SBI証券の銘柄スクリーニングでバリュー株を見つける方法

株式投資は、材料が出た銘柄の急騰を狙う短期投資と、業績や将来性を重視してじっくり取り組む、中長期投資に分かれます。

そこで今回は、より高い確率でバリュー(価値ある)株を発掘できる「銘柄スクリーニング」について、SBI証券を例にとってご紹介します。

「銘柄スクリーニング」にはどんな検索条件があるのか

「銘柄スクリーニング」は、株式投資において、少しでも投資効率を上げるために、多くの投資家が利用している検索機能です。銘柄スクリーニング機能を利用すると、業績の良い銘柄、配当利回りが高い銘柄など、自分が重視するポイントに絞って検索できます。

検索条件には「PER(株価収益率)」「PBR(株価純資産倍率)」「配当利回り」「自己資本比率」など、良く知られたファクターのほか、今期経常利益変化率や業績予想修正率といった業績関連ファクター、25日移動平均からの乖離率や年初来安値からの上昇率といったチャート関連ファクターでも検索することができ便利です。

米国株投資に有効な「銘柄スクリーニング」

「銘柄スクリーニング」が、特に強い味方になってくれるのが、米国企業の情報や株価を調べたい場合です。

社名を聞けばだいたいわかる日本株ならいざしらず、米国株となると社名を聞いただけでは皆目見当がつかない銘柄が多数存在します。そんな時に有効なのが、銘柄スクリーニング機能です。米国は大株主からの増配圧力が強いため、高配当を実施している企業が多いという特徴があります。

そこで、銘柄スクリーニング機能を使って、配当利回り3.5%以上などの条件を入力すると、一覧で該当する銘柄が表示されます。それだけではまだ数が多すぎる場合は、さらに銘柄スクリーニングし、PER20倍以下とか、PBR1.0倍以下など条件を追加すると、次第に自分が理想とする銘柄が絞られてきます。

SBI証券の「銘柄スクリーニング」を使ってみる

では、SBI証券の「米国株スクリーニング」を使って、実際に入力してみましょう。まずはログインから始まります。

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図① スクリーナーへのログイン手順(出典:SBI証券、以下同)

上記であげた配当利回り3.5%以上(3.5~4.5で入力してみます)、PER20倍以下(10~20)、PBR1.0倍以下(0.5~1.0)の3つのファクターを選びます。

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図② 数値入力画面(ここに検索したい範囲の数値を入力します)

入力している段階で一覧表示されますので、検索ボタンを押す必要はありません。

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図③ 検索結果一覧

ページ2をクリックすると、図③で青い点線で囲まれた3つの条件をクリアした銘柄に絞られます。最終的にオールド・ナショナル・バンコープ(ONB)とアンクプア・ホールディングス(UMPQ)の2銘柄が検索されました。

両社ともに金融持ち株会社で、業種別では銀行ポストに属します。市場は2社ともNASDAQ。数値はONBが配当利回り3.72%、PER12.79倍、PBR0.99倍、UMPQは配当利回り3.71%、PER16.58倍、PBR0.96倍と割安に放置されています。

バンク・オブ・アメリカに比べれば、日本ではほとんど無名に近い会社といってよいでしょう。このような割安株は「銘柄スクリーニング」でなければ見つけることは難しいといえます。ただし、将来性があるかどうかは別の話。銀行株ですので、アップルやアマゾンのように飛躍的に成長することは考えにくいです。

「銘柄スクリーニング」は口座を持っている証券会社のホームページからログインすれば誰でも利用可能です。「会社四季報」で基本的な情報を得られる日本株ではなく、情報が少ない米国株こそ「銘柄スクリーニング」を実施するのにふさわしい投資先といえるでしょう。ただし、米国株のスクリーニングを利用するには外国株取引口座を開設する必要があります。

SBI証券の場合は、口座に維持費はかかりませんので、国内株と外国株の取引き口座を同時に開設するのがおすすめです。口座がないとホームページにはアクセスできても、「銘柄スクリーニング」はできませんので、まずは口座を作るところからはじめましょう。

あなただけのオリジナルな検索条件を組み合わせて、新たなお宝株を発掘してみてはいかがでしょうか?

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