CFDで利益を上げるためには?金先物でリスクヘッジで稼ぐ方法
CFDとはコントラスト・フォー・ディファレンスの頭文字をとったもので直訳すると「差額決済取引」となります。
仕組みを説明すると、長くなるので一つ実例を。
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CFDとは
「日経平均株価」は経済に興味のない人でも「上がれば日本は景気がいいんだな」ぐらいのイメージを持ってもらえるとおもいますが、その日経平均株が上がるか下がるかにお金を賭けるギャンブルがあるとしたら、どうでしょうか。
それも、現在の株価とおなじだけ、例えば19000円なら19000円を賭けて、100円上下するたびに1000円儲かったり損したりしますよ、と。いう。
100円上がれば+1000円で20000円がもらえ、100円下がれば-1000円で18000円になりますね。
このギャンブルが合法的にできちゃうのがCFDなんです。
わかりやすくするためにギャンブルという言葉を使いましたが、正確には日経平均株価に影響を及ぼす情報を調べたり、過去の数値を利用した計算なんかをフル動員して、的確にリスク管理を行えば、着実に利益を出せる投資になります。
CFDでの投資対象は「日経平均」のほかに「ダウ平均」や金、原油などのメジャーなものからチリや南アフリカの株価なんていうよく意味がわからないもの、マイクロソフトやマクドナルドというアメリカの会社の株までバラエティ豊富で、その中には資金が100円程度から始められるものもあり、それこそ競馬やパチンコに行く程度の資金があればスタートできます。
またCFDは平日なら基本的に24時間取引ができますので、パソコンやスマホがあれば、いつでもどこでも取引をすることが出来ます。
しかし、普通に仕事をしていると、一日中パソコンやスマホを見続けるのは難しいでしょう。ですから、ある程度長いスパンでCDF取引を考えるのが時間と資金の有効活用につながるんです。
今回は基本のキ程度ですが、CFDをある期間やって利益を出すという一例をご紹介したいと思います。
CFDで利益を出すためには
まずどの種類のCFDを買うか(玉を建てるとも言います)ですが、馴染みの深い日経平均、ダウ平均に金の3点にします。
なぜ、3点にするかというと、これがいわゆるリスクヘッジ(損を無くす、減らす)になるからです。
日経平均とダウ平均は円・ドルという単位を無視すれば「同じような値段で上がれば上がる、下がれば下がる」というよく似た値動きをします。
でも金は「株価が上がると下がり、下がると上がる」という株価とは逆の値動きをすることが多いのです。理由は割愛しますが、そういうものなのです。
現在の日経平均(日経と略します)は19000円ぐらいで、ダウ平均(こちらもダウと略します)が21000ドルなので、日経はダウの20000円ちょっとまで上がるかな、と予想して19000円で買います。
逆にダウは日経が上がるぐらいの20000ドルちょっとまで下がるかな、と予想し21000ドル(必要なお金は21000円ぐらいと仮定)で売ります。
ここで「売り」が出てきましたが、CFDは「売り」から入ることも可能なのです。
簡単にいうと、上がると思えば「買い」下がると思えば「売れ」ばいいのです。
そして「金」ですが、まだ日経・ダウの株価は急激に落ちそうな気配はありませんが「もし」なにかの原因で急落した場合、一気に資金が流れ込んでくる可能性がありますので「買い」(必要なお金は7000円ぐらい)ます。金はなにもなければほとんど値動きしませんので「保険」に使えるのです。
19000円+25000円+7000円=51000円
実際には証拠金維持率というものを100%以上にしておかなければならないので、倍の10万円ぐらいのお金を口座に入れておく必要がありますが、今回は無視して話を進めます。
予想が当たり3ヶ月後に日経は20000円に、ダウも20000ドルになったとしましょう。
3ヶ月でこの程度の値動きなら急騰、急落とは言いませんので、金の価格に影響は少ないですから±0。
CFDでは100円(ドル)動くごとに1000円動くルールでしたので
日経+1000円=+10000円、ダウ-1000ドル=+10000円、金±0=0円。
2万円の儲けが出ました。
予想が外れ日経は18000円になりましたが、そうなるとダウも値下がりしてるので20000ドルぐらいになってるでしょう。この場合も金は値動き無し。
日経-1000円=-10000円、ダウ-1000ドル=+10000円、金±0
儲けはゼロになりましたがお金が減ることはありませんでした。また日経は20000円になったのですが、ダウも22000ドルになった場合も同じ理由で±0。
しかし、最悪のパターンとして日経が17000円に下落したけど、ダウは21000ドルのままなんて事も可能性としてはありますよね。
この場合2万円の損が発生するのですが、これだけ日経が落ちると、さすがに金にも値動きが出ます。
大体1000円ぐらい値上がりするでしょうか。ですから、10000円ほどプラスになるハズです。なので、2万円の損を半分の1万円に減らすことが出来ました。
デイトレードなどの短期取引では10円100円という値動きを狙っていくので、こんなことは考えなくてもいいのですが、中長期保有のトレードになると上記のような作戦建てることが大事になるのです。
この考え方を「ポートフォリオ」といいます。
自分なりの「ポートフォリオ」を作り出し、それが粛々と進んでいくとき、投資というよりスポーツの監督や軍隊の指揮官として作戦を指揮しているような気分になれるのです。
資金を増やすことも、もちろん大事なのですが「投資脳」を鍛えるという面で、CFDでポートフォリオを組んで長期投資をするというのは最適なのではないか、と私は考えています。
参考:CFD初心者の始め方