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中国 中国人民元 各国の情勢 各通貨の状況

大幅下落の中国相場先を見越してFXで人民元円を売ってみるという戦略について

2015年8月24日に暴落したドル円は24日の夜だけであっけなく116円初頭まで下げ、その後すでに5円近く戻しています。前日に売りでもっていてどん底で買い戻し、ひっくりかえして買い向かえばいまごろ13円分儲かっていたと思っているトレーダーの方は多いと思いますが、この暴落状況をリアルタイムで見ていた方はみなさんお気づきのように人が人為的に売り買いして落ちた相場ではなく、株の200日移動平均を割れたとたんにアルゴリズムが起動して起きたいわゆるフラッシュクラッシュの類の売買になっていたことは明白です。

これは通常の相場状況とは全く異なりますので、多少の戻りぐらいで迂闊ドル円などに手を出すべき相場ではない状態が続いているといえます。

PKOも買い支えている模様だが先行きは心細い状況に

現在のところ、相場は踏みと投げの応酬で疲弊しきっています。

下値では10月から統合運用を目論むKKRをはじめとするPKO軍団が9月中にGPIFとポートフォーリオのウエイトを揃えるべく無理やり買い上げて上昇しているようですが彼らが買わなくなると相場は一挙に下がるという不思議な動きを繰り返しているのが現状です。PKOのこの関連の原資は3兆円弱ですから買い終わったらもう助けは来ないことになりまたしても円高局面に向かう可能性がでてきています。

暴落から2週間後にまた同じ方向に動きだすケースが過去の事例

ドル円の1日の値幅が6円を超えた動きは2000年以降2回しかなく、今回の値幅(5円78銭)は2000年以降では過去4番目の値幅となっています。個人投資家がすっかり下値で買いを入れる官製相場頼みの逆張り戦略のストップオーダーも大幅下落に寄与しています。さらにこのような暴落後はほぼ2週間後をめどとしてまた同じ方向に下落するのが過去の事例の共通の動きとなっています。

116円を抜ければ次は113円がドル円の下値目処です。

中国市場は典型的なミンスキーモーメント入り?

最近市場ではミンスキーモーメントということがをよく耳にするようになっています。ミンスキー・モーメントとは、借金を拡大することで得た成長は、投資先から得られるリターンの漸減を必ず招き、いずれおカネの出し手がカネを貸すリスクに、リターンが見合わないと判断すると資金を出すことに難色を示すことになり、投資主体は、損を出しながらその資産(不動産や株)を売却することを強いられるわけです。

結果その売りは資産価格を押し下げ、それが一層の売りを呼ぶという状態のことをいいます。

まさに今の中国のことを示したような状況ですが、最近ジャンク債市場でも流動性がなく、売りたくても売れないビッドのない状況の相場が非常に増えてきているのです。

8月24日の大幅下落も市場からビッドが消えてとことん下値のビッドを探りに動く展開をアルゴリズムがやらかしていることを目の当たりにすることとなりました。となれば効したミンスキーモーメントを利用し、中国ネタでディールを行うことも為替の世界では十分に考えれるのです。それが中国人民元・円の売りです。

ある程度の戻り局面でCNYJPYを売って見るという戦略

一旦は落ち着いている中国人民元ですが、切り下げのレベルはまだ道半ばであり、これが買い上げられるとは到底思えない状況です。

元売り円買い

したがってそこそこ戻したところで戻り売り戦略で少しずつ売ってみるというのはかなり面白い方法になりそうです。

そもそもコストが20円以下のものですから非常に安いというのもありますし、今後さらに切り下げが起きればドル円で妙な上下につかまって原資を失うよりもかなり確実な売買法になることは間違いありません。リスクを感じるのであればレバレッジを下げるのが一つの解決策となります。

日ごろ我々は中国人民元のFXというのはあまり気にして折らず、ドルとのペッグ制では上昇はあっても下落のことを気にしてきませんでした。しかしこういう局面では確実に下がりそうなのがCNYですからこれは一度年末の米国の利上げに向けて仕込んでおくというのが面白い戦略になりそうです。

もちろん相場に絶対はありませんので個人の判断でお決めいただきたいとは思いますが、妙な新興国通貨よりいまCNYは面白い通貨といえそうです。

参考サイト:中国人民元切り下げは投資のチャンスか?FXで元を売る方法(CNH/JPY)