購入したうさぎを連れ帰った後の接し方・お迎え方法~初心者のためのうさぎペットの飼育方法その3~

管理人のうさぎぱんです。うさぎをお迎えしたいと考えている初心者の方のための飼育方法をご紹介する記事も、第3回となりました。

今回は、いよいよ実際にうさぎをお迎えし、家に連れ帰った後の接し方について解説していきます。

第一印象が重要なのは人間もうさぎも同じ。「この人間は怖い人だ」と嫌われないよう、初対面のイメージ作りのコツをしっかり心得ておきましょう。

うさぎを購入しにお店へ行った時の流れ

まずは、うさぎを購入する際の流れをご紹介します。予約時の流れとあまり変わりませんが、うさぎを購入するお店へ行った後は次のような流れになります。

お店に直接行く

目当てのうさぎを抱っこしてみる

購入の申し込み

代金の支払い

飼育方法の説明

お持ち帰り

必要な持ち物はとくにありませんが、お店で入れられるダンボールは簡易的なものなので、心配な人はキャリーバッグを持って行ってその中へうさぎを入れてもらうと安心です。

ちなみに、我が家の3羽目さっちゃんをお迎えに行った日は、キャリーケースを持参しました。

>>『ペット ラタンキャリー』詳細ページへ

↑こういうの。

まずは購入を決めたお店に行き、目当ての子が残っているかを確認。既に予約を済ませているのであれば、スタッフの人に予約していたうさぎを迎えに来たことを伝えましょう。

予約済みの子はバックヤード(店頭ではなく裏の飼育スペースなど)にいる場合もあります。「予約した子がいない!」と焦らず、まずはスタッフに確認してみてください。

お店によっては名前を伝えるだけで良い場合もありますが、手付金の設定があるお店のほとんどでは、手付金を払った時にもらった書類が必要です。(もしくはレシート)持って行くことを忘れずに。

予約せず購入するのであれば、必ずお試しに抱っこさせてもらいましょう。抱っこすることで「この子だ!」と直感的なものを感じることもあります。また、健康状態を簡単にチェックする意味でも、購入前の抱っこは必要です。

うさぎは体調が悪くてもギリギリまで隠す生き物です。そのため内蔵疾患など体内に原因のある病気などは気付きにくいのですが、骨折や斜視など外見だけで分かる病気や怪我もあります。

抱っこして間近で見て触って、病気や怪我の兆候のようなもの、異常を見つけたら、その子の購入はおすすめしません。初心者さんがいきなり病気や怪我をしたうさぎの世話をするのは、とても難しいからです。

正直、うさぎを飼いなれている人でも世話は難しいので、可哀想ですが家に連れ帰ってあげるのは止めましょう。良質なお店であれば、治療して治ってからまた販売を再開してくれることもあります。

さて、抱っこして異常が見当たらない子で、「やっぱりこの子が良い!」と感じたのであれば、いよいよ購入です。特別なことは必要ありません。抱っこさせてくれたスタッフにそのまま「この子をください」と言うだけです。

購入可能な子であれば、次は代金の支払いです。小さいうさぎ専門店だとクレジットカードの使用ができない場合もあるため、なるべく現金での購入をおすすめします。

代金の支払い時にお店で与えていたペレット(エサ)や牧草の説明があります。うさぎは同じエサでなければストレスを感じるため、それまで食べていたエサと同じものを購入しましょう。

事前にスタッフに聞いて既に同じエサや牧草を用意している人は、既に同じものを購入済みであることを伝えるだけで大丈夫です。無理に押し売りされることはありません。

うさぎの代金やエサ代などの支払いが済んだら、飼育方法に関する説明を受けます。大型のペットショップでは簡単に(返品不可など契約に関する注意事項が主)説明をされるだけなので、10分程度で済みます。

うさぎ専門店やしっかりしたスタッフがいるペットショップでは、30分~1時間程度かかることがあります。最初の接し方やエサの与え方、健康チェックの仕方などを教えてもらえます。地域密着型の店では、付近のおすすめの動物病院を教えてもらえることも。

