はじめに
女性なら、新製品は気になりますよね。化粧品会社は、季節ごとに新色を発表します。また、現在使用されている基礎化粧品に満足がいっていますか。そうしたすべての製品を思う存分無料で試すことができて、さらには、旅行にもいけるというバイトです。勿論、旅行費用・宿泊費用・朝食代は無料です。もっとも、旅行先については一応希望が出せますが了承してもらえるとは限りません。実働1日6時間で1万6千円の給与がでます。そのバイトとは、化粧品のワゴンセールの販売員です。業界では“DJ”と呼ばれるこの仕事は、ただ売るだけではありません。目標売上を言い渡されますから、それに向けて集客し、製品の宣伝をして販売しなければなりません。でもうまくいけば「指名」され、給与はアップします。日本の実演販売で一番の売れっ子は、年収1000万円を超えているそうです。では、具体的な仕事内容をご説明してきます。
売り場に着いたら、そこにある化粧品をどんどん試してください。
販売員ですから、商品知識がなければ売れません。新製品もすべて使ってみてください。私などは、化粧品の価値がわからずに一本6000円の基礎化粧品を一日で空にしてしまいました。でも、売れればなにも文句を言われません。一通り商品を試したら、その店舗の推奨品を指示されます。と同時に期間中の売り上げ目標を言われます。郊外型量販店ですと大体一日売上高が1000万円、小さな薬局だと50万円ぐらいです。100万円と聞いてびっくりする人もいると思います。私もそうでした。しかし、6時間中、30分ごとに一回ワゴンセールで、客を集め8万円ぐらい売れれば目標にはいきます。ましてや、化粧品は、客単価が高いです。基礎化粧品と新色のファンデーションを購入いただければ、それだけで1万円はいきます。ワゴンセールでは、平均して15名くらい集めますから、打率5割です。そのうちの半分のお客様が食指を動かしてくれればこっちものです。しかも、自分一人が販売するわけではありません。普段から勤務している美容部員に皆様がフォローしてくれます。さらには、ワゴンセールを開催するときは、店全体がセールをするという広告を大々的に売ってくれていますから、お得意様もここで財布のひもを緩めてくれます。
今日は静岡、明日は長野、スケジュ―ル表は計画でいっぱい。
売れっ子になると新作シーズン(春、夏、秋、冬)は、全国を行脚します。でも常に成功するわけではありません。長野県でのことです。いつものようにミーティングを終えお客様を待ちました。5階建てもデパートですから余裕だと思っていました。しかし、11時を過ぎても一人のお客様も来店なさらないです。化粧品コーナーだけでなく、そもそもデパート自体にお客様がいないのです。焦って店の外にでました。メインストリートのはずの道に人影がいないのです。朝の売り上げは、自分が自腹を切って購入した乳液だけです。頭が真っ白なまま、お昼の休憩時間になり、休憩室に向かいました。掃除のおばちゃんたちが寛いでいました。このおばちゃんにでも買ってももらうかという気持ちで、声をかけました。すると、今日は忙しいからもう家に帰るといわれました。なんとその日は「田植え」の日で近隣住民のかたは、みんな田んぼに出ているということでした。「おにいちゃん、待っても誰もこないよ」といわれました。
リクルートが出版していた「アルバイトニュース」で見つけました。今なら、ネット検索で「化粧品ワゴンセール・バイト」でお探しになればヒットします。
切り替えが上手な方が向いています。あくまで営業ですから完璧を求めたら進歩はありません。「断捨利」の心で、切り替えられる方がむいているとおもいます。とはいえ私ができ