うさぎや犬猫を可愛く撮影するコツ~ペットの写真の撮り方~

こんにちは、管理人のうさぎぱんです。みなさんペットを撮影する時、なんとなくタイミングが合わなかったり想像と違うものが撮れたりしないでしょうか。

本当のうちの子は可愛いのに、写真うつりが悪い!という悩みというか、歯がゆさを感じている飼い主さんは多いと思うのです。

そこで今回は、ペットを撮影する時に知っておくと便利なコツや撮影テクニックについてまとめてみました。犬や猫など、うさぎ以外のペットの撮影にも共通して使える情報なので、ぜひぜひ他のペットにも活用してみてください。

写真うつりを変えるだけで、読者投稿に選ばれやすくなったりイベントでのペット名刺の人気がアップしたりします。我が家のうさぎをカレンダー写真に採用されたい!という人はここを読んで挑戦してみてください。

写真うつりが悪い原因

うさぎや犬猫、鳥など、すべてのペットに共通するのが写真うつりと実物との差です。肉眼で見るとこんなに可愛いのに、どうして写真となると不細工になったり、怖い顔になったりするのでしょうか。

我が子の本当の可愛さを周りの人にも知ってほしい。そんな気持ちで写真を撮っても、ただ撮影するだけでは良い写真は撮れません。まずは、どうして写真うつりが悪くなるのか、その原因を理解していきましょう。

写真うつりが悪い原因は、次のようなものが挙げられます。

  • 暗い
  • ブレる
  • 目が怖い
  • 見切れる
  • 毎回ありきたり

いまいちだな、と思うペットの写真を見返してみてください。全体的に影で暗くなっていたり、顔のあたりがブレていたり、目が赤く光っていたりしないでしょうか。

うまく撮れたな、と思う1枚でも、お尻しか写ってなかったり、顔が綺麗にうつっているのに耳がおさまりきらなくて、何の動物か分かりにくかったり。

あるいは、毎回同じようなアングルと写りで、違う日に撮影したとは思えないような類似品が量産されたりしていないでしょうか。

これらの悩みを持つ人の多くに共通するのが、使用している機器です。スマホや携帯のカメラ機能、あるいはデジカメを使っている人ばかりなのです。

デジカメは自動認識機能の影響で全体的に室内での写真が暗く写りますし、カメラ画面の立ち上がりが遅くてタイミングを逃がすためブレた写真が撮れたりしやすくなります。(フラッシュをたけば目が赤く写るのはアナログカメラも同様ですが)

立ち上がりが遅いカメラでは画像が見切れますし、同じ体勢で撮影することが多くなり、ありきたりなアングルばかりになるものです。

つまり、アナログの高い一眼レフを買えば良いのか、と思ってしまうかもしれませんが、正直、誰もが高価なカメラを購入できるわけではありません。取り扱いはもちろん、お手入れも難しいものは、初心者はできれば避けたいでしょう。

そこで、今回はスマホのカメラ機能やデジカメなど、多くの人が持っているカメラで撮影するコツを中心にご紹介したいと思います。一眼レフをすでに持っている人のために、可愛く撮るコツもまとめていきますので、ぜひご覧ください。

人間とは違うペットの撮影方法

当然ながら、人間とペットの写真撮影はまったく事情が異なります。人間のように写真撮るからそこに立ってじっとしてて。という言葉が通じるのは、よくしつけられた犬くらいでしょう。

猫やうさぎなど他のペットの中にも驚くくらい賢い子はいますが、写真を撮られる間ずっと同じ場所で同じポーズでいてくれる子は少ないものです。じっとしていてくれる犬も、希望どおりの表情をしてくれるとは限りません。

人間の思うように動いてくれないペット達を可愛く撮影するには、それなりの場所と時間を用意しましょう。特別なスタジオでなくても構いません。広い芝生のある公園、ベッドの上、庭先の花壇の前など、身近にあるものを利用します。

人間の場合は旅行の記念として写真を撮影したりしますが、ペットの場合、何かの記念に撮影するのではなく写真撮影するために時間を空けようと考えるほうが気楽です。

そして何より大切なのが、撮影する人間が動くこと。撮影される人間のように枠内におさまるよう寄ってくれたりポーズをとってくれない相手は、撮影者の側から動いてベストなアングルを見つけなくてはなりません。

そんなの分かってると言う人は多いでしょう。でも実際に写真を撮るとなると、面倒くさくてついつい、いつものアングルから撮影ボタンを押してしまうのではないでしょうか。その際に一歩動いたりカメラの傾け方を少し変えるだけで、かなり写真の印象は変わります。

