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FX基礎知識 リクオート

リクオートって何?【DD方式のFX業者の注意点】

2015/03/23

リクオートとは、Requoteの意味で、為替レートが急激に変動した場合に、本来発注した価格ではなく決済可能な価格で取引を行っていいかどうか、価格を再提示して聞いてくることをいいます。Busyという形で約定を拒否するケースもありますし、発注した価格と大きく異なる価格再提示もこのリクオートになります。

これは海外FX業者にはよく起きるものですが、NDDと呼ばれるインターバンク直結のカバー先による売買を提供する業者では起こらないことです。

参考:FX業者のNDD方式とDD方式の違いとは【ストップロス狩りが発生する原因】

ある意味こうした価格再提示が起きるということは投資家にコスト負担を求めてきていることになりますので、かならずしもいい取引条件のFX業者ではないことを示唆しているといっていい状況です。

このリクオートはDD方式でトレーダーが内在するFX業者に頻繁におこることで、投資家の売買注文を一旦FX業者のデスクが受ける形になるため、ある意味で業者と投資家は販売売買による利益相反の位置関係となってしまうことから生じるものといえます。NDD方式は単純、自動的にカバー先のインターバンクの銀行につないで、コミッションをとっているだけですから利益相反には当たらないのですが、DD方式はなにかと投資家とトラブルがおきやすい仕組みということができますし、なにより透明性が極めて低いものという印象があり、必ずしも積極的に利用すべき業者ではない存在であることも確かです。

国内ではこうした業者のカバー先を含めた取引形態はあまり大きな問題にはなっていないのが実情ですが、スリッページなどに多少こうした兆候が現れることがありますし、なにより経済指標発表後ボラティリティが大きくなるとスプレッドがワイドに開いてしまうといったことも生じることがあります。こうしたリクオートは確実に投資家にとっての余分なコストとなりますので、できるかぎりこのようなことの起きない業者を利用して取引することが重要となります。