一日最大6000個のネジを締める計算になります。
製造種類によってネジの数が変わり、6個のときはともかく、10個のときはかなり時間が厳しいです。
一つの部品につき1秒余裕を作り、30秒余裕が出来たら足りなくなったネジを補充する、そんなぎりぎりの勤務を残業込みで10時間働くのです。
一見辛そうですが、これが案外慣れてきます。暑いのは夏だけですしね。
すぐにお金が必要な人には期間工はおすすめですよ。
ダメ人間でも働けばお金は貯められる。期間工で働くメリット。
そして、この職場には二つの気に入った点がありました。
一つは、ネジを締めるだけなので、時間にさえ間に合えば、誰からも文句を言われないこと。正社員を辞めたときのように、人間関係で悩む必要がなかったのです。
もちろん、周りにも変な人は大勢いましたが、彼らもずっとネジを締めているので、関わることがありませんでした。
人間関係が唯一あるのはリーダーと、あとは交代制で引き継ぐ人だけ。帰る前にネジを補充してさえいれば、何も問題ありません。
もう一つは、ただひたすら仕事をしていると、お金とか将来のこととか、余計なことを気にすることがなくなったのです。
「ネジさえ締めていれば、僕の人生は上手くいく」と今でも思っています。
そして、働いている間はパチンコや風俗に行きたいと思うことも少なくなりました。身体的には辛くとも、精神的にはとても気楽でした。
仕事が終われば、護送車のような送迎バスに乗って寮に帰宅。
寮費光熱費無料で風呂トイレは共同。食事も補助が出て格安で済むので、生活費はほとんどかかりません。
給与は手取りで27万円ほど、食費2万、遊びに5万使っても余裕で200万円貯めることができました。
遊びに5万も? なあに、休日にパチンコだっていけますよ。
さらに、一年働いたので退職後は失業保険を受け取ることができました。僕はこの繰り返しを何度もしています。
まぁパチンコと風俗から完全に足を洗ったとは言えないので、ウハウハですよとは言えませんが……。
お金がないなら期間工がおすすめ。期間工の求人が潰えたのはリーマンショックと東日本大震災の半年だけ?仕事はいくらでもある。
人様にアドバイスなんかできないようなダメ人間ですが、こんな僕でも期間工が務まりました。
当たり外れはあると思うので、一度ダメでもまた違うところに行けばいいやくらいの気持ちで働くといいと思います。
あと8月に始めるのだけは止めた方がいいです。
やたら熱い上に、盆休みで10日間くらい何もすることがないので。
それから、期間工なんてしていると、周りから「将来どうするんだ」とか色々文句を言われるかと思います。
けれど、これはリーダーから聞いたのですが「期間工がいなくなったのはリーマンショックと東日本大震災後の半年だけ」だそうです。
今も絶賛募集しているでしょう。面接でやる気を見せれば、きっと受かると思います。
ちなみに、風俗の常連カードは白色に変わってしまい、僕の持つ透明の常連カードは古参の証として自慢できる品になっています。だからといって、以前みたいに通ってはいないですけどね・・・笑
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