プロの野生動物カメラマンになったつもりで、「自分から動く」ことを体に覚えこませましょう。

実際にうさぎや犬猫を写真撮影する時のコツ

基本的に、偶然の一枚を狙わないのがポイントです。偶然の一枚は本当にタイミングが奇跡的に合って、たまたまカメラの起動やピントがちょうど良かった時に撮れるもの。意識して待っていてもまず出会えない瞬間です。

試しに一日中カメラを片手にペットを見守ってみてください。意外と難しいことが分かります。喉が渇いたなと油断した時に限って、ペット達の可愛い顔を見せられたりします。カメラを起動する頃にはもう別の顔や体勢になっています。

まずは、撮影スペースや時間をしっかり確保した上で撮影する練習から始めましょう。撮影のコツさえ掴めれば、生活の中の一瞬の偶然をとらえられるようになる可能性は高くなります。

前置きはこのくらいにして、実際に写真を撮ってみます。

背景や小道具でシーンを表現しよう

似たようなアングルでも、背景や小道具を加えることで印象が変わってきます。写真を見た人にどういう場面なのか正しく想像してもらう、理解してもらう要素を加えましょう。

では、まず一枚撮影してみるとしましょう。

どうでしょうか。とてつもなく目つきが悪い子にうつってしまいましたね。ちなみにその後角度を変えて撮ってみましたが、それらも同じような顔でうつっていました。

すごく不機嫌そうに見えますが、実際は眠かっただけのシーンです。うさぎ専門店で出会った時に撮影した写真です。この後すごく眠そうにケージへ帰っていきました。

この写真の印象を「機嫌悪そう」から「眠いのを我慢してるのかな」に変えるには、どうすれば良いでしょうか。

そのことを考えながら、次の写真を見てみてください。

ひざ掛けを下に敷いてみました。お布団のようなものに包まれたことで、少しは眠そうな気配が伝わるようになったのではないでしょうか。

真正面から撮影してみたのがこちら。横からだと目が細いだけに見えますが、こうして布団(ひざ掛け)に顔も体もほとんど隠れるくらいうずめて伸びていると、リラックスして眠そうにしているのが伝わりやすくなりました。

次は小物を使った撮影です。ウォーターボトルから水を飲んでいるのですが、これでは分かりにくいです。そこで、少しだけウォーターボトルが枠内に入るようにずらしてみました。

どうでしょうか。枠内にボトルが一部写ることで、「水を飲んでいるんだな」と分かりやすくなります。あくまで主役のうさぎを撮影したいので、ボトルは最低限しか写しません。

ひざ掛けを小道具として使う方法では、他にもおくるみ戦法(勝手に命名)がおすすめです。冬限定ですが、ひざ掛けでぐるぐる包んで、わざと顔のアップだけを撮影します。

これだと暴れない上、うまくいけば布団の隙間から顔を出した瞬間をとらえたように写ります。よく見ていただくと分かるのですが、ちょうど良い具合に前足が片方だけ出ています。こういう片足だけ出ている状態は可愛く写るポイントなので、偶然できたら活かしてください。

番外。こちらは我が家の長男、はーくんの寝顔。実は寝ていません。うさぎは頭を撫でられるのが好きな生き物なので、それを逆手にとって撮影しました。

ベッドなどうさぎがリラックスしてくれそうな場所に連れて行く(ある程度高さがあると撮影しやすいです)。その後、うさぎが体から力を抜くまでカメラ片手に頭を撫でまくる。まぶたの上も優しく撫でます。

そのうち段々目を閉じている時間が長くなってくるので、ここだというタイミングでカメラを起動、ピントを合わせます。(その間も頭を撫で続けています)

カメラの準備ができたら、すばやくうさぎの頭を撫でていた手をどけ、シャッターボタン。うさぎが目を開ける頃には撮影が終わっているという寸法です。タイミング重視ですが、うまくいけば寝顔っぽくとれます。

寝顔を撮りたいけどいつもカメラの起動中に起きてしまう。そんな時は、こういった「なんちゃって寝顔」も挑戦してみてください。

アングルや明るさを変える

ペットの写真を撮る際によく注意点として挙げられるのが、ペットの目線で撮るようにすることです。ついつい上から飼い主目線で撮ってしまう人が多く、結果、毎回同じような写真になってしまうのです。

それを克服するには、アングルを変えたり明るさを調節してみましょう。

たとえば、これ。ケージでペットを飼っている人が1回は撮影するアングルではないでしょうか。ペットの全体像が見られる反面、画面の大きさに比べてペットが小さく、なんとなく寂しい印象を与えます。

