フィギュアをヤフオクやメルカリで売却するコツを体験談をふまえてご紹介します。
2018/12/25
年齢:20代後半
家族構成:独身
売却額:メルカリ5万、ヤフオク13万(購入増額100万〜150万ほど)
私は埼玉で細々とライター稼業をしている者です。
実は数年前、人生最大の金欠に陥り、趣味で集めていたグッズをすべて売却してしまった過去があります。
お金がなくなって苦労した話については別記事で書いています。
→フィギュアをヤフオクやメルカリで売って、危機的状況から脱した体験談
フィギュアを売却することになった理由
なぜそんなことになったかと言うと、考えも無しに仕事を辞めて収入が途絶えたからです。
仕事と言っても正社員ではなくバイトなので収入はお察しの通り。
他からの収入があった訳でもなく、当時は完全に「詰んだ」状態でした。
子供のころから特撮が好きだった私は、大学に入ってバイトを始めるや否や、それまで欲しくてたまらなかった仮面ライダーだのウルトラマンだののグッズを買い漁っていました。
ソフビ、変身アイテム、リアルフィギュア、ブルーレイ、書籍、etc……ハマったモノのグッズはすべて手に入れなければ気が済まないタチなので、金が続く限り大量買いしました。
秋葉原や中野に行くのが大学4年間の日課でしたしね。
で、気付けば自宅はそうしたモノで文字通り足の踏み場もない状態になります。
さすがに高価な商品(5万円以上)は箱に入れて安全な場所に収納していましたが、こまごまとしたモノはその辺に放っておく始末。
やがて大学を卒業した私は就職する事もなくバイトに明けくれます。
しかし大して時給は良くない上、パートのBBAから面倒事を毎回押し付けられるのに嫌気がさし、2年ちょっとで辞めてしまいました。
当然、収入は途絶えます。
貯金がいくらかあったので当分は生きていられましたが、職探しするどころかこれまでの苦労を労うとばかりに趣味のグッズ集めで貯金を湯水のように使い始めました。
資金が枯渇しかけたところでようやく危機感を抱いた私。
自分でも何かの病気じゃないかと思う程、危機意識が欠如していました。
いくらかは母親から援助してもらったものの、それだけでは到底足りません。
家賃の支払いがあと3週間後に迫っている中、これまで集めた趣味のグッズを売却する事を決意しました。
ヤフオクとメルカリでフィギュアを売ることにした理由
とにかくすぐにお金が欲しい、どうせなら高く売りたい、と言う事で真っ先に思いついたのがヤフオクとメルカリ。
どちらも購入目的で使っていましたが、ここで初めて出品側に回りました。
業者を利用しなかった理由
まんだらけやメロンブックスなどのオタクグッズ専門店を利用しなかったのは、あまり高くは買い取ってくれないとネット上で言われていたからです。
宅配買取や出張買取などは便利な反面、出張費や手数料などを引かれるので査定額が低くなってしまうのだそうです。
業者を利用する位ならヤフオクやメルカリに出品した方がずっと高く売れる、と複数のサイトで説明されていました。
それに、宅配買取を利用して査定金額に納得しなかった場合、その返送料はこちら持ちになるのが気に入りません。
送る際の料金はどの業者も負担するのですが、返送となると大部分がNG。
と言う訳で、オタクグッズ専門業者は候補から除外。
すぐ近くに店舗があれば持ち込みしたのですが、秋葉原まで電車で25分。
店に赴くのはまず無理です。
実際にメルカリで出品する
売却先がだいぶ絞れたところで、ヤフオクとメルカリのどっちに出品するかを決めなければなりません。
オークションは値段がどんどん釣りあがっていくのが楽しいですが、予想以上に低い額で落札されてしまうおそれがあります。
最低落札価格を決めたとしても、商品によっては不人気過ぎて入札されないなんてことも。
でも送料は相手負担が基本なので助かります。
メルカリはフリマなので自分の希望する値段で売れやすいのがメリット。
少しでも高く売りたい私はメルカリに出品する事にしました。
メルカリで少しでも高く売る工夫
いろんな種類のグッズがあるので出品作業はとにかく大変です。
写真を撮るにしても背景に無関係な物が映らないよう白い壁のある部屋に移動したり、白無地の紙を下に敷いたりと、メンドクサイの一言。
商品説明にしても、商品の名称とコンディションは正確に説明しなければなりません。
万一「中古」なのに「新品」としてしまいトラブルになるケースがメルカリでは多発しているそうです。
幸い、記憶力には自信があるので正確な商品名はすぐに思い出せました。
手放したくなくなるのであまり商品を視界に入れたくないのですが、状態確認のために嫌でも隅々まで見なければならないのが苦痛でした。
金額については、過去にメルカリ内で売れた額を参考にしました。
買値よりもずっと安く購入されているモノが結構あり、「これならまんだらけに頼んだ方が良かったかも」なんて思ったりしたものです。
とりあえず過去に購入されたモノと同じ値段ですべて出品すると、数時間後には早くも買い手がつきました。
状態があまり良くないため500円で出品したモノですが、売れてくれて安心。
その日だけでも5つくらい購入されました。
送料負担に関してはメルカリよりヤフオクがおすすめ
売れるのは純粋に嬉しかったものの、ヤフオクと違いメルカリは送料出品者負担。
初期の頃は売上よりも送料の方が高くついてしまい、悔しい思いをした事もありました。
同じ商品でも購入者負担にすると全然売れない事を考えると、落札者負担の文化があるヤフオクは非常にありがたい存在だと痛感したものです。
