2018年の11月。もうあと少しで2018年が終わるばかりか年を越せば、平成自体が終わりを告げます。
そんな時代背景の中、転職にまつわる雇用状況はかつてないほど活況感があるようです。
どの業界も人手不足の解消に躍起になっているとか。
特に働き手が敬遠したがる飲食業界や運送業界などは深刻な人手不足に悩まされている状態。
そんな状況を鑑みれば、警備員の仕事の世界はまだ、それほど深刻な人手不足に悩まされる傾向は少ないでしょうね。
では、今回は警備業界に再度、スポットを当ててみたいと思います。
テーマが示すように警備員の仕事は本当に中高年者に向いた仕事なのか。
この人手不足のご時世にあって、本当に中高年者が受け入れられる対象になるのか。私の経験を踏まえて考えてみたいと思います。
警備員の仕事は中高年齢層向き?
この問題につきましては過去にも何度も向き合って参りました。
警備員の仕事は本当に中高年齢層に向いた仕事なのか、という疑問。
今の私に言えることは、必ずしも「イエス」とは言い切れない、という事ですね。
それはかつてのイメージをそのまま引きずって考えるところにこの仕事の大きな落とし穴がありそうだからです。
つまり「警備業」という仕事を舐めてかかっていた悪しき時代の反省を行わなければならない、という事です。
皆さん、もしかしたら警備の仕事を勘違いされていませんか?
道路工事における誘導業務、ロードサイド店舗の駐車場における案内業務、はたまた商業施設内の巡回パトロール。
どれも大抵、携わっている人は、定年を終えて第二の人生のために働いている方や会社という組織になじめずにエスケープしてこの仕事を選んだような人々。
そのように思われていらっしゃる方が多いのではないでしょうか?
確かにこういった現実を実際に目にする機会が多いのも事実です。
警備の仕事に携わっている方って、結局、バリバリのビジネス社会から逸脱したような人の集まり…。よって警備の仕事は中高年齢層に最も適した仕事、という結論が成り立ちそうです。
しかしながら、こういった見方を否定もできないのですが、これはほんの一部の目に見える世界だけの話し。本当の警備業の実態は人の目に触れにくいところで活気を持って行われているのです。
それは実際に私も体験した大手の企業内における常駐警備業務であったりもするのです。そこには中高年齢層の方々もいらっしゃいましたが、結構、若手社員の方々も多く在籍していたのです。
つまりこれが現状の警備業界の年齢層の構成比となるのです。
安易な気持ちで警備業界に入るとレベルの高さに潰される?
警備員を常駐させて24時間体制でパトロールしている会社、意外と多いのです。
大規模なビル1棟まるまる1企業グループだけで入居しているようなところで、警備員を外部の業者でまかなっています。つまり外部請負というかたちで契約しているのです。
そのような雇用契約を結んでいる警備会社。受け持つ業務内容な結構に多岐に渡るんですよ。
館内の巡回パトロールは勿論、重要ポストでの立哨警備、館内への入館者、入館車両の管理、防犯カメラ等の管理ならびに目視による警備、夜間の複数人による定時警備などなど。
更に雇用先の社長をはじめとする役員さん達や部長職の方々への挨拶、重要なお客様への円滑な対応など結構、頭と気を使う場面がたくさんある仕事なのです。
だから安易な気持ちで「たかが警備の仕事」という発想で応募するとあっさり落とされてしまう、という事もあり得るのです。
よって全ての警備の仕事が中高年向きのやさしい仕事、という概念は捨て去って考えた方がいいでしょうね。
事実、私と同期転職者で中堅銀行からリストラ組で入社された方は今までの業務内容と違った気遣い、気苦労でかなり苦しんでおられました。
そう、舐めてこの仕事にかかってきたら相当な手痛いしっぺ返しがある仕事、つまり安易な気持ちで警備の仕事を選んだら、そのレベルの高さに潰されてしまう可能性がある、という概念を持ってこの世界に入ってください、という事を申し上げておきたいのです。
警備業界も深刻な人手不足なのか?
この問題も今の時代を反映して今後、ますます深刻な問題となる可能性が高いと言わざるを得ないでしょう。
警備業界も例に漏れず、人手が不足する傾向にあります。
しかも、人なら誰でもいい、というものではありません。先ほどまでにも申し上げました通り、優秀な人材を欲しているのです。
だから決して年齢的に中高年齢層だけをターゲットにしているわけではない、という事を認識しておいていただきたいのです。
警備の仕事は日本語を駆使しないと始まりません。だからその能力を十分に備えている方が求められます。そういった意味では海外の方が安易に就ける仕事とはいいにくい職種でしょう。
しかし、だからといってそれだけで中高年者が即、有利ともいえないのも悟っておいてくださいね。
さいごに~警備の仕事は決して楽ではありませんよ
今回は警備員の仕事に再度、スポットを当ててみました。今回の内容をもう一度振り返ってみますと以下のようになります。
- 警備員の仕事は中高年齢層向き?…確かにその側面はありますがだからと言って決して安易にそう捉えないことが肝要です。
- 安易な気持ちで警備業界に入るとレベルの高さに潰される?…それは言えます。大手の企業では優秀な人材を集めた警備会社と請負契約を結んでいる時代ですからね。仕事のレベルが上がっている、とお考え下さい。
- 警備業界も深刻な人手不足なのか?…警備業界に限らずどこの業界も人不足の波は押し寄せてきます。しかし、優秀な人材を求めているという事実も忘れないでください。特に日本語の能力を持っていないことには勝負にならなくなる可能性がありますよ。
という事です。
つまり警備業界にも人手不足の波は押し寄せるでしょうがだからといって安易に海外の安い労働力でまかなえるような簡単な仕事ではない、という事です。
正しい日本語、つまりコミュニケーション能力を備えた人物が求められているという事を申しあげて今回の記事を終了させていただきますね。
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