同じ場所にいる子を、拡大して少し見上げるようなアングルで取り直してみました。こうすると前の1枚よりもうさぎが身近に感じられるようになります。うさぎ自体はほとんど動いていないのですが、アングルや距離を変えただけでこんなにも印象が変わりました。

ペットの目線を意識して撮影するとは、つまりこういうことです。腹ばいになって撮影するつもりで、いつもより低いアングルから撮影するよう意識してみましょう。これまでよりペットとの距離が縮まった写真ができあがります。

こちらも同じような撮影方法です。庭で遊ばせていた時に撮影したのですが、ちょうど良い木があったので、その木の枝と枝の間から撮影。

こちらは木の陰から覗いているように見えるアングルで撮りました。ペットが見切れる写真は良くないものもありますが、あえて背景を使うことで見切れるように撮るのもバリエーションが出て楽しくなります。

ちなみにこの2枚、かなり明るいと思いませんか?実は、まったく明るさの設定はいじっていません。何故こんなにも明るいのかというと、真夏の自然光を利用していることと、何より白色が写っているからです。

白は光を反射するため、写真撮影には白い色を入れましょう。写真におさまる範囲に入れても良いのですが、難しい場合は撮影するペットの足元や背景を白にします。

床に白い紙を敷いて、その前にペットをお座りさせ、カメラで撮影してみてください。白い紙が蛍光灯や太陽光を反射してペットの顔を明るくライトアップしてくれるため、いつもより明るく撮影できます。

白い紙がない場合は、新聞紙で代用可能です。実はこれ、人間にも応用できるコツ。明るい顔色にしたい場合は、撮影される側に新聞紙を広げて持ってもらいましょう。紙面が上を向くように(反射した光が顔に当たるように)持つのがポイントです。

雑誌やカレンダーに採用されやすいペット写真

基本的な写真撮影のコツを覚えたら、いよいよ撮影したものを公開する時です。SNSなどで一部の人にだけシェアするのも良いですが、中には雑誌やカレンダーに応募したいという人もいるでしょう。

たとえば、365日カレンダーさんが有名です。ペットの写真を一般人から募集して、カレンダーにするという企画。品種に制限がないため、珍しい子やミックスの子も採用されるチャンスがあります。

しかし、採用されるにはそれなりの写真を応募しなくてはなりません。モデルが血統書付きのすごく美人なペットでも、写真のクオリティ自体が低ければ採用は難しいです。

雑誌やカレンダーに写真を採用してもらうには、次の点に注意しましょう。

  • 糞尿が写っていないこと
  • 全体的に明るいこと
  • 何の動物か分かること

最低限必要なのは、このポイントです。糞尿などが多く写っているものは採用されにくいため、取り除いておくか別の場所で撮影しましょう。散らかった牧草やペレットは、マイナスとはなりません。

明るさも注意してください。わざと暗く格好良い写真を撮ることもありますが、ペット雑誌やカレンダーでは明るい写真、誰もがあたたかい気持ちで見られるような写真が選ばれます。

いつもは格好良い写真ばかり撮っているという子も、応募用写真は明るいものに挑戦してみましょう。

また、何の動物か分かりにくいのもマイナスポイントです。たとえばこちらの写真。

可愛いのですが(親馬鹿)、うさぎをマジマジと見たことのない人にとっては、うさぎだと気付きにくいものです。かなり昔に魚眼レンズを使ったTHE DOGシリーズが流行し、一種の撮影方法として定着しました。

犬の顔が魚眼レンズでかなり大きく写る写真です。ペットの鼻先だけを撮影するのは可愛い一方、何の動物か分かりにくくなるリスクがあります。

100%採用されないとは言いませんが、我が家の子を雑誌読者やカレンダー購入者に自慢するには、最適とは言えない構図です。

可愛いとは思いますがね。我が家の子は1羽につき1枚はこの構図の写真があります。

もちろん、応募要項を守るのも忘れずに。どんなに良い写真でも飼い主さんとの連絡がつかなくては採用してもらえません。ルールを守り、記入する情報はしっかり記入して写真を投稿しましょう。

可愛いペット写真でうさぎ自慢をする方法まとめ

こちらはオマケ。とあるお城公園にいた野良猫の写真です。周囲の自然に溶け込んで、個人的には好きな一枚なのですが、ペット写真としては微妙なところです。顔も分からないし、遠すぎるので何をしているのかも分かりません。

雑誌やカレンダーに採用されるようなうさぎの写真を撮りたいのであれば、芸術性よりも「分かりやすさ」を重視しましょう。全体が明るくて、どんな子か分かるような写り方をした一枚のほうが、ペット写真では選ばれやすいです。

お気に入りの写真ができたら、雑誌やカレンダー企画への投稿だけではなく、自宅に飾るのもおすすめです。

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