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中国の外貨準備のリバランスがかなり市場に影響を与えている?

最近、中国の外貨準備のリバランスの影響をかなり為替市場が受けているという話が伝わってきます。驚いたことに、既に中国は外貨準備高が日本円で400兆円に上っており、彼らが中国元を安くするためにドル買い介入した結果がかなり市場に影響を与え始めているのです。

当然のことながらドル買いをすれば米ドルが手元に集まるわけですから米国債を買っている気配もあり、このことが米国の10年もの国債の利率を下げている可能性もあるのです。また買ったドルを売って日本円を購入する動きもでており、円高に動くきっかけを作っているとの指摘もあります。こうした外貨準備に伴うリバランスは投機と異なり、いわゆる買い切り玉となるため一度購入されても売り戻しにならないことから、大きく市場を変化させることが指摘されているのです。

最近では韓国もウォン安ドル高を醸成するために介入を行っており、ドルを買っては最終的に円買いをして円高を画策しているとの話もでています。ある意味で中韓は日本に対しては利害が共通する部分もあるため、こうした動きがでることには注意が必要となってきています。

ただ、その一方で、日本は原発事故以来エネルギー輸入のために慢性的な貿易赤字を創出するようになってしまっており、実需が円安を支えているということもできるため、簡単には円高に向かわないという状況にもなってきています。実際5月は円高に向けての下押しも100.80円を下回ることがなく、かなりの底堅さを確認することとなりました。

もちろん消費増税10%に向けてなんとか株価も為替も押し目をつくりたくない当局の思惑が働いていることは間違いありませんが、それにしてもこうした実需がかなり市場を支えていることは間違いのない状況となっています。

実は、こうした超大国の外貨準備のリバランスに関して言えば、ウクライナ情勢以降のロシアのドル売りユーロ買いも為替市場に微妙な影響を及ぼしているといわれ、かなり注目されはじめています。市場では、だれが売買しているかということは結局わからないままに動いていくことになりますので、噂がどこまで本当なのかは大変大きな問題ですが、少なからずこうした外貨準備のリバランスがなんらかの形で働いていることだけは間違いないようで、十分な注意は必要となってきているのです。

特にアジア時間だけではなく、London Fixやニューヨークタイムの午後などに不思議な動きがでることがある事は事実です。実際には注意するといっても注意のしようがないのが実情ですが、通常と異なる動きがでている時にはこうしたプレーヤーの取引なのかもしれないと疑うことも必要なようです。