体の小さなうさぎのトイレと衛生管理~うさぎの飼育日記⑮~

我が家の三男坊であるさっちゃんは、次男坊のチビと同じくらい体の小さな子です。

ネザーランドドワーフ種である上、他の兄弟より小柄だったのでトイレも一苦労。天板の網で足の爪や指を怪我しそうなので、うさぎ用トイレを使用することはできません。

そこで今回は、体の小さな子のトイレ事情(我が家の場合)をご紹介するとともに、肝心の衛生管理は大丈夫なのかも解説します。

体の小さいうさぎのトイレは怪我に注意

うさぎ用トイレは、基本的に体の小さな子のことを考えて作られてはいません。よその子よりも体が小さい子だなと気付いたら、怪我をしないよう体のサイズに合ったトイレを用意してあげましょう。

うさぎはジャンプ力があるからトイレくらい簡単に乗るだろうと思っている人は多いと思います。が、実際、体の小さかった我が家のチビはトイレの天板に足の爪を引っ掛けて怪我をしたことがあります。

爪を引っ掛けると抜けてしまうのですが、抜けた爪が元に戻ることはありません。手当てをしなければ、そこからばい菌が入って病気になる危険も出てきます。あるいは、爪が抜ける衝撃で指の骨が折れたり脱臼するケースも。

ちなみに、チビが怪我をしたのはトイレの天板が高く、網の側面も少し外に出ているタイプでした。

↑こういうの。

一応、↑こういった別の天板が低めのタイプなら問題なく登れたこともあったのですが、念のため使わないようになりました。

うさぎを最初に購入する時、恐らくお店の店員さんにケージと一緒にトイレの購入もすすめられるでしょう。正直、うさぎがどれくらい大きくなるかは飼ってみないと分からないため、トイレが本当に必要になるかはこの時点では分かりません。

もし将来的に問題なく使えるようになる場合は、早めにトイレトレーニングを始める必要もあります。そのため、この最初のトイレは購入しておくことをおすすめします。

いざ使ってみて、危険そうだなと判断したら使うのを止めて様子を見ましょう。うさぎに詳しい獣医さんに相談すると、あなたのうさぎにとって最適なトイレや工夫案を教えてくれるので、相談してみてはいかがでしょうか。

さらに言うと、普段のトイレ使用は問題なくても、やんちゃすぎてケージ内を走り回っているうちにトイレでつまづいて転び、怪我をする子もいます。活発な子の場合もトイレ設置には注意してあげてください。

我が家のうさぎのトイレ工夫

我が家のうさぎの場合、トイレを使えなかった(使うと危なかった)のは、チビと三男坊のさっちゃんです。どちらも片手で抱っこできるサイズなので、トイレで足を怪我する危険があるため、別の方法を考えなくてはなりませんでした。

そこで考えたのが、次の方法です。

  • トイレの天板を取り除いてペットシーツを敷いて使う
  • トイレを設置せずケージ全体にペットシーツを敷く

トイレの天板だけを取り除いた方法がチビで、トイレそのものを設置しなかったのがさっちゃんです。トイレの天板を取って使う方法は獣医のアドバイスによるやり方でした。

メリットとしては、トイレの枠があるので糞尿が外に広がらないこと。ただし、一方で天板という足置き場がないために足は常に汚れてしまう状況でした。こまめに水で洗ったりウェットティッシュで拭く必要がありました。

さっちゃんに現在行っている工夫、トイレそのものを設置しない方法は、今のところ不都合は感じていません。メリットとしては大きな段差がないため、さっちゃんがケージ内を走り回っても怪我をしません。

トイレの枠がないため糞尿は広がりますが、こまめにシーツを交換すれば問題なし。糞はトイレを設置しててもトイレの外にこぼすことはありますし。また、トイレの位置はうさぎ自身が決めるので、ケージ内の一箇所にしか尿も集中しないようになります。

シーツでうさぎの足は汚れないのか?

トイレの設置がないと、チビのトイレ(天板なしでペットシーツを敷いただけのもの)のように足が汚れるのでは、と思う人も多いでしょう。そこで我が家で行っているのが、足置き場の設置です。

とはいえ、あまり高いとさっちゃんが怪我をしてしまうので、最低限の高さが出る程度のもの。しかも、衛生的に交換できるものを選びました。

そこが、これです。

>>『KAWAI わらっこ倶楽部 うさぎの座ぶとん S 』詳細へ

我が家ではおなじみの、わらっこ倶楽部シリーズ。100%わらで作られているうえ、ひとつひとつ手作りなので不純物が混ざる危険もかなり低いです。夏冬の温度調整、床板が硬いケージでの足休めの場としても使えますし、おもちゃにもなります。

長男のはーくんも愛用してました。牧草が好きじゃない子でしたが、わらっこ倶楽部の座ぶとんをあげると暇つぶしにかじったり食べたりするので、多少は牧草を食べてくれるようになりました。

そんな便利アイテムのわらっこ倶楽部の一番小さなSサイズを、トイレの足置き場として活用。Sサイズは2枚入りで450円前後で購入できるため、1週間で1セット(2枚)使っても1ヶ月2,000円程度で済みます。

さっちゃんがトイレに決めているケージの隅っこに、糞尿を落とす隙間5cmくらいを空けた位置に置くだけ。さっちゃんが用を足すときにわらっこ倶楽部の上に乗ってくれるため、足が滅多に汚れません。

ちなみに、これが証拠の画像です。

毛色がフロスティ(白くて毛の先だけ灰色)なので多少は汚れたように見えますが、シーツの上に用を足してる割には綺麗だと思いませんか?

