スキャルピングは本当に儲かるトレード法か？

スキャルピングとは、一方向に動く為替の短い時間の中で利益を薄く確実に獲得していく、きわめて短時間での売買ということになります。数秒から数分の取引が基本となり、大きなトレンドと関係なく売買を積み重ねて薄い利益を蓄積させていくことが基本となるのです。ただ、考えて見ますと、常にスプレッドという形でコストをFX業者に支払っているわけですし、オシレーター系のテクニカル指標などを見ながら参入タイミングをはかるのですが、10回やれば2回程度は思惑とことなる方向に相場が動き損切りをすることを余儀なくされることもありますので、1回ポジションをつくって大きな利益を取ることに比べますと効率がいいわけではないことは確かです。

ただ、最近の相場環境でいいますと1日といえども東京時間で作ったポジションはロンドン、ニューヨークと別のプレーヤーの中では逆の方向に動いてしまい含み損を抱えることさえあるほどめまぐるしく相場のセンチメントが変わることがあるため、長く保持していればいるほどリスクが高まることは間違いなく、初心者を中心としてこうしたスキャルピングに人気が集まるのはよくわかる状況といえます。

特にトレンドがはっきりしない相場やレンジ相場の状況ではスキャルによる積み上げは結構効率がよくなることもありますので、あくまで相場状況との見合いで判断していくことが重要になります。できるだけリスクをとらないようにして、逆に利益を最大化していくのがFXの極意ですが、トレンドがでていない時にはこの手法を使いながら、はっきりと動きが見えてきたときにはもう少し長くポジションを維持するといった両面作戦で臨んでいくのがお勧めといえます。ポジションをつくる回数が増えるということは、その分リスクを増やしていることだけは間違いありませんので、スキャルピングといえどもエントリーのタイミングを十分に精査することが必要なのは言うまでもありません。

参考サイト：スキャルピング手法の極意