「コーヒーは好きだから、何となく飲んでしまう。」なんて言うくらい、コーヒー好きの方も多いでしょう。でも、こんな方でも知らないうちにコーヒーからプラスの効果を得ていて、コーヒー好きでいるのかも知れませんね。コーヒーにはがんや心臓病、動脈硬化などの生活習慣病を予防したり、二日酔いによるダメージを軽減したりなどの身体的な効果の他、精神面に対してもプラスの効果を発揮してくれるようです。では、コーヒーがもたらす、メンタルにプラスな効果について見ていきましょう。
コーヒーが抗うつ剤代わりになる?
「コーヒーを飲むと、ホッとする。」こんな方ならコーヒーが抗うつ剤代わりになるのも、何となく分かるかも知れませんね。ハーバード大学では、5万1千人の女性を対象に、10年間コーヒーとうつの関連性を調査しました。
この調査では、コーヒー、お茶、アルコール、チョコレートなどの摂取量、運動の頻度まで調査したそうです。すると、1日に4杯以上のコーヒーの飲んでいる女性で、うつ病のリスクが2割も低いことが分かりました。
また、アメリカの他の調査では、5万人以上の女性を対象に10年間のうつ病の症例を確認したところ、次のようなことが分かりました。1日数杯のコーヒーを飲む女性は、1週間に1杯しかコーヒーを飲まない女性よりも、15%もうつ病のリスクが低いのです。
さらに、1日4杯以上のコーヒーを飲む女性は、ハーバード大学の調査と同じように、うつ病のリスクが2割も低いことが分かりました。
コーヒーを飲むとポジティブになれる?
さすがに、どんなにコーヒーが好きな方でも、「コーヒーを飲むと、ポジティブになれる!」とまでは考えたことが無いでしょう。実は、ある研究では、コーヒーを飲むとポジティブになれることが分かったようです。
この研究では、66人の対象者にコンピューターで文字並びを見せて、その文字で単語が構成できるかどうかを瞬間的に判断させました。すると、カフェインを摂取したグループでは、そうでないグループと比較して、プラスの意味合いを持つ単語ほど正確に判断する傾向にあることが確認できました。
ここで、この研究を行った研究者は、ポジティブになるのに必要なコーヒーの量は1日2、3杯としています。
もちろん、コーヒーの飲み方にもコツが!
コーヒーが抗うつ剤代わりになっても、ポジティブ効果を発揮しても、やみくもにコーヒーばかり飲んで良い訳がありません。ちなみに、一度体内に摂取したカフェインは5時間ほどで半分の量が排出されると言われているので、少なくとも5時間は時間を置かないとそれほど効果は実感できないかも知れません。
安定的にポジティブ効果を得るには、「朝と午後のティータイム」のように時間を決めてコーヒーを飲むのがお勧めです。また、夜寝る直前にコーヒーを飲んだり、必要以上のコーヒーを飲むと、不眠や頭痛、胃腸の不調などの良からぬ症状が出てしまうことがあるので、コーヒーを飲むタイミングと量には十分に注意しましょう。
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