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アメリカ 利上げ 各国の情勢

9月に利上げはあるのか?米雇用統計で利上げ慎重にシフト?

8月の雇用統計、期待が高かった故に市場予想下回る結果に失望!

前回の記事でも書きましたが、今回の雇用統計結果には世界が注目していました。

その理由は、利上げの判断材料とされ云わば最終試験の様なものだったからです。

それではどうなったかと言うと、8月の市場予想は18万人増でしたが前月比15万1000人増となり、市場予想を下回る結果となりました。

それは、先月末の楽観論が消えて、再び利上げ慎重の意見が大きくなったという事です。その一方で、景気や消費は堅調という声もあるので、9月2
2日のFRBで追加利上げになるのか、現状維持なのか判断が一層と難しくなりました。9gatu1

為替トレンドはどうなるか?

先月末の利上げ期待観測から、円安ドル高へと為替は動いていました。今年は円高ドル安トレンドが長く続いていたので、これは状況が変わったのか、という意見も出たほどです。

しかし、仮に利上げが見送られれば、失望から本格的な円高ドル安傾向に戻るでしょう。もちろん、その後の大統領選挙も影響してきますが、利上げが出来ない事は、弱いアメリカを世界に発信する事になりそうです。

経済とは一寸先が闇という事なのです!

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9月利上げはあるのか?CPIやPRIに注目

経済エコノミストなどの予想では、今回の雇用統計で良い結果を出してそのまますんなりと利上げに踏み切る。これが、最も多い意見だったと思います。それが覆されたので、肝心なのは利上げを行うかどうかです。

その次なる判断材料は、消費者物価指数(CPI)や卸売物価指数(PPI)です。

これまで、あまり注目される事が無かった経済指数ですが、今回は結果にかなり注目される事になります。

雇用統計結果は市場予想を下回った事で悪材料とされていますが、冷静に判断するとそこまで悪い数字でもありません。このネガティブ空気を振り払って、すっきりと利上げに踏み切るには、誰もが納得する結果が欲しいところです。

年末、来年初頭の利上げ意見も再燃!

米の株式市場に目を向けると、利上げの見送りを好感する声が多いです。8月下旬から上値が重かったのは、利上げに対する警戒感からと言われています。

仮に、消費者物価指数(CPI)や卸売物価指数なども悪い結果で、利上げ見送りが強くなれば株価は上昇で、それは日本にも良い影響となるかも知れません。

ロイター通信などの記事には、9月も見送りで年末の12月か、来年初頭としています。それが正しいかは分かりませんが、そうなると結果的に今年は散々利上げ観測があって、最終的に一度有るか無いかという事になります。

9月を見送ると次回は、11月初めと12月半ばが政策金利発表の日程とされています。もちろん変更もありますが、基本的にはその可能性は少ないでしょう。

そうなると、本当に9月は正念場となる可能性が高いです。過去の政策金利の推移を見ていると、9月と12月はどちらも利上げ・利下げが共に多いので、判断が難しいところです。

まとめ 9月に利上げはあるのか?

9月利上げの最終判断は9月15日、16日に発表される卸売物価指数(PPI)と消費者物価指数(CPI)となります。FXトレーダーなら、思惑が交錯する中で緊張しながらトレードするのは、最高の瞬間ではないでしょうか。

また、仮に9月の利上げ無しで12月まで再度見送られたとしたら、大統領選挙も投票が開始され、混迷・混乱の大相場になるかも知れません。

それはイギリスのEU離脱と匹敵する大荒れ相場で、賢明なら11月辺りで相場から資金を引き揚げる事となるかも知れませんね。