FX秋の裏スケジュール【日銀政策決定会合等の為替への影響予想】
2015年9月16~17日に迫ったFOMCで果たして利上げが実施されるのかどうかは判りませんが、この先のスケジュールから見たドル円の動きはある程度予測可能となるため、裏スケジュールとして一覧化してみることにします。
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9月 日銀政策決定会合、FOMCなど 利上げの影響
9月は既に半月終えていますので残るイベントは2つとなります。
➢9/14~9/15 日銀政策決定会合
FOMCの前に緩和を行う可能性は低く追加措置は出ない可能性大
一旦ドル売り円買いが出る可能性 ドル円 ↓
➢9/16~9/17 FOMC
利上げ実施ならばドル円上昇 ↑
しかし現状維持だと10月まで持ち越しとなりドル円は一旦下落 ↓
➢9/24 大暴落から1ヶ月
8月24日大暴落から1ヶ月で、これまでのケースから言えば1ヵ月後からほぼ2ヵ月後(10/23)までに大きな二番底、三番底をダウが引き起こしていることから絶好の買い場がやってくる可能性あり。ドル円↓
この場合下値のめどは前回並みの116円台~オーバーシュートすれば113円台
➢9月末 習近平訪米
ここまでは上海相場は威信にかけて崩さないといわれているが怖いのはその後。何か発表や政策変更がでれば相場は動く可能性大。
10月 日銀政策決定会合、ECB理事会など 追加緩和はあるか?
➢10/6~10/7 日銀政策決定会合
9月1日段階で今年日銀が買い入れられるETFの予算残額が7100億強と発表されており、3日に1回購入すればあと22回、11月中旬には資金が枯渇する。したがって7日、もしくは30日にETF主体の追加緩和の期待が高まる。これでなにもしないと相場は下落で緩和を要求する可能性、一方追加が決まればドル円は大幅上昇
➢10/22 ECB理事会
ドラギはほぼ口先介入でユーロを下げており、この会合でも更なる緩和を匂わせる可能性大。ユーロドルの下落がドル円に影響か。
➢10/27~10/28 FOMC
9月が見送られるとこのタイミングにまた注目が集まる。ただし10月以降に見送られた場合、先に市場が2番底をつけに行く可能性があり、さらにやりにくくなることも想定される。まさに混沌とした状態。
➢10/30 日銀政策決定会合2回目
7日がFOMCの前で様子見になるとしてもここまでに追加緩和をしなければドル円は下押しする可能性大。
11月 郵政三社上場までには株価上昇を
➢11/4 郵政三社上場
郵政の上場までに財務省はすくなくとも日経平均を1万9000円以上に上昇させておきたいはず。これまでにETFの緩和措置をおこなわなければ年内はやらない可能性もでてくる。
➢11/18~11/19 日銀政策決定会合
ここまでの段階で日銀が一切緩和を口にしなければ相場はさらに下げを食らう可能性がある。
12月 ECB理事会、FOMC 年末までに上昇は難しいか
➢12/3 ECB理事会
➢12/15~16 FOMC
➢12/17~12/18 日銀政策決定会合
中央銀行総裁はどんな嘘をついてもいいことになっているので、もはやここまでずれ込むと、相場はその前に下値をためしている可能性が高く、単純に9月が12月にずれ込むという見方だけでは対応できなくなる可能性あり。
と、このように9月に利上げがなくなると、さらに市場は混沌としてくることが予想されます。しかも後ずれは今年やらないという選択も視野に入ることになり、予測は難しくなります。
問題はこうした主要イベント時にドル円の相場位置がどのあたりにあるかということです。またこの秋11月までに日銀がETF買いの費用を調達しない場合、結構ドル円は下押す可能性もでてきています。
現状ではたった3ヶ月ほどですが、すべてを見通すことができなくなってきています。したがって一つ一つのスケジュールを消化するごとに起こりうる可能性を切り替えてみていくことが必要になるということです。
米国の株も日本の日経平均も10月末のイースターまでに底をつけて買い場がやってくることが多く、この時期に慎重に底値をさぐって買い下がる形を一応はとる必要があります。ただ、その後来年の4月ごろまで相場が上昇することになるかどうかは、さらに不透明で、一旦買っても雲行きがおかしければ手放す覚悟で臨むことが必要になりそうな秋の相場です。
外人投機筋は日銀のETF資金増額に期待をしており、これがない場合でもドル円は結構下げる可能性があります。榊原元財務官は2017年の消費増税までないといい始めていますので久々に日銀の動きもテーマになりそうです。