ジャクソンホール会議とFX ~過去の傾向から為替と経済への影響予想~
日本時間の8月25日9時~8月27日5時(現地時間:8月24日18時~8月26日14時)に、アメリカ・ワイオミング州ジャクソンホールで「ジャクソンホール会議」と呼ばれる経済シンポジウムが行われます。
世界の主要国の中央銀行幹部や経済学者たちが「ダイナミックなグローバル経済を促進」というテーマで経済政策を討議するようです。
なんか田舎の高校の文化祭テーマみたいですね。
と、どこかからコピー&ペーストしたような書き出しですが、なにせこんな会議が開かれていたことを知りませんでしたのでご容赦を。
今年はなにかと話題になっているので、改めて2014年あたりからのスクラップをめくりなおしてみると、確かに毎年夏に開催されており、なにげに重要な発表がされておりました。
なんで今まで見過してたんでしょうね。
Sponser Link夏の終わりの経済会議
2014(8/22~8/24)ドラギECB総裁が金融緩和策を示唆
イエレンFRB議長がQE3の終了を発表
甲子園優勝校 大阪桐蔭(8/25)
2015(8/27~8/29)イエレン・ドラギ両氏とも参加せず
甲子園優勝校 東海大相模(8/20)
2016(8/25~8/27)イエレンFRB議長が利上げ示唆
ドラギ氏参加せず
甲子園優勝校 作新学院(8/21)
2017(8/24~8/26)イエレン・ドラギ氏の発言に注目集まる(特にドラギ氏)
甲子園優勝校 花咲徳栄(8/23)
どうして唐突に甲子園優勝校が出てくるのかといいますと、そう、毎年そっち(高校野球)に気を取られていて見過ごしていたんですね(笑)
スクラップが残っているので、完全にスルーしてはいなかったようですが、大して重要視もしていなかったようです。過去の私。
記憶より記録。チャートをチェック ジャクソンホール会議の過去の傾向
しかし、この時期も相場はやっていたハズなので、チャートはどういう形を描いていたのかを確認すると(USD/JPY)
グラフだけだとわかりにくいので、赤丸部分の値動きを表にすると(会議後2週間分)
2014 左から 高値 安値 値幅
2015
2015年は直前(8/24)にダウや日経平均が1000単位(ドル・円)前後値を落としたことから、世界同時株安となり、中国人民銀行が追加金融緩和(金利下げ)も重なったことから市場が荒れ模様だったので、会議どころじゃなかったようです。
なので、ここは会議の影響は無視していいでしょう。
2014、2016も会議が特に相場に影響を及ぼした様子はありません。
しばらく後に円安が進行しますが、2014年は日銀が追加緩和策を施行した影響が大きく、2016年はいわゆる「トランプ相場」でしょう。
個人的にもこの会議をポジション建ての材料にした記憶(と記録)がありませんので、この材料がトレンドに影響するような「何か」になる可能性は無いと思います。
すくなくとも、過去3年はありませんでした。
今年はどうか?
それでも、今年はECBのドラギ総裁が3年ぶりに参加し、公演の予定もあることから、7月に「秋に議論する」と明言した金融緩和の縮小についてなんらかの発言があるのではないかといわれています。
ECBといえば、一義的にはユーロ。二義的にはポンドやフランの値動きに影響を及ぼしますが、ECB関係者が早々に「公演は驚くような内容にはならない」と繰り返していますので、意図的にサプライズ発言をする準備は無いことが伺えます。
しかし、基本的にこの会議は非公開で討議が行われており、マスコミ関係者は会議の会場に入ることが出来ません。
会議内容などの情報は合間合間に関係者へのインタビューなどで取材するしかなく、本人の意図とは違う報道がなされる可能性もゼロではありません。
最後に会議のスケジュールを確認
日本時間25日・金曜日の9時に始まります。
初日は現地では24日・木曜日の午後6時ですから、この日はおそらく開会式と夕食会程度で終わりでしょう。
本格的な会議が始まるのは25日の真夜中(現地8時~9時)で、イエレン氏が25日中に公演するのではないかといわれていますので、こちらの26日の市場クローズ前(5時~6時)に何か一報があるかもしれません。
早起きは三文の徳・・・とはいいますが。
そして会議が終わるのは日本時間で27日・日曜日の朝5時(現地時間26日・土曜日午後2時)
ここから、マスコミ各社が情報を収集・分析しても翌日の市場オープンには十分間に合います。
日曜日のサザエさんが終わった後か月曜日の朝、気分が乗らないのはわかりますが2017年ジャクソンホール会議の結果についてネットや新聞で情報収集して、28日の市場オープンに備えてみてはいかがでしょうか?
追伸
FXでは新興国(ランド・リラ)あたりの値動きが激しくなる傾向があるように見えます。先進国の金融緩和・縮小で資金の移動が起こるためではないかと思いますが・・・詳細不明です。