この時、ペット保険に入るかどうか聞かれることがあります。実はペット保険には2種類あり、ペット購入時に加入するものと後で加入するものに分かれます。

購入時に加入するペット保険は、このタイミングでしか加入できません。うさぎが加入できるペット保険は少ないので、絶対にペット保険に入ろうと考えている人は、この時に加入しておくと後の手続きが面倒になりません。

もし、ペット保険の加入まで考えていなかったり、迷っていたりするのであれば、無理に入る必要はないので断りましょう。どうしても後日必要になった時は、個人で資料請求をして加入手続きをします。

説明と(必要な人のみ)ペット保険の手続きが終わると、ようやくお持ち帰りです。

うさぎはストレスに弱い生き物なので、環境が変わっただけでも死んでしまったり、体調が崩れたりすることがあります。寄り道をせず、まっすぐ帰って早くケージに入れてあげるように心がけてください。

※後日個人の資料請求で加入できるペット保険については、別の記事でまとめています。そちらも参考にしてみてください。(→→『うさぎが加入できるペット保険は?~満11歳未満の高齢うさぎも入れるプリズムコールがおすすめ~』へ)

うさぎをお迎えしたらケージに入れよう~お迎え直後の接し方~

うさぎを連れ帰ってきたら、すぐにケージへ入れてあげます。この時すぐにケージへ入れてあげられるよう、ケージやトイレのセッティングはお店に行く前に済ませておきましょう。

お店で入れられた箱もしくはキャリーケース(キャリーバッグ)からうさぎを出したら、すぐにケージへ。抱っこで暴れる可能性があるので、タオルでくるんでタオルごとケージに入れてあげましょう。

なれない環境と人間に驚いて、ケージの隅へ行ってしまいますが、無理に触ってはいけません。最低でも3日以上はうさぎに触らず、エサやりや水やりなど、お世話だけをします。

この間、声かけは必ず行ってください。名前を決めたら、名前を呼びながらエサをあげたり水を交換したりします。トイレの掃除も可能であればしてあげたいところですが、自分のおしっこのにおいに安心するので毎日掃除はせず、日にちを空けて掃除します。

好奇心旺盛な子の事故に注意

人懐こい子の多いお店からお迎えした子は、環境の変化に驚きながらも積極的にケージ内を探検したり、人間に関わろうとしてきます。その場合は、驚かせない程度に触れても良いですが、事故に注意してください。

我が家のさっちゃんも好奇心旺盛だったのですが、ウォーターボトルの水を交換している時に突然駆け寄ってきたため、頭にボトルをぶつけてしまったことがあります。

さいわい軽くだったので怪我にはなりませんでしたが、それまでの人懐っこさが嘘のように、しばらく警戒心をむき出しにしてこちらの行動を伺うようになってしまいました。

今は普通に駆け寄ってきてくれたり抱っこさせてくれますが、このように意図せず怯えさせてしまうことはあります。お世話や触る時はうさぎを驚かせないよう慎重に行動してください。

購入したうさぎを飼い主になつかせるコツ

お迎えしてから1週間くらい経ったら、そろそろうさぎと仲良くなるための行動に移りましょう。うさぎの様子を見て、臆病な子の場合はもう少し長めに環境へなれる時間を置いてあげることも必要です。

うさぎはなつかない。と言う人がいますが、実際は全然違います。とってもなつく子もいれば、一見クールなように見えていざという時は飼い主を信頼してくれている子もいます。

なつかない、と言っている人はうさぎを飼ったことがない人か、間違った飼育方法で心を許してもらえなかったかのどちらかではないでしょうか。

実際、うさぎぱんが小学生だったころ、ケージに閉じ込めっぱなしで遊ばせてあげなかった結果、飼ったうさぎに全くなつかれなかったクラスメイトがいました。

うさぎになついてもらうコツは、けして難しくありません。一言で言うと「信頼と安心してもらうことが大事」です。

うさぎがなつく接し方
  • 名前で呼ぶ
  • あいさつをする
  • 大声を出さない
  • 叩いたり殴ったり蹴ったりしない
  • 頭やお尻をなでてあげる
  • うさぎを驚かせない
  • 毎日遊ばせてあげる

