IPO投資を行なっていると、世の中には新しい有望な企業が沢山あると思いませんか?
心踊るような新技術を引っさげて上場してこられると、私でなくても是非株式を保有してリターンを狙いたい!と思うことでしょう。
そして、そんな有望な成長余地の高い企業が集まるのが東証マザーズ市場です。
昨今の株高の追い風を受けて東証マザーズも大きく活気付いています。
この勢いに乗りたい!
と多くの投資家が考えていると思いますが、東証マザーズは他の市場とは違う様々な特徴があります。
この記事では、そんな東証マザーズの特徴・投資方法について解説していきます。
東証マザーズに資金を投入する前に、是非一読下さい。
目次
そもそも、東証マザーズってなに?
東証マザーズとは東京証券取引所の新興企業向けの市場のことです。
IPOした企業の中で高い成長性を持つ企業は、こぞってマザーズに上場しています。
ここから東証1部や2部に市場変更する企業も多くダイヤの原石が眠る場所だと言えるでしょう。
東証マザーズ市場の特徴とは?
特徴1 激しい値動き
東証マザーズの値動きは、国内のどの市場よりも激しいです。
昨日30%上昇したと思ったら、次の日には20%下落するなんてこともザラにあります。
これは何故か?
というと、マザーズに上場している企業の株式規模は小さく取引数も安定しないので、取引に参加する機関投資家はとても少ないです。
その為、自然とマザーズ市場に参加するのは個人を中心とした小口投資家ばかりになります。
そして、株式の将来の上昇を狙う長期保有の投資家は取引せずに表に出て来ないので、表面の取引では頻繁に売買するデイトレーダーがメインになり、その結果激しい値動きでの取引が行われるのです。
特徴2 マザーズの企業は玉石混在
東証マザーズの上場基準(JPXリンク )は、リンク先の日本証券取引所のマザーズ上場基準を見てもらうと分かるように非常に優しい条件に設定されています。
つまり、次世代を狙える素晴らしい企業もあれば、来年には消えて無くなるんじゃないだろうか?と思えるような怪しい企業まで多種多様な企業が集まっているのです。
マザーズで個別で取引を行うのならば、企業の将来性や価値を見極める目を養う必要があるでしょう。
そして、上手く見極めることができれば東証1部や2部では絶対に出せない程のリターンを獲得することができます。
特徴3 人気があると取引が成立しない場合がある
マザーズに上場している企業は基本的に規模が小さいので、ある企業が有望だと思う投資家が増えて長期保有を始めると市場に出回る株式の数が減り取引が成立しなくなります。
よくIPO後に株式分割のニュースが流れ流ことがありますが、アレは長期保有する投資家が増えてきて市場で取引がしずらくなったので株式分割をして株式の流通量を増やしますよということです。
株式分割が行われるのはポジティブなサインですので、株式分割によって更に投資家を集めることになる場合もあるので、必ずしも問題が解決するとは限らないのですがやらないよりやった方が良いでしょう。
特徴4 面白い
マザーズの企業は新興企業が多くて単純に色々なイベントが起こるので面白いです。
しかも、企業の初期の頃から株式を保有していれば、企業の成長を見守る親のような感覚になり段々と大きくなる様子に楽しさを見出せます。
この面白さを知るとマザーズにハマると思います。
成長企業が集まるマザーズへの投資方法は?
方法1 個別株投資
これは単純に個別株式を購入する方法です。
この方法はIPO投資を行う過程で得た分析結果を流用して投資に結びつけることができるのでIPO投資をやっているのなら、是非狙って欲しいです。
当サイトでセカンダリーをオススメしている銘柄は、この方法での購入保有を推奨しています。
この方法のメリットは高いリターンを獲得できる可能性が高いことです。
マザーズは企業の初期に上場する市場ですので、その後銘柄が成長していけば株価はグングン上がっていきます。
高いリターンを獲得できるチャンスを狙うのならベストな方法です。
逆にデメリットはリスクが非常に高いことです。良くも悪くもマザーズに上場している企業は株価の変動が大きく、下手をすると株式が紙くずになることもあります。
資産の全てが消えて無くなる可能性を孕んでいるので、資産の一部で行うことをオススメします。
方法2 投資信託
国内のETF 1563 マザーズ・コア上場投信を使えばマザーズコア指標に分散投資ですることができます。
マザーズコア指標が15銘柄で構成されているので分散効果が微妙な上に、信託報酬を0.5%取られるのでオススメはしませんがリスクを抑えてマザーズに投資したいたという方には、これが良いでしょう。
正直なところマザーズにのみ投資する商品の中で、他にロクな物が無いのが現実です。
ただ、日本国内のみならず世界中の中小株式も投資先として含んで良いというのなら、EXE-i グローバル中小型株式ファンドをオススメします。
この投資信託は世界中の中小株式に分散投資できる投資信託で信託報酬も安く、高いリターンを上げ続けている実績もあります。
マザーズに投資する!というのとは少しズレてしまいますが新興市場に投資信託やETFを通して日本から投資するのなら、現段階ではEXE-i グローバル中小型株式ファンドが一番良いでしょう。
私の新興市場との付き合い方
私はNISA口座と特定口座でIPOの際に企業を分析した結果「これは!」と思う企業を見つけた時には相場の流れを見ながら購入しています。
ただ、マザーズの新興企業に投資するのは運用資産の5%以内に留めるようにしています。
その為、保有銘柄は1〜2銘柄ですね。
また、私はイデコにて高いリターンが期待できる新興市場に分散してリスクを減らした形で投資できる前述したEXE-i グローバル中小型株式ファンドを積み立て購入しています。
このように私は運用資産の一部を新興市場の投資に振り向けています。
お陰さまで世界的な株価の上昇を背景に高いリターンを獲得しており、今の所は新興市場に投資しておいて良かったと思っています。
新興市場の株式は東証1部や2部とは異なる値動きを行うので、アグレッシブな部分としてポートフォリオの一部に加えてみることをオススメします。
でも、忘れないで下さい。投資は自己責任です。
相場が崩れた時のことも考えて、新興市場の株式の保有率やリスクは厳しく管理した方が良いと思います。
補足:私の注目銘柄
マザーズ市場で私が注目している銘柄もご紹介しておきます。
この企業は地域医療と家庭を結ぶネットワークの構築を手掛けていて国の在宅医療方針を支えるキーテクロノロジーを保有しています。県や大手企業との連携も進めており、今後の躍進が期待できます。一時期に比べて株価は落ち着いてきたので、ぼちぼちタイミングを見計らって保有したいです。
ネットリユースを手掛けている同社は世間から完全に忘れさられてしまったのか現在株価は低迷しています。人気は低迷していても無借金経営で増収増益を継続しており今仕込むのならオススメの銘柄です。