ユーロ円とユーロドルどちらが良いのか?スプレッドとトレードスタイルから検証
2018/11/26
FXでユーロをトレードするときはユーロ円(EUR/JPY)とユーロドル(EUR/USD)のどちらが良いのか?検証しました。
FX取引を始めた初心者は、まず大半の人は米ドル/円でトレードに明け暮れると思います。
それは、スプレッドが最も狭いからです。どのFX会社で始めても、国内の業者なら間違いなく米ドル/円が最狭で間違いありません。今なら国内の名の通った会社なら、大半が0.3前後のスプレッドで取引出来るはずです。
それでは次にスプレッドが狭い通貨ペアとなると、これが難しいのです。一昔前なら単純に、ユーロ/円と何も考えずに答える事ができました。しかし最近では新興勢力とも呼べる通貨ペアがあるのです。それが今回のテーマでもある、ユーロ/米ドルです。
ユーロ円とユーロドルをスプレッドで比較
私がひいきにしている、みんなのFXの場合はそのスプレッドは
- 米ドル/円…0.3pips
- ユーロ/円…0.65pips
- ユーロ/米ドル…0.5pips
となっています。(参考:みんなのFXのスプレッドjは狭いか?FX業者のスプレッド比較)
これを見ると、普通に米ドル/円で取引しろ!と言いたくなると思いますが、それでは今回のテーマが終わってしまうので、もう少し付き合って下さい。
これが、最近人気のYJFX 外貨exとなると、また以下のようになります。
- 米ドル/円…0.35pips
- ユーロ/円…0.75pips
- ユーロ/米ドル…0.6
大手のFX会社をざっと調べたところ、その結果として今はどこもユーロ/円よりもユーロ/米ドルの方がスプレッドが狭い事が判明しました。
その差は僅か0.1程度ですが、この差がボディブローの様に大きいのは、長年のトレーダーならご存知でしょう。
これらの結果から、簡単に言うと長期投資なら大きな違いはありませんが、よりスキャルピングに近い短期投資を一日に何度も繰り返すなら、そのスプレッドの狭さからユーロ/米ドルがおススメの通貨ペアとなります。
しかし、そんなに簡単ではないのが、FX取引なのです。
取引時間帯によって考える
普通に考えるとユーロ/米ドルのスプレッドの狭さは魅力です。
しかし、FXには誰もが意識する三つの時間帯があります。
それは所謂、以下の時間の事です。
- 東京時間…9:00〜15:00
- ロンドン時間…17:00〜01:30
- ニューヨーク時間…23:30〜06:00
実際にはサマータイムもありますし、重要指標が発表されると時間などは関係なく、さらにオーストラリアなど各国の株・為替市場もあるので時間は関係なくなりつつありますが、それでも三大都市が朝9時前後で会社が動き出す時間や終業する時間というのは、特別な意味があります。
その時間帯の通貨ペアは、動きが一段と強くなる事が往々にしてよくあります。
日本在住で平日はサラリーマンなら、いくらスマホがあってもスキャルピンを繰り返すのは、勤務中は不可能です。
そうなると、余計にスプレッドも狭いユーロ/米ドルの取引を仕事終わりにするのが向いている様に感じますが、それはFXで確実に儲けられる人の考えです。そして、そんな事が出来るのはほとんどいません。
(記載元:GMOクリック証券)
上記チャートは、ユーロ/円とユーロ/米ドルの同時間帯の1分足チャートとなります。13時過ぎからの時間なので東京時間という事になりますが、この時間帯は重要指標の発表もなく相場的には落ち着いた動きとなっています。
長期投資の人は気にしないと思いますが、スキャルパーならユーロ/米ドルのチャート値動きは嫌いだと思います。それは閑散相場や、東京時間だから仕方がないと言われたらそれまでですが、突拍子もない不規則な値動きを嫌うのです。
前足やトレンドなど関係なく大きな反転やローソク足があると、こんな相場で利益を出すのは不可能に近いです。
一方でユーロ/円は下落トレンドで、ローソク足も全体的に小さくとてもスキャルしやすい相場となっています。この一日だけで判断するのは危険ですが、私の今までの過去10年程の相場観察からして言えるのは、スキャルピングや短期取引を繰り返すなら、東京時間ならユーロ/円が向いていると思います。
そしてロンドン時間やニューヨーク時間はユーロ/米ドルなのかと言うと、そんな事はありません。FXに自信があるなら、止めはしませんが、勝率が低い、または手法が確立されていないなら、海外時間は寝る時間です。
ユーロ/米ドルほど、多くのトレーダーが参加する通貨もないのです。どんな動きをするか検討もつかないなら、無理してトレードしないで筋トレでもして寝た方が何倍もマシです。
まとめ
FXとは頭を使う事だと思っています。頭を使うとは、FXの猛勉強をするという事ではなく、頭を捻って捻って突拍子もない誰も想像出来ない事を思い付くという事です。
なぜ、米ドル/円やユーロ/米ドルのスプレッドが狭いのか? それは、FX業者が狭くても利益を出せるという事になりませんか。
スプレッドが狭いとスキャルをしたくなります。そしてスキャルは上手くいけば、最も資金効率が高い手法となります。
しかし、それは最もカモになる危険な大技でもあります。ギャンブル要素が高くなると、最後にはFXドランカーのようになる可能性も高くなります。だから、短期投資の方におススメなのは東京時間のユーロ/円という事になります。
ユーロ円におすすめのFX会社は「みんなのFX」です。スプレッドが狭く、1000通貨から取引できるのも魅力です。
最後に一つ書き忘れたので、スワップポイントに関してもスプレッドと同様にユーロ/米ドルの方がお得になっています。
長期投資ならそのスワップポイントの違いに驚くでしょう。逆に建てるとそれだけマイナススワップが大きくなるので注意して下さい。
※円高対策としてのユーロ円売りは役立ちました。
⇒ユーロ円売りFXは円高に備えた投資として正解でした。