フィギュアをヤフオクやメルカリで売って、危機的状況から脱した体験談
2018/12/25
年齢:20代後半
家族構成:独身
お金がなくなった理由:意味もなく仕事を辞めた
私はしがないウェブライター。
自宅であくせくと記事を書くことでお金を得ています。
生活はそこそこ質素で、高い買い物も滅多にしません。
欲がないわけではないのですが、派手に生活しようとは思わないのが正直なところです。
理由もなく仕事を辞めて貯金がなくなり始める
就活にあまり乗り気でなかったこともあり、大学卒業後の数年間はフリーターとして生計を立てていました。
かと言ってこのままずるずるとフリーター生活を続けるのも嫌で、他にお金を稼ぐ方法は無いかとぼんやり考えるだけの毎日でした。
当時の仕事は時給900円。
1カ月の手取りは約12万円と、生活費を払えば預金残高はほぼゼロ。
確かに貯金はできないけど、学生時代に貯めたお金が200万くらいあったため生活には困っていませんでした。
ある日、「バイトだるいから辞めよう」と唐突に思い立ち、後先考えずに退職してしまった私。
当時の仕事が少々きつかったこともあり、自分でも驚くくらい躊躇なく辞めてしまったのが運のつきでした。
仕事から解放されてからは羽を伸ばし放題。
伸ばし過ぎてだるんだるんにたるんでしまうくらいに不抜けていました。
趣味のゲームを買いに秋葉原に週1で通ったり、通販で1コ数万もするフィギュアをポチったり。
食事にしても自炊は一切せず、もっぱら近場のスーパーで惣菜や冷凍食品ばかりを買ったりと、とにかく狂った生活を送る日々(ここで1つしょうもない言い訳をするなら、風俗とか大人の遊びをしなかったのは正解でした。そんなことしていたら一気に散在していたでしょう)。
その間、一応は「仕事どうしようかなー」と在宅でできる仕事をチマチマ探してはいましたが、当然熱心に探すことはしません。
ま、なんとかなるっしょとあくまでノンキに構えるだけです。
無職になって3か月もすると、さすがに「マジでヤベーわ……」と危機感が募ってきました。
その時点で貯金は確か50万ほど。
仮に一切趣味につぎ込まなくても5カ月しか持たない計算です。
もうフィギュアだのアニメだの言っている場合ではありません。
在宅ワークからアルバイトから手当たり次第に求人を探しまくる毎日のスタートです。
ちょっと前に登録したクラウドワークスとランサーズで記事を作成したのをきっかけに、バイトよりもライターの方がいい!などと考えた私はやがて、アルバイトよりもライターの求人ばかりを探すようになりました。
そうしている間にも貯金は順調に減り続け、気付けば20万を切る状況に。
お金を作るためにオークションをし、母親にお金を借りる
まず私が思いついたのは、趣味で集めたフィギュアを売却することでした。
学生時代からさかのぼること6年、かなり額をつぎ込んで収集したアニメや特撮のフィギュアをすべて、ヤフオクとメルカリに泣くなく出品することに。
それまで購入・落札専門だった私が初めて出品したのはこの時が初めてです。
当然、1つとして手放したいものなどありません。
けど背に腹は代えられず。
どうにでもなれとヤケクソになりながら、ひたすら出品を始めました。
オークションで売った詳しい話は別記事で書いています。
→フィギュアをヤフオクやメルカリで売却するコツを体験談をふまえてご紹介します。
予想どおりそれなりの値段で買い手はつきます。
買値には遠く及ばないものの、出品すればほぼすべて購入されていくのでとりあえず安心。
なんとかして貯金がゼロになる前にこれらを売り、金に替えなくては。
毎日生きた心地がしないまま、「やった、あの限定品、思った以上に高値で買われたぜ」「ああ、あと2万高く落札されていたなら……!」などと一喜一憂していたのを覚えています。
しかし、おおかたの商品が売れたところで、売上はほんの25万ほど。
買値の4分の1にも満たない額です。とりあえず預金に2カ月分のお金が追加されたものの、資金が枯渇するのは時間の問題です。
最後の1つ、限定版の仮面ライダーフィギュアが落札されたところで、すべての出品が終わりました。
もう売るものがない、どうしよう。
ここで初めて、実家の母親に資金援助を求めます。
ただしバイトを辞めて堕落した生活を送っていることは一切触れず(本当にクズです)、「ちょっとばかり生活に困って……」と申し訳なさそうに電話を入れる私。
あえて母親は何も言わず、15万ほど振り込んでくれました。
しっかり食べて身体を壊さない様に私を気づかってもくれて、本当に感謝です。
預金残高の35万+母親から借りた15万、合計50万。
当面は生活出来そうですが、ここでダレては同じことの繰り返し。
ここで放置気味だったライターの仕事を本格的に始めます。
文字単価0.1円の安すぎる案件を1日当たり10件から15件こなし、ある程度実績ができると0・7円やそれ以上の案件にも積極的に応募しました。
半月ほどで得たライター収入は5千円。
どう考えても少なすぎます。
1日中パソコンに貼りついてこれですから、20万、30万と稼ぐなんて夢のまた夢。
非常に切迫した状況からは逃れられたものの、生活費レベルに達していないのが現状です。
最後の切り札を売却し、バイト掛け持ちで一気に50万
悩みに悩んだ末、購入当時17万円もした特撮グッズをも売ることを決意。
これだけは何があっても売るまいと考えていましたが、やむを得ません。
落札相場を調べると、なんと驚きの25万円!
