親家族の生活費を一人で背負い消費者金融に手を出し借金まみれからの復活
2016/08/14
人生は波乱万丈。本当にいろいろ起こります。うれしいことから悲しいこと、楽しいことからツラいことまで。
人間の喜怒哀楽を揺さぶるのは「お金」です。お金がなくなると精神的にもつらい状況に陥ります。
僕もお金が底を尽き、とてもつらい状況に陥りました。
ですが、お金が無くなって窮地に追いやられても必ず復活できます。
そう、意地とプライドさえ捨てすれば・・。
目次
営業マンとしてトップ成績 収入もトップクラスに 浪費癖が続く
当時僕はまだ20歳前半でした。
まだ新人の部類でしたが、営業マンとしての成績がとてもよかったのです。
ビギナーズラックというべきなんでしょうが、最初から売上がトップ。年齢も若かったということもあり、調子のってしまったのでしょう。
売上がトップであることの臨時ボーナスでブランド品や海外旅行、高い車など散財し続けました。完全に給与以上に見合う使い方をしてなかったんです。
学生時代にコツコツ貯めておいた貯金に手をつけ、それも簡単にスカラカランに。
「まあでもまた売り上げを上げ続ければいいや」と楽観視していました。
しかし、そんなにうまくいかないのが人生なのです。
転落の始まり・・・父が事故で大けが
貯金も底をついたため、散財もひと段落。さて、また稼ぐかといきごんていたある日。
父が事故で大けがをしました。足のけがで二度と歩けないとのこと。
父は自営業をしており、足が使えなければ仕事にならない職でした。母は昔から体が弱いため、働いていません。
父はその日の生活費があればいいと、ガツガツ働いているわけでもなかったので、貯金もなし。そのためか、母も父も落ち込みすぎて死にたいしか言いません。
そんな親をなんとか元気つけるために、自分が親を食わせてやると言ってしまったのです。
両親はかなり追いつめられていたのか「ありがとう、お言葉に甘えさせてもらいます」とあっさり承諾。
この時から親の家賃、食費、光熱費、雑費など100%自分が負担することに。ここから僕の転落人生が始まります。
しかし・・・何もかもうまくいかない
人間はプレッシャーができると今までうまくいっていたものが急にできなくなります。
僕もそうでした。
親のために稼がなければと思うと、あれだけうまくいっていた営業がうまくいかないのです。
今までは、結果的にうまくいけばいい、と思ってやっていたのがよかったんでしょう。
絶対にうまくいかなきゃと思って、自分の都合ばかりおしだしてお客さんのことを考えていませんでした。売上は急降下。
自分の生活は、質素にすればなんとか食えるレベルの給料ではありましたが、問題は両親の分。自分がなんとかするといってしまった分、できないとは今更言えません。
気づけば、消費者金融に手を出していました。それから、借金がどんどん大きくなります。
返せないからまた借金して・・という負のスパイラル。親にイイ顔を見せたいという一心で借金を返しながら、もがき苦しみました。
キャッシングについて詳しくは以下の記事で書いています。取り立ての実態等、参考にしてください。
⇒即日キャッシングの取り立ての実態 ~「ご利用は計画的に」ができる人以外は消費者金融は利用するな!~
我慢の限界・・・借金がばれて告白
自分の収入が上がってないのに、借金だけ増え続ければいつかは滞納してしまいます。滞納をすると家に取り立ての手紙がきます。
それで親に借金をしていることがばれてしまったのです。
その時、せきを切ったかのように本当は自分の収入だけではやっていけなかったと泣いて告白しました。
そうすると両親も泣いて、「つらいことを一人に任せてしまったね」と気持ちを理解してくれたんです。
今度は3人で考えよう、と。意地とプライドのせいでここまで苦しい思いをしてしまった・・。
早く言ってしまえばよかったと思いつつ、それらを捨てるだけでこんなに気持ちが軽くなれるのかと感じました。
復活へ再スタート 債務整理、そして新規ビジネスの立ち上げ
母のアドバイスでまず借金を落ち着かせることに。
弁護士に債務整理を依頼し、支払を一本化することに成功しました。
(ただ最初はネット専門の弁護士に債務整理を頼んで失敗しました。詳しくは以下の記事をご参考。
⇒債務整理はインターネット専門受付の弁護士には絶対に頼んではいけない。)
問題は親の収入をどうするか。
この際、少しでもお金をとれることはなんでもやってみようと、最初に目をつけたのは父の趣味であったカメラでした。
父は昔から近くのジャンクショップでガラクタのカメラ買ってきては修理するのが趣味。
オークションでそのようなカメラを落札して修理して転売すればいいのでないか、と。結果として、これが見事にハマりました。
父が選んだカメラを僕が落札し、父が修理、母が梱包と役割を分担しました。これが面白いように売れたんです。
詳しくは以下で書きました。
⇒カメラ転売ビジネスは在宅副業におすすめ ~仕入を安定させるのがコツ~
お金の窮地が来る人は決まっている
僕は本業があるので徐々に業務から抜け、いまではもう完全に手伝っていません。
パソコンが嫌いだった父がそれを克服して、オークション業務と修理を担当。母が梱包と発送をしています。
自分たちの生活費以上をかせげるようになっていったので、僕が弁護士に支払っている債務整理の費用も手伝ってくれています。
借金をしながら親を養っていた期間は優に2年以上です。
その間、ずっとずっと苦しかった。意地とプライドさえすてれば、周りの協力を得られます。そして、周りの協力があれば簡単に復活できます。
もしお金で窮地におちいっているなら、自分が窮地にたたされていることを一番知られたくない人に打ち明けると道が開けるかもしれません。
見栄や意地、プライドで凝り固まった人だけにお金の窮地が来る、と今では確信をもって言えます。