乳幼児突然死症候群とは?【原因と対策】

子育ての経験のある方は、一度は「乳幼児突然死症候群」と言う言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。乳幼児突然死症候群はSIDSとも言い、SIDSは「Sudden Infant Death Syndrome」の略です。

乳幼児突然死症候群とは

実は、せっかく元気に生まれてきた赤ちゃんでも、1歳未満は乳幼児突然死症候群のリスクがあるのです。特に病気を発症していたとか事故を起こしたと言うのではなく、突然命を絶ってしまう赤ちゃんもいるのです。乳幼児突然死症候群の起こるタイミングとしては、寝ている時間、早朝から午前中にかけての時間帯が多いようです。季節的には、冬に発症することが多いと言われています。

赤ちゃんが突然無くなってしまう原因は、剖検をしても状況の確認をしても分からないようです。「自分の子供ばかりは大丈夫!」と思う気持ちも強いでしょうが、乳幼児突然死症候群は出生数約6000~7000人1人が発症すると言われています。年間100人もの発症者がいると考えると、決して他人事ではありません。

乳幼児突然死症候群の原因と対策

原因は全く分からないものの、乳幼児突然死症候群を発症する赤ちゃんの傾向を知ることで十分な対策を行うことは重要です。症状を発症する赤ちゃんの傾向としては、まずは早産児や低出生体重児、男児などが多いようです。

それから、お母さんとお父さん両方が煙草を吸っている家庭でも、乳幼児突然死症候群を発症する赤ちゃんが多いようです。また、赤ちゃんの育て方としては、うつぶせ寝をさせていたり、人工乳で育てていることが多いようです。原因は分からなくても、この中で思い当たることを1つずつ気を付けていけば多少なりとも発症のリスクを減らすことができます。

まず、うつぶせ寝に関しては、お父さんやお母さんの寝ている時間帯もあるでしょうが、こまめに赤ちゃんの顔をチェックするしかありません。チェックする際には、布団や枕などが赤ちゃんの顔を塞いでいないか、異物が口の中に無いかなどを確認しましょう。冬は「とにかく温かくして寝かせよう!」と布団を2~3枚かける方もいるのではないでしょうか。布団は赤ちゃん用の布団でもそれなりに重みもありますし、十分に赤ちゃんの鼻や口を塞ぐので注意が必要ですね。

そして、母乳には免疫力を高める成分が豊富に含まれているので、乳幼児突然死症候群の発症しやすい1歳まではできるだけ母乳育児ができると良いですよね。仕事をしているお母さんで保育園に赤ちゃんを預ける場合には、夜間だけでも母乳で育てるのも良いかも知れませんね。

煙草に関しては、両親が喫煙する場合とそうでない場合とを比べると、乳幼児突然死症候群の発症率が4.7倍も変わると言われています。

しかも、妊娠中に喫煙していると、低体重の子供や障害を持った子供が生まれやすいとも言われています。育児にとって煙草を吸うメリットは何もないので、特にお母さんは妊娠を良い機会に止めることをお勧めします。どうにも喫煙が止められない場合には、せめて妊娠中と赤ちゃんの前での喫煙は止めましょう。

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