冬ならうさんぽも安全?ノミやダニを避ける方法

冬は、屋外の虫をほとんど見なくなります。ノミやダニが心配でうさんぽを中止していた飼い主さんは、「今だ!」と思うかもしれませんね。

とはいえ、ちょっと待ってください。実は、冬もノミやダニの危険はあるのです。

うさんぽしたい!という飼い主さんはもちろん、うさんぽに興味はないけれど、冬もノミやダニ対策するべきかどうか知って多きたい、という飼い主さん。冬のノミやダニ対策についてご紹介します。

ノミとダニ、冬に活動する注意すべき害虫はどっち?

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虫の全般が冬には死滅すると思っている人も多いのではないでしょうか。実際、ほとんどの成虫がいなくなり、残されるのは冬を越すため殻に守られている卵や、地中などに隠れている一部の虫のみです。夏と違って食事をするエネルギーすらも惜しむため、人間もあまり被害を受けることがありません。

実際、ゴキブリも寒い日本の北部ではほとんど見かけないそうです。逆に南に行くほど活発化していたり、大きくなっていたりします。

結論を先に言うと、年中活動しているのはダニです。動物の毛や草むら、布団の中などあらゆるところで生息しています。うさぎ同士でしか感染しないウサギツメダニも、秋や冬といった寒い時期に活動しています。

ダニに一度感染すると、同居している他のうさぎも治療を行わなくてはなりません。普段からうさぎ同士を別室に分けて飼っているという場合でも、世話をする人間を介して感染する可能性があります。

ウサギツメダニのように感染自体はうさぎ同士でしか起こらない、というダニも隔離すれば安全とは言い切れません。うさぎの世話をしている人間の衣服に付着したり、ダニをつけたままの抜け毛が人間の服や髪についていると、次に世話をするうさぎの元へダニが運ばれてしまうのです。

<ダニがつきやすい時>
  • うさんぽで他の動物と遭遇した
  • うさんぽで草むらや森に行った
  • 同居ペットがダニを持っていた
  • 飼い主が別のペットと触れ合った
  • 飼い主が草むらや森に行った

ダニがつきやすい状況は、このような場合です。心当たりがある方は、念入りにうさぎの体毛をかき分けてダニなどがいないか確認してみてください。見つからなくても数日後に症状が現れるため、毎日確認することをおすすめします。

ダニがうつった時の特徴は、かゆがったりいつも以上にグルーミングしたりと普段とは違う行動をします。毛にフケのようなものや黒い粒など、ダニの糞と思われるものが付着し始めます。

人間にも被害が及んだ場合はかゆみの他、皮膚に赤みが出てきます。うさぎに症状が見られなくても、人間にこのような症状が出た場合は、念のために動物病院でうさぎを診てもらいましょう。

<ノミも注意する必要がある>

一方、ノミは冬に成虫が活動することはありませんが、場合によっては注意が必要です。うさんぽや人間の散歩などで草むら、森など自然の多い場所に行くと、知らぬ間にノミの卵を体につけて持って帰ってきてしまいます。

ノミは寒い室外では卵のままでいるため冬は無害ですが、人間の家に持ち込まれ、暖房で暖かくなった部屋にしばらく置くと、ふ化することがあります。一度ふ化すると傍にいた人間やうさぎ、その他のペットにうつるので注意が必要です。

うさぎのために冬でもできるノミやダニ対策

もっとも効果的な方法は草むらや森に行かない、うさんぽを控えることです。とはいえ、普段から外で飼育している場合はうさんぽを控えたところで意味がありません。うさぎ小屋など外の建物で飼育されていると近くを通る犬猫からうつされるためです。

また、うさんぽを控えても人間が外出をしないわけにはいかず、完全な対策とは言えないでしょう。うさんぽや人間の外出を控える他の方法で対策を行います。

まずできるのが、こまめな掃除です。掃除機で吸うのはもちろん、カーテンなどもこまめに洗いましょう。ノミやダニは人間の衣服にもつくため、外出から帰ってきたら服を着替えるか、粘着テープやコロコロで表面の汚れを取り除きます。

この作業だけでもかなりノミの卵やダニ対策になります。よりノミやダニが住みにくくなるよう、うさぎのケージも定期的に隅々まで掃除してください。

除菌スプレーを使うとパスツレラ菌など病原菌も同時に殺菌できるため、二重の意味で病気対策となり、おすすめです。とくに冬は寒さの他に空気の乾燥も手伝い、人間もうさぎも菌に負けやすい時期です。ノミやダニの掃除と一緒に除菌も済ませてしまいましょう。

うさぎもグルーミングをし、飼い主さんの目でしっかりとチェックしてあげてください。獣医の中には、「多少のノミやダニはうさぎ自身のグルーミングで駆除できているが、グルーミングが下手な子は注意が必要」と言う人もいます。

高齢うさぎや大人しいうさぎ、肥満うさぎなど、自分からすすんでグルーミングをしない子、できない子はとくに背中を重点的にチェックします。若くてグルーミングが大好きなうさぎも、耳と耳の間など自力でできない部分はよく見てあげてください。

うさぎの体毛の間にノミやダニがいた場合は、自力で対処せず、動物病院へ。事前に電話しておくと、他のペットへの感染を防ぐ他、優先的に処置してもらえるようになります。

冬こそ注意したいうさぎのノミやダニ感染

冬は虫が大人しくなるから大丈夫とは思わず、年間を通して生息するダニや室内でふ化するノミの両方への対策が必要です。せっかくのうさんぽ日和でも、あまり草むらなどには連れて行かないようにしましょう。

誰もが油断しやすい冬だからこそ、より注意したいものです。真夏同様、うさぎの体に負担がかかりやすい冬の寒い時期は、動物病院も忙しくなります。普段から対策して、動物病院自体にかからずに済むようにしてあげてください。

今回、除菌スプレーでのケージの掃除もおすすめしましたが、これは病気対策を同時にできるだけのものではありません。ノミやダニによっては、貧血や皮膚炎を引き起こすものがあります。

炎症を起こした皮膚が汚れたケージの床などに触れると、雑菌が入り込んでしまい、危険です。除菌スプレーはノミやダニが住みづらくなり、病気予防になるだけではなく、ノミやダニにつかれた場合の皮膚炎の悪化を防ぎます。

除菌スプレーを選ぶ時は、広い範囲で使用できるものを選びましょう。人間の冬のインフルエンザ対策も同時に行える除菌スプレーも発売しているので、こういったものがおすすめです。

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うさぎが過ごしやすい場所はノミやダニ、病原菌なども住みやすくなります。冬こそ清潔さや体調に注意してあげましょう。

※春に書いたノミやダニ対策の記事では、症状についてより詳しく解説中です。こちらも参考にしてみてください。
→→『ダニなどのうさぎの害虫対策~うさんぽの時にも注意!~』へ

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