役員運転手・タクシー業界の12月の仕事の忙しさについて

今、この記事を書いている段階(2017年12月28日現在)においては、12月のあの忙しさのピークは峠を越えています。

あの時の忙しさ、道路の混雑が嘘のように平静に戻ってきています。

反対にこれから帰省ラッシュのピークが訪れる順番ですね。こうやって日本の1年は毎年、締めくくられていくのでしょう。

さて今回はその12月の忙しさについてちょっと書いていこうかな、と思います。忙しくなる原因、特徴などをいくつかご紹介していきますね。

12月の忙しさ①:挨拶回りの増加

12月に忙しくなる原因の最も大きな要因が、各会社による「挨拶回り」でしょう。

とにかく日本という国、12月で1年が終わるという事で様々な用事が増えます。特に会社や企業にとったら大切なお得意様にその年の最後のご挨拶を行う絶好の機会。それを行わなかったら仕事の関係に影響が出かねないくらいの1年1回の1大イベントなのです。

その為、巷の道路には普段、車に乗らないような人までが車を走らせます。これで街中に車が増加します。あちこちの道路で渋滞を巻き起こす大きな要因となるのです。

12月の忙しさ②:納入業者の増加

12月という時期は1年のうちで最も売り上げが伸びます。

これは年末の大晦日から三が日の正月休みを挟んで多くの小売店やメーカーなどが長期休暇に一斉に入るからです。

お店は商品の仕入れ先が休まれてしまったら営業のしようがありません。そこで正月の三が日は営業を休んでいました。

しかし、そうなると困るのは一般消費者です。食料品を備蓄しなければなりません。

なのでクリスマス前くらいから各店舗はその消費量を見込んで大量発注を業者にかけるのです。

その為に各配送業者の貨物車やトラックがこの時期増えます。道路が渋滞する要因の一つとなり12月の運行が苦しくなってしまうのです。

12月の忙しさ③:宴席・忘年会の増加

12月という時期は1年を通して宴会が最も多く行われます。そう「忘年会」です。

日本にはいつくらいからなのでしょうか?恐らく会社というものが出来始めた明治時代から始まったのだと思うのですが、全社員を一同に集めて酒や食事の席を設けて1年間の労を労う場を設けました。

また同じ行いを会社のお得様に対しても行いました。よってお得意様の数が多ければ多いほど酒の席がどんどん増えていったのです。

これが12月の第2週あたりからクリスマス前まで続く、「忘年会」です。居酒屋界隈は勿論、高級料亭や有名ホテルなどはこの時期が1年で最も忙しい季節となるのです。

これによってそういったお店が集まっている地域の周辺道路はいつもの2倍から3倍の交通量となってしまいます。

私たちの仕事で最も神経を使い、且つ、売り上げや残業手当を稼げる時、となってしまうのです。

12月の忙しさ④:冬休み突入

12月に忙しくなってしまう最後の要因に「冬休みの突入」を挙げておきましょう。

早やければ12月の上旬辺りから学生たちの冬休みが始まります。休みともなれば普段、乗っていなかった車に乗りつけて繁華街や街中に必ずや現れるのが学生たちです。

またこの時期の小学生たちの母親も要注意です。子供に美味しいものを食べさせようと街の中心部に車で集まってきます。この母親たちの運転が要注意なのです。

サンデードライバー並みの運転技能で街中を走行してくれるため必然的に道路が混みます。また、乱暴な運転を平気でする運転不慣れなドライバーも増えます。その度にこちらは細心の注意を払わねばなりません。

思うように前に進まない交通状況と相まってストレスを増大させてくれる大きな要因となっているのです。

※役員運転手の業務についてはこちらも
役員運転手の生活 ~役員運転手になるためには~

タクシー運転手にとったらこの時期が1年通してのかきいれどき!

さて役員運転手の仕事にとったら、あまり歓迎したくない12月の忙しさなのですが、ことタクシー運転手にとったら1年を通して最も売り上げを稼げる時期となってきます。

それは宴会を終えた人を乗客にできる絶好の機会だからです。そのために主要な料亭や宴席場の場所を把握しておきたいものです。

私がタクシー運転手をやったのはたったの1年。その時はどこに有名な料亭があるのか勿論知りませんでした。また、混むところに行くのが嫌だったので盛り場の周辺にも好んで行きませんでした。

しかし、もしまだずっとタクシー運転手で生計を立てているとしたら、迷わずその周辺に車を張りつけるでしょう。遠距離のお客様を確実にゲットできるのですからこんなにおいしいチャンスはないからです。

やはり儲けを出そうと思ったら、ちょっとした労力は惜しんではいけませんね。人の多い所に行かないと上客はいませんからね。

※タクシー運転手の業務についてはこちらも
⇒タクシー運転手の生活 タクシードライバーへ転職する道

12月は運転手たちにとって気に抜けない時期

今回は12月の忙しさということで4つの忙しくなる要因を紹介して参りました。

運転手にとって忙しくなるということは、それだけ実入りも増えるのですが、その分、事故や違反に遭遇してしまう機会も増やしてしまうという事になってしまいます。

特に道路が混んでくると皆、イライラします。アポイントをした時間通りに到着できなくなってしまいます。そうなると運転手は段々、運転が荒くなってきます。スピードを出しすぎたり信号無視をしたり無理な割り込みをやったり…。

これがあるから忙しい12月は要注意なのですね。今回の12月は何事もありませんでしたが来年はどうなるか分かりません。

運転の仕事に携わる皆さま、ありきたりな文句ですいませんが、くれぐれも安全運転でやって参りましょうね。

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