人がやっている手法を真似して本当に利益を出すことができるようになるのか？

最近ブログなどで自分の投資スタイルを公開している、かなりプロに近いトレーダーが見受けられます。こうした人達は情報商材で自分の投資方法を開示して販売するケースもあるのですが、確かに中身はわかるのですが、それをそのまま確実にトレースできるかというとなかなかそうは問屋がおろさないのがFXの世界であるということができます。

ひとつには、完全にこうした手法が身についていないからということもあるのですが、やはり自分でよほど納得していないとまったく同じようには動けないというのが実情といえます。これはどのような手法でもそうなのですが、結局自分のものにして取り込むことができるかどうかが大変大きなポイントになるといってもいいでしょう。

体感的に自分の裁量手法となっていけるかどうかが大きなポイントであり、実際のマーケットのプライスアクションをみながらそれをやるという気になるかどうかが非常に重要だということができます。実際に取引する局面になりますと、実に様々な判断が働くのがFXの世界となります。

したがって、受け売りの手法というのはよほどしっかりと体得していないかぎりどうしてもうわべだけの認識になってしまうので、結果として完璧にトレースすることができなくなってしまうのです。これがFXの面白いところでもあるのですが、なかなか人の手法を同じようにまねて利益を出すことができないポイントでもあるのです。

ですから本当にものにするのであれば、やはり無意識にでもそうした取引方法ができるぐらいに訓練をする必要がありますし、しっかり取り込むことができないのであれば、逆に中途半端にまねることはしないほうがいいのかもしれません。

これまでかなり色々な手法を見聞きしてきましたが、テクニカル的にどう判断するかという部分はそれなりに参考になりますが、やはりどう売買するかというところまではなかなかトレースできないのが実情です。むしろあまりそのことにこだわりすぎることのほうが不自然な取引につながってしまうことになりかねないので注意が必要になるともいえるのです。

人それぞれに得意なディールがありますが、それをどこまで真似ることができるのか、真似ようとするのかの判断がかなり難しいということができそうです。囲碁の手のように繰り出すことができるようになればしめたものですが、そこまで行かない場合には、慎重な利用が必要で、無理をして同様の手立てにしていくのは本当に注意が必要です。