夏場のようにすぐカビが繁殖するような時期はさらにこまめに交換する必要がありますが、ちょっとした工夫次第でうさぎ用トイレを使わなくても快適にできます。

うさぎそれぞれの好みもあるため、獣医と相談しつつ、いろいろと試してみてください。

体の小さいうさぎは衛生管理も大切

体の小さなうさぎは、トイレの他にも汚れなどの衛生管理に気をつけなくてはなりません。もちろん体の大きなうさぎも衛生管理が重要なのですが、小さなうさぎは、それ以上に注意してあげましょう。

体が小さいということは、内蔵も小さいということ。ちょっとした細菌感染で炎症が起これば、すぐに内蔵が圧迫されて病気に発展してしまいます。

たとえばうっ滞(毛球症)も、体の小さいうさぎほど発症しやすいです。我が家のチビも発症して、手術したことがあります。体が小さく体力が少ないうえ、食べ物と飲み込んだ毛が絡まったものが排出されにくいほど、内蔵も小さいです。

我が家ではさっちゃんのトイレに足置き場を作って足が汚れないようにする工夫の他、

  • グルーミングスプレーで定期的に足やお尻を拭く
  • 殺菌消臭スプレーでケージ内の小物を拭く

を行っています。うさぎは色んなものを口にしたがるので、これだけでも随分リスクが減らせます。菌は年中存在するので、夏だけではなく秋や冬も同じお手入れをして注意してあげなくてはなりません。

カンファペットなど我が家でうさぎに使っている衛生商品

参考程度に、我が家で使っている衛生商品をご紹介します。

まずはケージ内に強いているペット用シーツ。

>>『クリーンワン クリーンワン こまめだワンLight「白いワン」 ワイド』詳細へ

引き出しタイプのケージには、下の引き出しにも使えます。うさぎ用よりも数が多くてコスパの良い犬用がおすすめです。こまめだワンシリーズは余計なものが配合されていないので、そういった意味でも安心して使っています。

ケージ内の穴で足の爪を引っ掛けて怪我をすることもあるため、活発な子の部屋に怪我防止として敷くのも試してみてはいかがでしょうか。

ちなみに、うさぎ用トイレにも折りたたんで使えます。その際はサイズの小さめの『クリーンワン クリーンワン こまめだワンLight「白いワン」 レギュラー』がおすすめです。

※トイレのトレー内に敷いて使う場合の折り方はこちらの記事でご紹介中です→『うさぎ飼育日記②うさぎの飼育におすすめ!~ペット用トイレのシート編~』へ
そして、トイレの足置き場としてもご紹介したわらっこ倶楽部。

>>『KAWAI わらっこ倶楽部 うさぎの座ぶとん S 』詳細へ

サイズが3タイプあって、Lサイズは半分折ってケージの壁にもたれかかるように設置すると、横からの視線も遮断できるため、うさぎが落ち着けるスペースになります。

トイレの足置きとしてはSサイズが、寝転がったり足を休めるスペースにするなら、Mサイズがおすすめです。体が大きめの子はMサイズから試してみて、様子を見てLサイズに変えてみても良いでしょう。

うさぎの足を洗うのに使っているスプレーはこちら。

>>『PURELA ピュアサイエンス』詳細へ

犬猫のグルーミング用として使われていますが、うさぎに使っても大丈夫。うさぎ専門店の人もうさぎの涙焼け(涙が出すぎて目の周りが炎症すること)の予防にこのスプレーで目の周りを拭き取っています。

うさぎがなめても安全な天然成分でできており、やわらかいハーブの香りがします。これを汚れた足の裏が濡れるくらい吹きかけてから、浮き上がってきた汚れとともにティッシュで拭き取っています。

そして、うさぎのケージ内の小物の消毒や消臭は、こちらのカンファペットを使っています。

>>『カンファペット』詳細へ

姉妹品で人間用のカンファスイという商品があり、そちらはうさぎ専門店でも販売されています。こちらのカンファペットは、カンファスイをペット用に改良したもので、パッケージも可愛くなったタイプです。

カンファスイのままでもうさぎに使って安全だったものを、さらにペット用に改良されているので、安全性はお墨付き。我が家では洗剤を使えないようなフード皿、ウォーターボトルの飲み口、夏用の冷感アルミボードなどに使用中です。

うさぎを病気や怪我から守るトイレや衛生面の管理まとめ

うさぎの衛生面というと、小学校の飼育小屋のことを思い出して「多少汚れていても大丈夫」だと感じている人も多いでしょう。しかし、実際は小学校の飼育小屋で飼われているうさぎは寿命が短く、病気になると治療すらしてもらえません。

つまり、衛生状態が悪くても平気で生きているのではなく、衛生状態が悪くて体調を崩していてもなんとか生きている、という状態なのです。

衛生面を考えると飼育代が高くなりそうと考える人は、うさぎが病気になった場合の治療費について考えてみてください。一度に何十万円もかかるより、毎月数千円かけて環境をきれいにしたほうが安いですし、人もうさぎも快適に過ごせます。

衛生管理は特別なことをする必要はなく、たとえば週2回のゴミの日にケージ内やケージ下の引き出しを軽く掃除して、フード皿などを消臭殺菌スプレーで拭くだけでも効果が期待できます。

こまめに毎日掃除するのは忙しくて続けられないかも、という人は、2日に1回を目標にすることから始めてみましょう。衛生管理をしっかりするだけでも、うさぎが長生きする可能性は高くなります。

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