うさぎがなつく人は、この7つを自然とできている人です。うさぎはイタズラをすると隠そうとするほど頭が良いので、自分の名前くらいは簡単に覚えます。

毎日あいさつをして、名前で呼ぶだけで飼い主さんの声やにおいを覚えてくれます。うさんぽをすると、目が悪いため知らない人のところへ間違って駆け寄ってしまうこともありますが、においや声が違うと戻ってきます。

また、臆病でもあるので、うさぎの前で大声を出したり、叩いたり殴ったりの暴力をはたらかないでください。もちろん、蹴るのもいけません。

「この人は優しい人だ」となついてもらうには、積極的になでることも大切です。うさぎは頭やお尻(正確には腰)をなでられるのが大好き。とくに頭は、なれてくると自分でねだってくるほど。

たくさんなでて、うさちゃん大好きだよと伝えてあげましょう。お尻を触られるのを嫌う子もいるので、その場合は頭を中心に嫌がらないところを触ってあげます。

管理人うさぎぱんが我が家の子をなでる時にこころがけているのは、驚かさないことです。うさぎは食事や毛づくろいなど夢中になることが日常の中にあふれています。しかも狩られる側なので、小さな刺激に敏感です。

そこで私は、声をかけるだけではなく、うさぎの視界にまず手をチラつかせます。声だけだと気付かないこともあるので、目で見てもらい、「今から触るよ」と合図をしています。

こうするだけで人懐こい子は自分のほうからなでてほしいと寄ってきますし、そうでない子も驚かずに触らせてくれます。うさぎに噛まれる人の中には、うさぎを驚かせて噛まれる人もいるので、個人的に大事なのはうさぎを驚かせない工夫だと思っています。

ちなみに、うさぎは顔の左右に目がついているため横と後ろは見えますが、前はほとんど見えません。そのため、手をかざすのは斜め後ろか、横からがおすすめです。

最後に、毎日遊ばせてあげるのも重要です。うさんぽ(外に連れ出す散歩)は必ず必要ではありませんが、部屋の中で遊ばせることは毎日してあげてください。

>>『ジェックス ラビットサークル』詳細ページへ

こういったうさぎ用ペットサークルを使うと安全です。コードをかじったり家具や壁をかじることもあるので、目を離さないで遊ばせてあげましょう。

とくにボールを投げたりして遊んであげる必要はなく、好きに探検させてあげるだけで十分です。時々なでてあげたり、声をかけたり、一緒に寝転んだりして飼い主さんも楽しみましょう。

毎日が難しい場合は2日ごとでも良いですが、毎回同じくらいの時間になるように意識します。極端に長く遊べる人短い日があると、遊び好きな子は不満が溜まってしまうからです。

自分を認識してくれて、優しく接してくれて、自由に遊ばせてくれる安心できる人。それがうさぎが「この人好き」と思ってくれる人の特徴です。

うさぎはお迎え直後の行動が大切!なついてもらうコツまとめ

うさぎをお迎えする流れは、ここで紹介したとおりです。購入するうさぎを決めて、お試し抱っこで本当に買うか確認し、健康状態もチェック。購入手続きを済ませたら飼育方法の説明を受けて連れ帰るだけ。

お迎えした直後のうさぎは環境の変化に驚いているため、警戒心が強くなっています。ちょっとした刺激を大きくとらえてしまうため、事故や接し方の失敗に気をつけてください。

基本的には、うさぎを驚かせない、優しく接することさえ守れば、自然になついてくれます。頑張って第一印象の良い、うさぎが心から信頼してくれる飼い主さんを目指しましょう。

うさぎちゃんとの毎日には、食生活も重要!

次のお話はエサの与え方についてです。ペレットの具体的な量についてもg数で書いています。

→『うさぎのエサ・おやつのあげ方~初心者のためのうさぎペットの飼育方法その4~』へ

↓前回までの記事もぜひ参考にしてみてください。

うさぎペットの飼育方法のバックナンバー

うさぎを飼う前の準備~初心者のためのうさぎペットの飼育方法その1~

うさぎを購入できるお店とうさぎの選び方~初心者のためのうさぎペットの飼育方法その2~

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