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7月9日~10日の米中戦略・経済対話で密約があった?

既に夏も終わったというのに今頃になって今年7月初旬の話を持ち出して恐縮ですが、どうも米国のヘッジファンド勢で噂になっているのは7月9日~10日北京で開かれた米朝戦略経済対話の席上で、米国の出口戦略に関してのなんらかの密約があったのではないかという話です。

この会談には異例中の異例でFRBのイエレン議長も呼びつけられてなぜか出席をしているようで、公式的にも報道はされていますが、どうもここで米国は中国から簡単に利上げに踏み切らないように釘をさされたのではないかという話がマコトしやかに市場を駆け巡っています。

まあ米国債を世界で最大に保有しているのが中国ですから、それを盾にして注文をつけた可能性は確かにありますが、たしかにこの対話以降利上げは遅れる可能性があるという市場の見方が台頭し株式市場は大幅に上昇し始めています。

また8月11日にはスタンレーフィッシャーFRB副議長が米国経済の長期停滞論を口にして株価を支える発言で援護射撃をはじめています。日銀は時を同じくして5営業日ETF買い上げを行っており、BOEのカーニー総裁はこの時期から急に利上げを考えていないと前言を撤回し始めています。

先進国の中央銀行が示し合わせている可能性があるのか無いのかは分りませんが、なんとなく連動した動きにも見えてくるわけです。これでとにかく世界株高が継続するようならば、確かに強いドルが継続する可能性もかなりあるといえる状況となっています。

既にドルインデックスは上方へ突き抜けた形で、現状ではまだレンジの範囲内ではありますが、あきらかにやりすぎの領域に入ってきています。9月5日の雇用統計の前にはECBによる利下げなどもあってドル円に援護射撃をおくるファクターも出ましたが、基本的にはここまでドルが一方的に買いあがるほどの材料がないのも事実で、この密約が支えになっている可能性は否定できない状況です。

すでに米国Fedのポートフォーリオは日本円にして400兆円を超えておりGDPの三分の一に膨れ上がっています。確かに資産を抱えすぎてもコストがかかっているわけではなく、それなりの利益も出ているので問題なしという話もありますが、中央銀行が抱える資産としては明らかに大きすぎであることも事実で、今後のFRBの利上げタイミングのコントロールがあらゆるものに影響を与える年後半の相場となりそうな状況です。密約は実際にどうなのかはまったく確認のしようもない話ですが、今後の金利の上昇タイミング自体がそれを示唆してくれるものとなるのではないでしょうか。