そんなこんなで2週間ばかり経ち、売上額は3万円ほどになります。
買値の4分の1にも満たない額ですが、とりあえず手持ちと併せて家賃を支払える程度には稼げました。
そこからまた出品の毎日です。
写真を撮ってはコメントを書き、売れれば発送。
かなり面倒でしたが、金が入ってくる楽しさもちょっとだけ味わい始めたのも事実です。
メルカリのデメリット
そこそこ安い価格帯(300~3000円)の商品はよく売れる一方、それを越えると一気に売れなくなります。
「もう少し安くなりませんか?」「○○円なら即決します」などのメッセージが来るたび、「値下げは出来ません」と返すのがダルすぎです。
一切の値下げには応じられないと書いてあってもこうしたメッセージが来るのだからウンザリです。
メルカリの売り上げは5万円
結局、メルカリでの総売り上げは5万円程度。
家賃+光熱費をカバー出来るくらいの金にはなりました。
しかし、4万のクレジット料金が支払えません。
そこは、母親に10万円を借りてなんとか凌ぎました。
もうこれ以上はメルカリでは売れないと判断し、ヤフオクに移行。
1カ月の余裕があるとはいえ15万前後稼がなくてはならないため、いくらで落札されるかと気が気ではありません。
出品をヤフオクに切り替えた
ヤフオクに出品したのは主に「大きい」「未開封」「あまり中古市場に出回っていない」モノ。
メルカリの時ほどは出品数が少ないのが唯一の救いでした。
ヤフオクは最低落札価格が難しい
頭を悩ませたのは最低落札価格。
最低でもこの値段で落札して欲しいと言う額を決めるのですが、あまり高いとそもそも入札されません。
確実に入札され、しかもどんどん値段が上がるモノは1円スタート。
それ以外は過去にヤフオク内で落札された額を参考にしました。
入札終了日の設定も工夫する
入札終了日は出品から3日後。
高く売れて欲しいモノは1週間に設定します。
実際に入札が始まる
入札される度に「何で1人しか入札しないんだよ!」とか「これはレアモノだからもっと入札してこいや!」などと口に出していたものです。
で、蓋を開けてみると、大方の商品が定価の半額以下で落札されました。
たまに定価+2000円なんてのがありましたが、すべての商品が定価を上回ることはありませんでした。
メルカリの時と同じです。
入札さえされないものは再出品かメルカリで安く売る
また、入札されずに終わるモノも多少ありました。
不人気ほどその傾向が強く、落札相場を見るとほとんどゴミ同然の額で落札されています。
決して最低落札価格が高い訳ではなく、そもそも誰も欲しがらないモノはいくら再出品しても売れません。
そう言う商品は思い切って出品を取り下げ、どうするかはまた後で決める事にしました。
結果を言うと二束三文でメルカリに出品したり、1円で落札されるのも構わず再出品したりしました。
ちなみにこのタイプの商品の売り上げは1000円にもなりませんでした。
ゴミ同然です。
ヤフオクでは大きいサイズの商品が主だったため、配送方法はゆうパックの着払いです。
近くのコンビニで伝票を大量にもらってきてはせっせと配送先を記入し、ネットで集荷依頼します。
一時期はドライバーが毎日集荷しにきたこともあったくらいです。
ヤフオクの注意点は「いたずら入札」
余談ですが、ヤフオクでは「いたずら入札」と言う行為を繰り返すユーザーがいます。
これは「落札する気が無いのに入札する輩」の事です。
私も何度か被害に遭いかけました。
たいていこう言う奴は出品入札件数が0件で、ひどい時にはマイナス評価がついているケースもあります。
-21件なんて猛者に1度だけ出くわしました。
あとコンビニ決済を選択するにも彼奴等の手口なのです。
いつまで経っても金を払わないのでメッセージを送っても一切無視です。
ほんと迷惑(何度か運営に通報し、IDを停止させてやりましたけどね)。
いたずら入札で直接的な被害にこそ遭わなかったものの、やはり胸糞悪いものです。
当然、「悪い評価」をつけて嫌身のコメントを送ってやりました。
入札終了近くになっていたずら入札されることが多かったため、22時~23時までは常にスマホに張り付いてはいたずら入札者をブロックしていきました。
ヤフオクの売り上げは13万円
そんなこんなで、最終的にヤフオクで得た金額は13万ちょっとです。
足りない分は貯金とメルカリで凌ぎ、翌月の家賃等を遅れる事なく支払えました。
メルカリとヤフオクでの出品は約1か月と短期でしたが、そこそこお金になって非常に助かりました。
すべて売却した後、集め直す気はなくなっていた
コレクションを手放したのはちょっと後悔ですが、それは自業自得です。
不思議な事に、また一から集め直そうとはまったく思いません。
欲がなくなった訳ではありませんが、蒐集意欲はいまのところ湧いてはきません。
これからヤフオク・メルカリで出品を考えている人へ
これからヤフオクやメルカリでコレクションを売却しようと考えている人へのアドバイスとしては、なるべく完全な状態で出品する事です。
外箱や説明書などがあれば確実に高く売れるので強くおすすめします。
また、落札相場をよく確認する事です。
ロクに調べないで適当に値付けし、相場より安い額で落札されてしまうのはもったいないです。
出品のタイミングによっては相場+5千円くらいになることもあるのでチェックを怠ってはいけません。
お金に困った時、私の様にお金になる様なモノがあれば出品してみましょう。
思わぬ大金になるかもしれませんよ。