DMAT看護師のヨッシーのブログ

ER看護師でDMAT隊員副隊長を務めているヨッシーのブログです。DMATに関する情報、日々のDMATの業務、看護の技術について等、DMAT看護師に興味を持っている方に役立つ情報を発信していきます。

崇高なる思いにDMATも頭が下がる災害時ボランティア

      2016/06/15

大きな災害が発生するとどんな人たちが活躍するでしょうか。

消防、自治体、政府、警察、自衛隊など私たちDMAはいうまでありませんよね。

そして突然発生する自然災害に一瞬にして地域の様子や住んでいた家そしてたくさんのけが人など思いもよらないことがたくさんたくさん起きてしまいます。

自宅や建物の倒壊によって二次災害のおそれがある場合避難所などで過ごす被災者の方々も大勢いらっしゃいます。

帰宅が許可されても家の中は手のつけようのないほど散乱してしまい住人だけでは片付けることができません。

被災地ではその他たくさんの物資の不足が発生してしまいます。食料などもその一つです。しかしいち早く駆けつけてくれる人も少なくありません。被災地などで炊き出しや散乱している家の片付けや整理を手伝っている場面などをテレビで何回も見たことがあります。ボランティアの方々です。

今回の熊本の震災も東日本大震災の時も窮地に立たされた危機のために何かできることはないか?何か役立つことはないか?というボランティアの方々がたくさんいらっしゃいました。

ボランティアとはもちろん無償です。自主的に活動に参加し自己完結型(衣食住など活動に必要なものは全て自分たちで用意する)です。

ボランティアの中には専門家の方がいらっしゃいます。医療だったら医師や看護師など医療活動をボランティアで行う人もいます。このような方々をプロフェッショナルボランテイアと呼び専門家ではないけれど支援活動に関わる一般の方々を一般ボランテイア呼んでいます。

ボランテイアの活動内容とは

とにかく災害が発生した時は大混乱が生じます。そんなことを予想して準備したりするのもボランテイアの活動の一つです。災害が発生すると災害サイクル全てに関わりその活動内容は多岐に渡ります。

災害発生直後は問題状況を把握して救助活動が開始されるまでの間は被災者の命を守る活動が必須です。被災地の状況や二次災害など自分たちの安全を第一に考え活動しなければならなりません。私は看護師なので看護師の立場から被災地でのボランティア活動をする場合どんなことができるでしょうか?

まず応急手当ですね止血したり添え木を当てたり負傷によって動けない方の移動介助、避難や誘導、救出救助のお手伝い、飲料水や食料などの運搬や配布などがあげられます。避難所や在宅での支援も行ないます。

ボランティア活動時の心構え

ボランティア活動といっても慣れない土地での活動、二次災害のストレスそれらによる不眠や体調不良を起こすことがあります。決して無理せず疲労が蓄積しないようにしなければなりません。

心と体の安定を保ちながら活動しましょう。

自分のできることはなんでもやりましょう。被災者の置かれた環境やニーズも様々です。家財道具の後片付けや水運びや泥運び話し相手なんでもいいのです。

被災者が困っていること苦痛に感じていることに対して依頼されたことや気がついたことは快く引き受けてあげましょう。もし自信がなかったりできなさそうなら曖昧な返事や無理はせずボランティアの責任者や現場のリーダーに相談しましょう。

そして名札をつけましょう。被災地ではボランティアの方々も職業や年齢、資格、性別など入り乱れて活動しています。自分自身の事を被災者に伝えるために名札を活用することです。

活動で被災者の自宅を訪れることが多々あります。支援者が自宅に来ても初めて会った人には心を開く環境下ではないので名札に名前や職業などが明記されていればボランティアといえども責任の所在を表す行為なり被災者も少しは安心します。つまり安心感を与えることになるのです。

資機材には名前を書いておきましょう。見たようなものや色違いのものなど同じ資機材でも間違えて違う持ち主が持って帰ってしまったり紛失を防いでくれます。決して安い資機材ばかりではないと思います。

他職種のボランティアや他の活動しているチームと連携をとりましょう。被災地で活動するにあたって非常に重要事項です。

被災者の自立サポートも忘れてはいけないことです。過剰な支援ではなく時としては見守るような支援も大切である。被災者は支援者に対して遠慮がちとなってしまいます。そのために来たのだからと何でもやろうとすると被災者の依存性が生じてしまうからなんです。

自分自身の身は自分で守る

安全管理は無事に活動を終えて五体満足で元の生活に戻ることが大原則です。怪我をしてしまったり病気になったりして日常生活に支障をきたしては絶対にいけません。

そのための資機材は持参しましょう。帽子、ヘルメット、マスク、手袋、活動に適した活動服、安全靴、頓服薬、緊急の連絡先、血液型がわかるようなメモやカードなど用意しておきましょう。

活動後に帰宅して体調の変化があったりしたならば専門家の診察を受けましょう。私もできたらいろいろなボランティア活動をしてみたいと思っています。

 - DMATブログ