今回は、大学時代に半年間勤めていたTOEIC試験官のアルバイトについてお話ししていきます。当時他にアルバイトをしておらず、就職活動や大学生活に影響が出ない範囲でお小遣い稼ぎをしたいと考えこのアルバイトを始めました。がっつり稼ぎたいという人には向きませんが、アルバイトにあまり多くの時間をとられたくないという人にはおすすめです。
TOEIC試験官は学生、会社員向けスケジュール
TOEICの試験日は基本的に日曜日。そのため学生や会社員が週末を利用して働くことが可能です。実際一緒に働いていた人たちは大学生や平日会社勤めをしている人でした。私自身、大学の講義に影響が出ない点に魅力を感じこのアルバイトを始めました。また勤務は月1日なので、講義の課題がたて込んでいる時期でも学業に支障が出にくいです。
注意しなければならないのは、就業日は予定を1日空けておく必要があるということ。就業は朝9時と早めで、仕事がすべて終わるまで帰れません。設営で会場内に貼った掲示物を撤去し、机などの設備をすべて元通りにしたら解散となるのですが、最長で18時ごろまで仕事が続いたことがあります。一方で一番早かった解散時刻は16時半です。解散時刻の前後にかかわらず日給は変わらないので、早く解散できればその分得したことになります。ただ長引いても夜遅くまで現場にとどまることはないので、アルバイトに帰りに夜の飲み会に参加することなら可能です。
ボーッとしているだけでおしまい!?
TOEIC試験官のアルバイトは試験監督をしているイメージが持たれがちですが、すべての人が試験監督を行うわけではありません。受験者のいる部屋で実際試験監督をする場合もあれば、アルバイトの控え室で作業をするサポート係になる場合もあります。控え室では簡単な書類整理などをしていた記憶があります。
いずれも試験中にトラブルがあれば何らかの対応しなくてはなりませんが、イレギュラーな事態はめったに起こりません。実際私がこのアルバイトをしていた間は、試験中にカンニングや受験者が体調をくずすといったイレギュラーは一切ありませんでした。そういったことが起こらない限りはボーッと座っているだけで7000円の日給がもらえます。
役割分担は当日
試験監督になるかサポート係になるかは就業当日にわかります。そのため事前に受け取るマニュアルはどこの内容も把握しておく必要があります。私の認識する限りでは、アルバイトを始めてある程度月日がたっている人が試験監督を担当する傾向があります。私も最初の3ヶ月はサポート係でした。
試験監督の場合は受験者の受付や試験ガイダンスの流れなど、マニュアルの中で覚えるべき部分が多いです。しかし慣れれば問題なくこなせます。特に楽だったのは体調不良となった受験者専用の部屋で試験監督を務めたときです。誰もいない部屋で他の部屋と同じタイミングでリスニングのCDを流す必要はありましたが、結局その日は受験者が流れ込んでこなかったため、座っているだけで仕事が終わりました。
TOEIC試験官になるには?
駅に置かれているアルバイト情報誌でこのアルバイトを見つけました。インターネットのアルバイト情報サイトでもTOEIC試験官の求人を探すことができます。私のケースでは情報誌を見た後ウェブサイト経由で語学系試験官メインの派遣会社に登録し、事前に提示される試験会場を自分で選択し就業しました。ちなみに雇用形態はアルバイトでした。派遣会社によって派遣社員、アルバイトなど雇用形態が異なるので心配な人は応募前に確認しましょう。
朝早くからの仕事となるので、できるだけ自宅から近い会場を選ぶのをおすすめします。初めて就業するときや仕事のマニュアルが改訂されたときは、仕事に関するガイダンスを受けます。ガイダンスが行われるのは就業日の1週間前。当日までにはマニュアル内容を覚えておくことが求められます。その点最初のうちは少し大変です。