どうやらプレミアがついていて、ここ数年の間は20万~25万の高値で取引されていることを知りました。
しょうがない、売ろう。
最後の切り札であるこのグッズを出品すると、1時間ちょっとでどんどん値段が釣り上がっていきます。
出品時の価格を1万円にしていたのですが、1週間後の入札終了日には26万ほどで落札されました。
これで預金残高は約75万。
まずまずです。
正直この時点でかなり安心してしまい、再び堕落した生活へと傾きかけたものの、なんとか1円も使わず切りぬけました。
最後の商品を出品して数日後、もうこんな苦しみは懲り懲りだと思い、新しいバイトに応募しました。
選んだのは時給が高めな深夜のコンビニ。
居酒屋とか飲食店とかあるだろうがと突っ込まれそうですが、深夜で飲食はキツイのでコンビニにした次第です。
初めての深夜勤務でしたが、思ったほど辛くはありません。
時給は1200円なので1カ月もすれば手取りで23万くらいにはなります。
無駄遣いは一切せず、1ヶ月間ひたすら働きました。
その結果、預金残高はおよそ95万。
100万まであとわずかです。
実はこの時、並行してライターの仕事も本格化させており、文字単価1円の案件もそこそこ受注できるようになりました。
得意な特撮系の記事やAVレビュー系の記事(恥ずかしながら、学生時代から特撮やアニメとともにのめり込んでいました)をいくつも書いていくうちに、3週間ほどで10万を稼ぐことができました。
やはり得意なジャンルはほとんど苦にならずに文字に起こせるものです。
そうして気付けば預金は110万ほど。
ライター収入が思った以上に多かったため、これはバイトと両立できるのでは、と実感しました。
嬉しいことに途切れることなくアダルト記事の仕事をもらえていたため、書けるだけ書いてとにかく稼ぎまくりました。
それに比例して文字単価も1円から1.1円、1.15円と増え、最終的に1.3円にまで上がりました。
これは本当に助かりました。
あともう少しバイトを続けた後、専業ライターとして独立しようかと本気で考えたのもこの頃です。
そして3カ月後の2月を最後に深夜のコンビニバイトを退職。
この時点でライター収入と併せて180万ほどでした。正直に言えばバイトを辞めることに若干の心配はあったものの、ライターになると決めた私はそのまま専業ライターデビュー。
5千文字の記事を毎日3~5記事作成すれば、生活費を稼ぐのは容易。
仕事も途切れず、また別ジャンルの案件も積極的に引き受けて更に収入を増やしていきました。
ライターとして成功した秘訣などご紹介している記事も書いています。
→ライターの仕事のコツとは?初心者在宅で月収40万稼げるようになった体験談
現在は心を入れ替えてお金を使っていない
今はもうバイトはしていませんし、以前の様に趣味にお金を使うこともなくなりました。
また高いお金を払ってフィギュアを集めるのはなんだかバカらしいし、もっと有意義なことに使おうと考えたからです。
専業ライターになって1年後も仕事は途切れず、また不定期で某雑誌に寄稿するなどしてできるだけ高単価な仕事にも取り組んでいます。
クラウドワークスとランサーズ、それにサグーワークスなどで併せて30万~40万ほどが現在の稼ぎです。
今思うと、よくあれだけ自堕落な生活が送れたものだと身震いします。
2度とあんな生活には戻りたくないので、戒めとして当時散在した時のレシートを大切に保管しているほど。
捨てようとは思いません。
お金の無い人へのアドバイス
お金が無いと生活できないばかりか、精神的な不安で不眠がちになります。
寝ても覚めてもお金のことばかり考えてしまい、正常な判断ができなくなります。
私の様な例は稀かも知れませんが、少しでも堕落してしまうと坂道を転げ落ちるようにどんどん転落していくのは明白。
稼げる時になるべく稼ぐようにしましょう。
稼ぐ手段は何でも良いのです。
アルバイトでも転売でもライターでも、とにかく自分ができそうな仕事でお金を稼ぐのが重要。
将来的にお金に困らぬよう、しっかり稼いでほしいと思います。
お金が無くて惨めになるのは他ならぬ自分ですからね。
他にも節約生活のコツの記事も書いていますので、よければ参考にしてください。
→節約するには何から始めたらいいのか?節約生活のコツ教えます。