通貨ペアごとにFX業者を変える必要性について【複数口座開設のメリット】
国内の店頭FX業者の場合、殆どの会社が口座開設にともなって口座維持管理手数料を取らないのが現状となっています。したがって、こうした業者をうまく利用する一つの方法として、通貨ペアごとに業者を変えて取引するという方法があります。
業者の選定基準としては、基本的な約定力に加え、スプレッド、スワップポイントなどがありますが、スプレッドとスワップポイントは両方ともに最高の条件を提示する業者は少なく、スプレッドが狭ければスワップポイントは低いといった状況であるため、特定の通貨ペアにとってはベストでもスワップのための通貨ペアには不向きといった問題が生じることになるのです。
こうした場合には、無理をしてひとつの業者だけで取引をするのではなく、口座をわけて複数の取引業者でディールをしていくという方法もあるのです。
通貨ペアごとにFX口座を分ける必要性について
一つの業者の中で複数の通貨ペアの取引をはじめますと、何か大きく市場が動いたときに通貨ペア同士の相関関係から両方大きな損失を被ることもあり、一瞬ですべてを損切りするといった場合には特定通貨ペアだけを取引していたほうが都合のいいことも多いのです。
したがって、通貨ペアごとに業者をある程度変えて取引してみるというのも確かにひとつの方法として十分に考えることができるというわけです。
複数業者を利用してみますと、各社の利点と欠点が見えてきますので、いい所取りをするという意味でも並行して利用してみるのは、なかなか面白い考え方となります。
ただし、一度に4社も5社も並行してポジションを作るのはお勧めできません。
せいぜい2つの通貨ペアを分けてみる程度ということになります。特にスワップポイントを獲得する場合にはレバレッジを調整することも必要になってきますので、複数業者に分ける意味合いはかなりはっきりとしてくることになりますし、なによりスワップポイントの高い業者を選択することができるようになりますので、ベネフィットは倍増することになります。
通貨ペアごとのFX業者の分け方の事例
ここで、通貨ペアごとのFX業者の分け方の事例を書いておきます。
米ドル円、ユーロ円・・・・外為ジャパン(短期トレード口座、システムの安定性、スプレッドの狭さ安定性)
南アフリカランド、豪ドルやNZドル・・・・SBI FXトレード(南アフリカランドなどスワップが高い、少額投資でコツコツ投資できる。)
トルコリラ・・・ヒロセ通商(トルコリラ円のスワップが他社と比較して大きい。トルコリラ専用)
といった感じで、トレード目的ごとに口座を分けると非常に管理がしやすく、短期トレードの損失によって長期トレードのポジションまで決済されないようにするという手法がおすすめですね。